訪中─新幹線や高速道路など15年で変貌、スモッグのような問題も
前回の小学校建設に引き続いての2回目です。中国を旅しての感想です。
今回の中国訪問で、河南省の省都・鄭州から、小学校のある信陽市の羅山県まで移動しました。15年前は、鄭州から信陽まで鉄道で3時間、そこから車で3時間、合計6時間かかったのですが、今回は新幹線ができていて、鉄道で1時間、車で高速道路を使って1時間で羅山県に到着することができました。
前回(2000年と01年)訪ねたときに比べて、15年間で新幹線ができ、高速道路も整備されたということですから、その変貌ぶりは驚くべきものがあります。前回も高速道路がなかったわけではないのですが、牛が歩いているとか言われていました。今回はその高速道路も本格的にさらに整備されていました。
翌日には、鄭州から北京まで3時間、新幹線に乗りました。中国の新幹線は、事故もありましたから、安全性についていろいろな疑問が寄せられてきました。しかし、私の実感としては、揺れも少なく快適な旅でした。
日本と違う点は駅です。新幹線システムそのものを丸ごと造ったということはあると思いますが、主要な駅は空港のような造りです。そして手荷物検査なども、しっかり行われています。この辺は我が国も参考にすべきところがあるのかなと感じました。
全体として快適な旅でしたが、北京が近くなると、突然スモッグで周りが見えなくなったのには驚かされました。中国の発展と、そして問題、両方を考えさせられた新幹線の旅でした。

河南省鄭州市の高速鉄道の駅。空港のような大きな造り
