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稲葉三右衛門―四日市発展の恩人

 JR四日市駅前にある稲葉三右衛門さんの銅像前で行われた献花式に出席しました。
 稲葉さんは明治時代に私財をなげうち四日市港を築いた人です。安政の大地震によって大きな被害を受けた四日市港を明治5年から12年間の苦闘の末、完成させました。必ずしも熱心でなかった三重県との対立もあったようです。四日市にとって恩人として最初に名前の挙がる人です。

 四日市港は戦前は綿花の輸入港として栄え、三重紡績(現在の東洋紡)はじめ多くの紡績会社が立地しました。戦後は一時期羊毛の輸入港として有名で、子どもの時に社会科の教科書に「四日市港は世界一の羊毛輸入港です」という記述がうれしくて、何度も読み返したものです。その後、石油化学コンビナートの誘致や電機産業の立地に繋がるのですが、四日市港がなければ現在の産業都市としての四日市の発展はなかったと思います。

 実は例年ならこの献花式をスタートに、大四日市まつりが開催されるのです。中止となったことは本当に残念です。大入道や鯨船なども今年は見ることができません。来年はコロナを克服し、盛大に大四日市まつりが開催されることを願うばかりです。



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