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日本政治 ─ 大きな岐路に

 今回の参議院議員選挙、与党の大幅な議席減で、参議院でも私たちの目指していた与野党逆転が実現。しかし、私の気持ちは複雑です。

 立憲民主党の議席は22で変わりませんでした。私としては、選挙期間中全国を応援にまわり、選挙中盤までは30議席近くは獲得できるとの手応えがあっただけに残念です。与党に失望する人々の受け皿に立憲民主党がなれなかったのです。その最大の理由は20代から40代の有権者の支持が得られなかったこととネットを活用した選挙戦で遅れをとったこと。

 参政党は比例で、742万票獲得、党代表が演説すると多くの人が集まり一部に熱狂的な支持がありました。しかし私は参政党は民主主義の根底を危うくする存在だと強く心配しています。

 最も問題だと思うのは今年5月に発表した憲法の構想案です。日本国憲法の前文と第1条の「主権は国民にある」という最も重要な規定。参政党案にはこれがなく、「日本は天皇のしらす君民一体の国家(第1条)」、「国家は主権を有し(第4条)」となっています。また、基本的人権の保障規定が少なく、例えば「裁判を受ける権利」や「法の下の平等」の規定がありません。

 欧州でも右翼政党やポピュリズム政党の支持が大幅に増えていますが、参政党人気は、日本の民主主義の将来にとって懸念すべき事態だと私は受け止めています。

 今の政治の混乱を止め、国民の立場に立った政治を実現するためには、立憲民主党を中心としたまともな政治勢力が協力し、次期衆議院選挙で政権交代を実現しなければなりません。

 世界情勢が激変し、国民生活の厳しさも続いています。日本の将来を明るい展望を持って切り開くことが政治の責任。これからも全力投球していきます。



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