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2013.02.13|TALK-ABOUT [ブログ]

2%物価目標―総理と日銀総裁の見解の相違は問題、総理は説明を

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衆院予算委員会での審議が行われています。

私がずっと気になっているのは、この場でも以前に申し上げたことがありますが、2%の物価安定目標が日銀だけの責任なのか、それとも、政府と日銀が責任を分かち合わなければならない問題なのかということについて、白川日銀総裁と安倍さんとの間で意見が明確に食い違っているということです。

安倍さんは、デフレというのは貨幣現象なので、2%の物価安定目標というのは日銀が金融政策でやるべきだと。逆に言うと、日銀がもっぱら責任を負うべきだと言われているわけであります。
それに対して白川さんは、様々な主体が金融以外の問題でもやっていくなかで、2%というのは成されるということを言っており、その様々な主体という中に当然政府も入っているということだと思います。

先般出た日銀と政府の共同声明は、実は白川総裁が言っているような表現になっているわけです。安倍さんがそれを一歩踏み込んで言っているということです。

こういう基本的なことについて、しかも共同声明を出しながら、総理と日銀総裁で見解の相違があるということは、非常に問題だと思います。安倍総理が言っておられることは、共同声明とは違うことですから、そこのところについて、きちっと説明をする必要があると思います。

そして、新しい日銀総裁選びということがこれから議論になっていきます。この共同声明の線に沿った認識で新総裁を選ばれるのか、それとも、安倍総理の考え方に沿った前提で選ばれるのか、あるいは、選ばれた日銀総裁がどちらの考え方に立つのか。

そういうことをしっかりと明らかにしながら、この総裁選びがなされなければならないと思います。そういったことについて、より突っ込んだ議論が必要だと思います。

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