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日中議連での訪中─大切なのは信頼関係

連休後半、日中友好議員連盟の一員として、訪中してきました。会長は自民党の林芳正さん、私は副会長です。一昨年までの緊張感のある雰囲気は全くなく、友好的かつ有意義な会談がなされました。

次期駐日大使に内定している孔鉉佑氏は、これからの日中関係、北朝鮮問題について、かなり踏み込んだ話をしてくれました。その中で、中国側の主張として、北朝鮮の非核化と制裁緩和をそれぞれ段階的に行うべきという考えを強調されました。

私は、核関連施設の全体像が解明され、検証されることなくして、制裁緩和を行うのは問題があると指摘。これに対しても、米朝両国間の信頼関係構築が重要であると、かなり率直に回答してくれました。

孔鉉佑氏は正直で誠実な人柄で、私はかねてから評価していますが、これから実力派の駐日大使として活躍されることを期待しています。

今回のハイライトは、中国ナンバー4の汪洋・全国政治協商会議主席との会談です。汪洋氏とは広東省書記の時代に、広東省の広州市と東京で2回会談していますが、非常に率直な人で、同じ世代であることもあり、本音で深いやり取りができたことが印象に残っています。

会談の冒頭、汪洋氏から、「これからそれぞれがどんな立場になったとしても、日中関係のために努力していこう」との私の10年前の発言を覚えてくれており、わざわざ引用してくれました。汪洋氏は1時間近く熱弁を振るったのですが、非常に興味深い話が多く、日中関係の将来について改めてゆっくり話したいと感じました。

日中間には、様々な困難な問題があります。しかし、大局的な見地に立って、日中関係が正常化しつつあることを喜びたいと思います。その際、重要なのは、やはり人と人との信頼関係です。



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