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児童養護施設─プライバシー重視の空間で、子どもたちが生き生きと

先週の土曜日(9月9日)、民進党の福井県連のお招きで、福井へ行ってきました。党員・サポーターの皆さんと意見交換をしたあと、越前市の児童養護施設「一陽」を視察し、所長の橋本さんをはじめ、スタッフの皆さんと意見交換もさせていただきました。

何らかの理由で、実の親のもとで生活できない子どもたちが、なるべく家庭に近い環境で生活するために、児童養護施設があります。その中で、「一陽」は先進的な取り組みで高く評価されています。

私が視察したのは、6人で1つのユニット。ほぼ個室に近い状態で、寝るところ、勉強するところを与えられ、共有スペースでテレビを観たり、あるいは、食事をしたりする。そういった施設の中で、子どもたちがとても生き生きと生活をしていました。

特に「一陽」が素晴らしいのは、設立の経緯もあって、地元の労働組合の皆さんとの交流がしっかりあり、日々の「一陽」の活動にあたっての支援、あるいは、子どもたちが学校を卒業してからの就職にあたっての支援に、地元の労働組合が積極的に関わっているということです。

たまたま、今週の水曜日(13日)に、同じような児童養護施設と乳児院を運営している、地元・四日市の「アパティア」を訪ねてきました。

施設としては「一陽」と同じように、個人のプライバシーを大切にした生活空間の中で、子どもたちが生き生きと生活をしていました。「アパティア」の中には乳児院もあり、生まれて間もない子どもたちが生活しています。

「アパティア」を中心になって運営している山内さんも、まだ若いにもかかわらず、大変な情熱を持って取り組んでおられる姿は印象的でした。

政府は、こういった乳児院、児童養護施設よりも、里親制度を活用したいという考えで、数値目標を示して、子どもたちを里親のもとで育てようという方針を打ち出しています。

普通の家庭で子どもたちが育つ、一つの理想ではあると思います。しかし、すべての子どもたちが里親という形で育つことが可能なのかというと、そうでないと思います。また、里親の皆さんをしっかりとサポートする、そういう機能は必要です。

児童養護施設、乳児院で蓄積されたプロとしての知見を、しっかりと里親の皆さんにフィードバックしたり、子どもたちが気軽に身を寄せることができる施設として、これからも児童養護施設や乳児院がさらに充実していくことを願わずにはいられません。



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