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2015.01.22|夕刊フジ

民主党・岡田新代表特A別インタビュー 「オール民主」へ長妻、蓮舫両氏を代表代行に

民主党の岡田克也新代表が党務をスタートさせた。党再生や挙党態勢構築に向けた手腕が注目されている。こうしたなか、岡田氏は夕刊フジの連載「ズバリ直球」(隔週水曜掲載)の特別インタビューに応じた。代表選を振り返りながら、細野豪志元幹事長や長妻昭元厚労相を含む執行部人事の行方、野党再編への考え、政権奪還の道筋などを語った。

 ◇

 --代表選が終わった

 「非常に接戦だった。第1回投票は、党員・サポーター票で私が勝ったが、国会議員と地方議員票では細野氏が上回った。決選投票で、私が13ポイント差で勝つことができた。目の病気で万全ではなかったが、代わって多くの方々が頑張ってくれた。支援してくれた国会議員や地方議員、党員・サポーターの方々に心からお礼を言いたい」

 --枝野幸男幹事長の再任、細野氏の政調会長起用を決めた

 「枝野氏は非常に能力がある議員で信頼している。幹事長に最適任だ。細野氏はバランスのとれた政治家だ。調整能力を発揮してくれることを期待している。(26日召集予定の)通常国会まで時間がない。ともに頑張りたい」

 --蓮舫元行政刷新相と長妻氏の代表代行への起用も固まった

 「蓮舫氏は抜群のアピール力があり、長妻氏は突破力がある。いずれもこれからの民主党の顔になっていく政治家だ。このほかの人事も検討中だが、『オール民主党』でいく」

 --代表選後、維新の党の橋下徹最高顧問(大阪市長)が「今の民主党なら、安倍晋三政権支持だ」と公言していた

 「一部マスコミは、民主党と維新をケンカさせたいのではないか(苦笑)。それには乗らない。私は『国会での維新との協力は重要』『選挙区の候補者調整も残る』と言い続けてきた。ただ、民主党分裂を前提とする野党再編や、過度な労組批判について、『それは違うのではないか』と話しただけだ」

 --安倍首相は「大阪都構想」や「憲法改正」をめぐって維新にエールを送り、民主党と維新の間にクサビを打ち込むような発言をした

 「安倍首相が何を言おうと構わない。ただ、自民党大阪府連は明確に『大阪都構想に反対』と言っている。国民にきちんと説明してほしい」

 --岡田氏は「原理主義者」ともいわれる。代表選の投票直前、「党も私自身も変わらなければならない」と語った

 「難しい政策や課題について、同僚議員の意見をていねいに聞き、『日本の将来にとってどうか』という基準で議論していくということだ。徹底的に議論して決めたら、一致団結することが重要だ」

 --民主党政権時代はできなかったのか

 「一度決めても党内から批判が出てきた。まとまりきれなかった。国民の評判が悪くても、じっくり説明していく。政権奪還を狙う以上、逃げてはダメ。与党には覚悟が必要だ」

 --国会召集も近い

 「『正念場にきたアベノミクス』や『安保法制の整備』『戦後70年の談話発表』など課題が山積している。安倍首相は今年夏までに『新しいエネルギー計画』や『2020年度の基礎的財政収支(プライマリーバランス)黒字化に向けた具体的な計画』を策定するという。国会で堂々の議論をしていく。夏ではなく、もっと早く国会に出してもらいたい」

 --政権奪還への意気込みは

 「1つひとつの積み重ねの中で、国民の方々の信頼を取り戻していくしかない。常に前向きの議論をしていく。今年春の統一地方選、来年夏の参院選で結果を出す。覚悟を決めて、物事を前進させていく。政権交代はその先にある」




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