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2010.01.28|TALK-ABOUT [ブログ]

飯倉公館―打ち解けた会談を演出する外交施設

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今日は、外務省の「飯倉公館(いいくらこう

かん)」について、少しお話をしたいと思います。

飯倉公館、聞き慣れない言葉だと思いますが、これは、レセプションをやったり食事会をしたりするための、外務省の施設です。とはいえ、私自身も外務大臣になるまでは、何らかの会合の立食パーティで、1回来たことがある記憶はあるのですが、基本的には、外務大臣になって初めてその存在を知りました。

よく日本に各国の外務大臣がお見えになります。そうなりますと、夜に、この飯倉公館でもてなすことになります。「もてなす」と言っても、だいたい30分程度外相会談を行い、それから食事をとりながら、プラス1時間半ないしは2時間議論を続けるというものです。

ただ、最初の30分は、かなりしっかりとした議論を行いますが、食事をとりながらの会談となりますと、もう少し打ち解けて話をすることができますので、私は非常に意味があると思っています。

最近でも、ドイツのヴェスターヴェレ外相やベトナムのキエム副首相兼外相、コロンビアのベルムデス外相、あるいはアルゼンチンのタイアナ外務・国際通商・宗務相などがお見えになって、食事をとりながらお話をしました。

日本の料理は1つの文化ですので、食事をとりながら、特に日本に初めて来られた方に対しては、いろいろと料理の説明もします。凝った料理は私も説明できないですが、見ただけでもきれいな料理というのは、これも外交の1つの手段だと思っています。

飯倉公館には、きれいな日本庭園と池があります。その池には、丸々と太った鯉が泳いでいます。私は30分の外相会談が終わったあと、食事の前にその池を案内しますが、きれいな錦鯉を見て、多くの方が非常に喜ばれます。

ただ、この前ある中東の方をお招きしたときに、その鯉を見て「これはサーモンか」と言われたときには、ちょっと驚いてしまいました。

考えてみれば、サーモンは赤身ですから、赤い鯉を見てそう思われたかもしれませんが、私は「これはサーモンではなく、鯉だ」と説明をしました。中東では日本の錦鯉はあまり有名ではないと聞きますが、これだけきれいな美しい鯉ですから、中東の皆さんにも、ひょっとしたらすごく喜ばれるのではないか、日本から輸出すれば、ずいぶん需要があるのではないかと思った次第です。

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