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サイバー攻撃防御法案-充実した審議により政府案を修正

 組織的サイバー攻撃による重大な被害、例えば名古屋港のコンテナの搬出入が止まったり、大手の航空会社や銀行のシステムが一時全面的停止、JAXA(宇宙開発事業団)の機密情報が大量に流出することがここ数年続きました。

 これらに対し事前に対抗・防止するためのサイバー攻撃防御法が今国会で成立。重要インフラが機能不全となり、国民生活への幅広い影響が懸念されることや、防衛システムへの攻撃の可能性などを考えれば、未然に防止する対策が必要であることに異論は少ないと思います。

 他方で憲法の定める通信の秘密や、個人のメールの内容を政府が把握する可能性など、個人のプライバシーが侵害されることがあってはなりません。また、相手のサーバーに警察や自衛隊が侵入して無害化措置をとることについても、一定の歯止めが必要です。

 私は党内の取りまとめの責任者となり、約2カ月間、平均して40名が参加した党内の勉強会・意見交換会を10回近く開催、有識者ヒアリング、法案提出者である政府関係者との議論を行いました。そして、国会における政府との間での活発な議論を経て、党内で修正案提出で一致。与野党で協議し、政府案の一部修正を実現したうえで、賛成することになりました。

 もちろん修正は十分とは言えず、私は60点の出来だったと思います。それでも連日のように真剣な党内議論がなされ、国会審議を通じて歯止めとするための政府答弁を引き出す努力がなされました。重要な内容の法案だけに、党内にも当初は多様な意見、慎重論がありましたが、真剣な議論の中で集約し、野党第一党としての責任を十分に果たしたと思います。

 メディアでその詳細が報じられることはあまりありませんが、こういった国会議員の真剣な活動の積み重ねによって、より良い法律が制定され、それに基づき政府が運営されているのです。



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