特集

2017.03.06|

ケニア訪問報告(3.ビデオメッセージ)

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○ケニア・ビクトリア湖内リンギッティ島より


皆さん、こんにちは。岡田克也です。


私は月曜日(現地時間7月31日)からケニアを訪れています。私がケニアに訪れた理由は2つあります。
1つは、ケニアをありのままに見たいということ。東アフリカにおいて非常に重要な国です。
そしてもう1つは、いまサハラ以南アフリカ最大の問題であるエイズの問題をこの目でしっかりと見たいということです。


第1の点については、アウォリ副大統領やキブワナ環境大臣とも意見交換を行い、ケニアのナイロビにあるスラムも訪れることができました。
皆さんも映画「ナイロビの蜂」の最初の場面で、大きなスラムが出てくる状況をご覧になった方もいらっしゃるかと思います。そのスラムの中で、日本のNGOがしっかりと活動をして、その再生に努力している姿をこの目で見ることができました。
スラムの中を一緒に、自立しつつあるスラム出身の若者とともに歩き、そして厳しい中ではありますが、次第に再生に向かって努力をしている様子を見ることができました。


昨日(8月2日)からは、世界で3番目に大きな湖であるビクトリア湖の中にある島々を訪れています。


ここはリンギッティ島です。リンギッティ島は漁民の皆さんが出稼ぎで集う島です。そして、エイズの問題が非常に深刻になっています。
ケニア全体の中でもエイズの問題は深刻ですが、しかしその中でも、このビクトリア湖の島々では4割を超える人たちがエイズに冒されている、HIVポジティブである。政府の調べでもそうなっています。大変悲惨な状況です。
いま私の前に子どもたちがいます。先ほども小学校を訪れました。学校の先生に聞きますと、4割ぐらいの子どもが両親を亡くして孤児だということです。そもそも4割の人がHIVポジティブですから、そういうことも起こり得るわけです。
そういった孤児たちがまたさらに、子どものうちから売春をせざるを得なくなる、あるいはストリート・チルドレンになる、そういう中でエイズの再生産が進んでいく。そういう大変悲惨な状況もあります。


このエイズの問題、ようやく最近は安い薬も出回るようになりましたが、ケニア政府も努力はしていますが、しかし残念ながら、こういった島々にはまだその救済の手は届いていません。
そもそも、お医者さんがいない、そういった島ですから、薬を毎日飲むということもできないわけです。そもそも、薬が手に入りません。
そういう中で、私たち日本人が、あるいは世界が、こういう子どもたちに対して一体何ができるのか、そして、世界規模の大きな問題であるエイズの問題に対して、日本を始めとする国々がどうやって取り組んでいくのか。そういうことについて深く考えさせられる、ここリンギッティ島での経験でした。


この旅はまだ明日も続きます。詳しくは、日本に帰ったあとで、皆さんにしっかり報告したいと思います。

現場に行って現実を見るということがいかに大事かということを私は実感することができました。
今日はこの島に泊まり、泊まるといってもホテルというよりはトタン小屋ですけれども、そこに仲間の議員とともに泊まって、そして、よく現実を見たい、見極めてきたい、こういうふうに思っています。

今日は以上です。



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