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裏ガネ疑惑-自民党は自ら説明を

 安倍派、二階派などの政治資金パーティをめぐる裏ガネ疑惑。派閥ぐるみで行われていた重大な違法行為であり、検察当局による徹底解明が必要です。リクルート事件の反省から、政治資金規正法が当時の与野党によって改正・強化されたにもかかわらず、それを全く無視することが最大派閥などで行われてきたことは驚きであり、絶対に許されないことです。
 
 小泉政権以降自民党は、安倍派 (清和会)が権力を握り、とくに第二次安倍政権は7年8カ月という長期政権になりました。森友、桜を見る会など違法なことが公然と行われてきました。権力者は何をやっても許されるという「おごり」が、今回の問題の背景にあると思っています。
 
 岸田総理・自民党の対応も消極的で、当初は他人事のようでした。内閣支持率が急激に下がって、あわてて安倍派四大臣を更迭しましたが、二階派は残すという失態ぶりです。検察を指揮する法務大臣が二階派出身ということはあり得ないことで、岸田総理の認識は、あまりにも甘すぎます。

 最大派閥で発生した重大法律違反です。いったい何人の国会議員が収支報告書に不記載という違法行為を行い、またその裏ガネの使い道はどうなっているのでしょうか。派閥の過少記載による裏ガネの存在も指摘されます。自民党として、事実を明らかにして、国民に対して説明責任を果たすことが、強く求められています。

 同時に派閥の解消も含めた抜本策が必要です。リクルート事件の直後には、自民党内で強い危機感が共有され、若手議員も含めて党内での激しい議論がなされました。問われているのは自由民主党の自浄能力です。



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