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2011.01.31|記者会見

民主党幹事長としての記者会見(1月31日)

岡田克也幹事長/記者会見要旨
2011年1月31日(月)16時04分~16時55分
編集・発行/民主党幹事長室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://asx.pod.tv/dpj/free/2011/20110131okada.asx
http://www.ustream.tv/channel/dpj-channel

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■冒頭発言
○「党改革検討本部」の設置について
○民主党BBLに駐日各国大使を招請
○小沢元代表の強制起訴について

■質疑
○小沢元代表の強制起訴について
○景気回復の指標について
○エジプト情勢について
○「党改革検討本部」について
○愛知県知事選・名古屋市長選について
○「結束力」について
○格付け会社による日本国債の格下げについて
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■冒頭発言

○「党改革検討本部」の設置について

【幹事長】まず「党改革検討本部」の設置について。今日の役員会に報告し、明日の
常任幹事会で報告をいたしますが、党大会などでご報告をした党改革検討本部を立ち
上げることにいたします。これは主として長妻昭筆頭副幹事長にご検討いただいてき
ました。
まず、党改革検討本部の本部長に幹事長である私が、本部長代理に仙谷由人代表代
行と輿石東参議院議員会長、事務総長に長妻昭筆頭副幹事長、副本部長には副代表の
皆さん、それから川端達夫元幹事長、玄葉光一郎政調会長にご就任いただくことにし
ております。
そのもとに3つの委員会を置くことにいたしまして、「党綱領検討委員会」、委員
長は直嶋正行副代表、委員長代理に長妻昭筆頭副幹事長。それから「党規約検討委員
会」、委員長に川端達夫元幹事長。「党代表選挙のあり方に関する検討委員会」、委
員長に鉢呂吉雄副代表ということでお願いしてあります。これが1点です。

○民主党BBLに在日各国大使を講師に招請

【幹事長】もう一つは、BBL、すでに昨年から隔週に1回、外部の講師の方をお招
きして昼の時間帯での勉強会を開いておりますが、ここに月に1回、日本にいる各国
の大使の皆さんに来ていただいて、お話をお伺いすることにしました。

○小沢元代表の強制起訴について

【幹事長】3点目ですが、先ほど小沢元代表が強制起訴されました。まだ小沢元代表
の側からコメントは出ておりませんので、現時点では私から特に申し上げることはあ
まりありません。ただ、党所属議員、しかも代表・幹事長を歴任した議員が法に基づ
き起訴されたことは極めて残念であり、重く受け止めております。
この強制起訴を受けての対応につきましては、まずは小沢元代表ご本人が自ら判断
されるべきものであると考えております。党としての対応については、その自らご判
断いただくことを前提としたうえで、今後党内で議論していきたいと考えておりま
す。
私からは以上です。

■質疑

○小沢元代表の強制起訴について

【記者】小沢元代表が強制起訴されたが、その後、小沢元代表から連絡はあったか。

【幹事長】特にありません。

【記者】小沢元代表に対して、党の処分についてはどういうふうにお考えか。

【幹事長】先ほど申し上げたとおりです。まず、強制起訴を受けての対応については
ご本人が自ら判断すべきものであると考えております。

【記者】小沢元代表に自ら判断していただくというのは、離党や議員辞職などという
ことか。

【幹事長】中身については私が言うべきではないと思います。それらも含めて、ご本
人がご判断されるべきことであると考えています。

【記者】過去に民主党議員で起訴された場合には、自ら離党されるか、もしくは党の
ほうで除籍という形の処分をとっていたと思うが、今回も同様の対応をとられるお考
えか。

【幹事長】そのことも含めて、これから検討しなければなりません。しかし、まずは
ご本人自身がどのようにお考えかということが自ら示されるべきであると考えていま
す。それ以上のことは現時点ではコメントすることはありません。

【記者】検討されるときに、過去の例と差別的なことがないように配慮されるご予定
はあるか。

【幹事長】ですから、そういったことも含めて、現時点では特に申し上げることはあ
りません。

【記者】まずご本人の判断を待つということだが、党としては本人の判断を尊重する
ということでよろしいのか。

【幹事長】尊重するといいますか、まずご本人が判断を示していただくのを待つこと
が私は礼儀だろうと思っております。したがって、「待つ」ということを申し上げま
した。それ以上のことも、それ以下のことも、申し上げておりません。

【記者】野党側が求めている証人喚問についてはどうお考えか。

【幹事長】これはまた別の話ですから。まさしく、今日も野党6党ですか、幹事長か
ら申し入れをいただきましたが、いずれにしても、それは予算委員会の現場で議論さ
れるべきことであると考えております。

【記者】小沢元代表について「自らの判断を待ちたい」と今おっしゃったが、今日こ
の後、役員会が設定されている。その場で、あくまで小沢さんの自らの判断を待ちな
がらも、やはり今後の小沢さんについては、今後の役員会で話されるのか。

【幹事長】今日の役員会では中身について議論するつもりはありません。お待ちをす
ると申し上げた以上、まずは静かに待ちたいと考えております。

【記者】「お待ちをしたい」とおっしゃったが、役員会の場でそのメンバーには「待
つ」ということを説明されるのか。

【幹事長】「もし強制起訴となれば、まずはご本人の判断を待つべきだ」ということ
は、前回の役員会でも非公式に確認されているので、そのことを改めて確認すること
になります。

【記者】まずご本人の判断を待たれるということだが、この強制起訴をめぐっては、
議決がされてからすでに3ヵ月半以上が経過している。ご本人の判断というのをどの
程度さらに待つお考えなのか。

【幹事長】「議決」って、何の議決?

【記者】検察審査会の議決が公表されてから、2回目の議決がされてから、つまり強
制起訴がほぼ確実になった状態になってからでも3ヵ月半が経過しているが、さらに
ご本人の判断をどの程度の期間お待ちになるお考えか。

【幹事長】まず、強制起訴されたのは今日です。ですから、今日を起点にお考えいた
だきたいと思います。

【記者】自らの判断を待つというのは、今日の強制起訴を受けて、小沢元代表が議員
辞職なり離党などに関して何らかの意思を示すのを待つ、ということか。

【幹事長】何に関してということを言うつもりはありません。しかし、ご本人がどう
お考えかということがまず示されるであろうと思っておりますので、その前に党のほ
うでいろいろなことを言うべきではないと考えております。

【記者】小沢元代表の「政治とカネ」の問題について国会で説明すべきだというのが
民主党の考え方だと思うが、今日の強制起訴を受けてなお、小沢元代表の国会での説
明は必要だとお考えか。

【幹事長】基本的には変わっておりません。もちろん、前から申し上げているよう
に、政治的責任と法的責任は違うということでありますので、今回強制起訴された案
件に関しては当然、例えば証人喚問ということであれば法律上も証言拒否も認められ
ているということでありますので、どのような形で国会でご説明されるにしろ、事件
に関することそのものについては、ご本人の正当な権利として、これを述べないこと
ができると考えております。

【記者】先ほどみんなの党の渡辺代表が、今回の小沢さんの強制起訴に関して、「国
会での説明が不十分なことが、強制起訴の背景にある」とおっしゃった。幹事長はこ
れまで小沢さんの国会での説明について非常に努力されてきたが、今回の強制起訴
は、渡辺さんの言うように国会での説明が不十分なことが背景にあると幹事長はお考
えか。

【幹事長】それはちょっと法律がわかっていない方のご議論ではないでしょうか。
「法的責任」と「国会での説明」とが直接に関係しているというのは、私の頭ではよ
く理解できません。

【記者】幹事長は、まずは小沢さんの判断を待つべきだということだが、その後、党
でも処分の話なりになると思う。最終的に決着を出すまでにどれぐらい時間をかける
つもりなのか。

【幹事長】ご本人が何か述べる前に、何かその回答を予想して、そしてさらにその先
の話を言うということは、私は避けるべきだと考えております。

【記者】4月には統一地方選を控えており、3月末までに予算案も関連法案も上げな
ければいけないということで、あまり待ってしまうとそういったものに影響すると思
うが、統一地方選の前にという判断は、今後の中で考えられる条件になるのか。

【幹事長】先ほどお答えしたとおりです。

【記者】小沢さんの判断が近々示されるという期待・見通しがあるのかをお尋ねした
い。日曜日(2月6日)に愛知県知事選と名古屋市長選があるが、それへの影響を考
えれば、早晩意思表示があるのかなと推測されるが、いかがか。

【幹事長】知事選・市長選が関係して何か小沢元代表が判断を示されるとは、私は必
ずしもそう考えておりませんが、そうお考えになるのは何か根拠があってのことかと
思いますが、どうなのでしょうか。

【記者】強制起訴が今度の愛知、名古屋の二つの選挙に与える影響はどうお考えか。

【幹事長】影響がないとは言えないと思います。ただ、どの程度とかそういうお話
は、これは憶測でしかものが言えませんので、それ以上申し上げるつもりはありませ
ん。

【記者】幹事長は昨年来、小沢元代表に対して自主的な政倫審での説明をずっと求め
てこられた。小沢さんの判断を待ってきたと思うが、強制起訴という一つの刑事的な
節目になった時点で、処分なり何なりを考えない、これからも小沢さんの判断を待
つ、というのはどういうことか。

【幹事長】判断を待つということですが、それは何らかの方向性はご自身がお示しに
なるのではないかという前提で言っております。いつまでもそれを待つとか、そうい
うことではありません。

【記者】そうすると、幹事長が小沢さんの判断を小沢さんに聞きに行かれたりという
お考えではなく、あくまで小沢さんご本人が記者会見なりで判断を示されるのを待た
れるということか。

【幹事長】できれば私は直接お話ししたいとは思っております。ただ、この間の経緯
を見ると、なかなかそういうことは実現可能性は低いだろうとは思っております。私
の希望としては、この強制起訴を受けてご本人がどのようにお考えかということを、
幹事長としてお話をしたいとは考えております。ただ、考えていても実現しないとい
うことが続いておりますので、現実にはなかなかそういう機会はないだろうという見
通しを持っております。

【記者】刑事被告人になった国会議員の例でいくと、「闇将軍」と言われた田中角栄
元総理も、逮捕された後は、否認をしていたが、自ら自民党を離党されて、刑事裁判
の法廷闘争をされたと思う。小沢元代表、今後の対応はまだわからないが、党に留
まったままで刑事被告人として法廷闘争をすることが、国民の理解を得られるとお考
えか。

【幹事長】ですから、そういうことについて今後役員会で議論していきたいと考えて
おります。私自身の意見を申し上げるつもりは現時点ではありません。よく党の中で
議論したいと考えています。

【記者】小沢氏が判断せずに、役員会にかけられたときに、その役員会の決定が「何
も処分しない」ということはあり得るのか。

【幹事長】ですから、それは、結論先にありきではありませんので、しっかりと議論
したいと思います。最終的に何らかの処分なり措置を行うことになれば、これは常任
幹事会の決定ということになりますので、役員会で最終的にそういうことが決められ
るわけではありません。しかし、方向性はやはり役員会として出すことが先だろうと
思っています。

【記者】政倫審の議決(問題)の際には、小沢さんが党の代表・幹事長も務められた
方ということで、岡田幹事長は非常に丁寧に対応されていたと思う。小沢さんの言い
分を聞きに行くなどやりとりがあってかなり日が経って、結局通常国会がスタートす
る事態になった。今回の強制起訴を受けての対応も、幹事長は先ほどから「小沢さん
の対応を待つ」とおっしゃっているが、議決の話と同じように丁寧な対応を心がけて
いこうとお考えか。

【幹事長】しっかりとした議論は必要だと思います。議員の身分に関わる話でもあり
ますから。しかし、これは党の話ですので、いつまでも時間がかかるということでは
ないと思います。国会での説明というのは相手のある話、相手という意味は、他党も
ある話でありますけれども、党の中のこととなれば、これは党として決める、いかよ
うな結果であるにしろ決めるということでありますので、そう時間を長くかけるもの
ではないだろうと思っております。

【記者】今回、小沢元代表が強制起訴されたことは、統一地方選挙に影響があるとお
考えか。

【幹事長】それも先ほどと一緒です。影響はあるとは思います。しかし、それを定量
化することは難しいですね。

【記者】役員会での議論は、特に方向性も出さないまま意見を出し合うのでは、なか
なか意見がまとまらないと思う。菅総理は年頭の記者会見で、今年の目標は不条理を
正すのだ、「政治とカネ」にしっかりと取り組むのだ、とおっしゃっていた。それを
踏まえたうえで役員会で議論を始めるということか。

【幹事長】菅総理の年頭の発言は、今回の強制起訴を前提にしたものではないと私は
思います。役員の皆さんの意見を十分踏まえて、最終的に私の責任で取りまとめてい
きたいと考えております。もちろん総理には折々にご報告し、ご意見も伺ってまいり
たいと思っています。

【記者】幹事長は先ほどの質問に「議員としての身分の問題」とおっしゃったが、幹
事長の中で、例えば議員辞職勧告などもお考えということなのか。

【幹事長】いや、そういうことではありません。いろいろなことが考えられますの
で。しかし最も重ければそういうことも、すでにメディアでもそういうことを報じて
いる方がいらっしゃるわけですから、議員としての、何といいますか、身分に関わる
話ということは間違いありません。処分にしろ措置にしろ、(議員としての身分に)
関わるわけですから、そこは慎重にしっかりとした議論が必要であると思います。現
時点では、私、中身について何か申し上げるつもりはありません。ニュートラルです
から。

【記者】予算委員会が始まっていて、明日から野党の質問に入ってくると思う。そこ
で小沢さんの問題を当然野党は追及してくると思う。それに明け暮れるようなことが
予想される。野党側に予算委員会の審議について求めることはあるか。

【幹事長】もちろんこの問題といいますか、強制起訴の話というのは、それは証人喚
問の話とは別の話でありますので。証人喚問の話というのは野党の側から今までも出
されてきております。ただ、その問題以外の多くの、まさしく来年度予算に関する多
くの議論があるわけですから、ぜひそちらについてしっかり議論していただきたいと
思っております。

○景気回復の指標について

【記者】幹事長の背後には「国民の生活が第一。」と書かれている。国民の生活とな
ると、その課題は景気回復と将来世代の不安だと思う。そのために予算は組まれてい
ると思うが、例えばマクロベースでどうなれば景気の回復になると党として考えてお
いでか。

【幹事長】なかなか難しいご質問だと思います。定量的にどうということは非常に難
しいと思います。ただ、やはりデフレ脱却といいますか、名目成長率がある程度のプ
ラスになっていくことを目指して財政政策、それから金融政策、しっかりやっていく
必要があると考えています。

【記者】みんなの党は「名目成長率4%」とマニフェストでうたっていると思うが、
これに関して一緒にやっていくような気持はあるか。

【幹事長】政府経済見通しの中で、これは目標というよりは見通しですけれども、来
年度の数字は政府としては出しているわけであります。4%という数字が望ましいの
かどうか、あるいはどうやってそれを実行可能にしていくのかというところは議論が
あるところだと思います。

○エジプト情勢について

【記者】現在、エジプトで非常な混乱が起きていて、邦人が500名ぐらい空港で留
め置かれている。前外務大臣として、このような事態についてどのようにお考えか。

【幹事長】エジプトは観光客の方も非常に多いので、大変残念な事態ですね。それは
早く政府としてもそういった事態を解消するために、ニュースなどで見ておりますと
空港で2泊されたとか、かなりお疲れの様子の邦人の方が映し出されておりますの
で、大使館のほうも十分ケアはしていることだと思いますが、早くエジプトから他の
地域に、より安全な地域に邦人が出国できるように、政府としては全力を挙げるべき
だと考えています。

【記者】エジプトでデモが起こったというそのものに関してのご感想はおありか。

【幹事長】どういう……、もうちょっと言っていただいたほうが。

【記者】エジプトで、例えばツイッター等のネットのメディアが発達した中で、市民
のデモが大統領に対して大きくなったという背景があると思う。そういった市民が自
発的に動き出したデモというものを、他国のことではあるが、どう解釈されている
か。

【幹事長】なかなか、他国の内政に関わることを言うことは慎重でなければいけない
と思います。ただ、私は政府の人間ではないので、党人でありますので、そういう立
場で申し上げると、やはり民主主義というのが十分機能していない、かなり長期政権
でありますので、そういったことに対する国民の不平・不満、そういうものがツイッ
ターとかフェースブックとか、そういったことをきっかけに現れてきたということだ
と思います。
コメントしにくいですね。もうちょっと言いたいのだけれども、本当は(笑)。

【記者】市民から集まったデモというのは、例えばチュニジアとかレバノンでもデモ
が広がったり、中国ではそういう情報を政府がシャットアウトしている状況もあると
思うが、各国に広がるこういう状況についてコメントをいただけるか。

【幹事長】より難しいです、それに対するコメントは。
ただ、少し視点を変えて言いますと、私は、日本が果たすべき役割、特にアジアに
おいてですけれども、やはり民主主義の価値を広げていくのは日本が果たすべき一つ
の重要な役割であると思っています。ですから、韓国やインドネシアやオーストラリ
ア、あるいはタイとかインドとか、そういった民主主義国家間の連携、そしてインド
ネシアが取り組んでいるそういった民主化についての集まり(バリ民主主義フォーラ
ム)なども、非常に意味のあることだと思っております。中東は少し遠いので軽々に
あまり申し上げられませんが、やはり民主主義が広がるような、そういった努力は、
日本外交の中で基本に据えてやっていくべきだと思います。
もちろん各国の内政がありますから、兼ね合いは非常に難しいと思いますけれど
も。あまりイデオロデギー的になってはいけないと。ブッシュ前大統領のようにイデ
オロギー的になってはいけないと思いますが、われわれ外交をやっていくうえで、そ
のことは基本に持ちながら外交はやっていく必要があると思います。

【記者】民主化を求める動きが、サウジアラビアにせよレバノンにせよ、親米の国の
中で広がっていて、親米国家が不安定になっている側面があると思う。その辺をどの
ように評価していらっしゃるか。

【幹事長】非常に難しいところですね、そこは。日本もアメリカもある意味でのジレ
ンマを抱えていると言えると思います。しかし、マクロ的に、国益をかなえるために
民主主義に反するような、逆に行くような、そういったことが常態化することは望ま
しいことではない。そこのバランスをどうとっていくかということはあると思いま
す。
私、外務大臣のときに非常に悩んだのはスリランカですね。スリランカは非常に日
本の友好国であります。大事な国でもあるんですね。しかし同時に、長い内戦の歴史
があり、最近それは終わったにしろ、人権に対する侵害とか、そういうことがありま
した。スリランカの外務大臣、それから大統領の弟の閣僚がお見えになったときにだ
いぶ議論いたしましたが、あまり一方的であってはいけない、しかし、やはり民主主
義の価値ということは強調せざるを得ない。常にそういうジレンマを抱えているとい
うことは言えると思います。ミャンマーに関してもそういうところはあると思いま
す。
もう少ししたら、日本はそういう民主主義の価値というものをはっきりと出してい
くべきだと、私はそう思って外務大臣のときは努力してまいりました。

○「党改革検討本部」について

【記者】党の規約と代表選のあり方についてそれぞれ委員会を設けたそうだが、具体
的にどういったことが検討課題になるのか。例えば今2年になっている代表の任期
を、衆議院の任期に合わせるといったことも課題になっているのか。

【幹事長】代表選のあり方というのは、野党時代は2年置きということでよかったわ
けですが、やはり総理になったときに相変わらず2年置きにやるのかと。しかも、総
理になった時期と代表選挙の時期とが非常に近づく結果になることも予想されるわけ
で、一つの考え方としては、総理大臣をやっている限りは、総選挙以外、基本的にや
るべきではない、代表選挙もやるべきではないと、そういう議論もあるかと思いま
す。それは非常に最も、何といいますか、今と違う考え方ですが、いろいろな考え方
があるかと思います。自民党の場合には、いろいろな議論をした結果、任期を2年か
ら3年に延ばしたと承知しているわけですが、そういったことについて基本的な考え
方の整理のところから議論してもらったらいいと。
私は今、方向性を持っているわけではありません。しかし、そう頻繁に総理が代表
選挙をやるのもいかがなものかという気もいたしますので、ご議論いただきたいと考
えているところです。

【記者】党改革のそれぞれの検討委員会のメンバーはもう決まっているのか。何人程
度か。

【幹事長】委員のメンバーはまだ決まっておりません。今決まっているのは、先ほど
申し上げたことに加えて、「党綱領検討委員会」は、事務局長が近藤洋介総括副幹事
長ですね。それから「党規約検討委員会」は、事務局長が津村啓介さん。彼も同じく
総括副幹事長です。それから「代表選のあり方に関する検討委員会」は、事務局長は
手塚仁雄さんということで、事務局長はそれぞれ総括副幹事長にお願いしようと思っ
ています。それから「綱領(党綱領検討委員会)」は非常に大きな話なので、長妻昭
さんに委員長代理をやっていただくことにしております。
それぞれの委員会は、あまり大きくしないつもりですので、それぞれ5~6名とい
う感じで今考えております。最終的にはこの委員会でご議論いただいたたものを、先
ほど言いました本部で、委員会でのご提案・ご提言をもとに本部で議論するというこ
とであります。

【記者】今後の日程的なスケジュール、初会合とか決まっているのか、まとめる時期
はいつごろと想定されているのか。

【幹事長】今週中に第1回検討本部を開催したいと考えております。まとめるのは今
年の夏ごろまでに成案を得たいと思っております。

【記者】この会議の中には、民間の有識者とか外部の人材を入れるおつもりはある
か。

【幹事長】委員会及び本部には入っておりません。ただ、委員会で議論していく中で
有識者のご意見を聞いたり、あるいは有識者のそういった検討するための組織を、委
員会のもとに置いたりは当然あり得ると考えています。

○愛知県知事選・名古屋市長選について

【記者】民主党が統一地方選の前哨戦と位置づけている愛知県知事選と名古屋市長選
は、報道各社の週末の世論調査でかなり苦戦が伝えられている。この現状に対する受
け止めと、あと1週間ある選挙期間中にどのような対策をとっていくお考えか。

【幹事長】まだ十分浸透していないと思います。やはり知名度において圧倒的に差が
あることは大きいですし、河村さんは民主党の市長として誕生いたしましたので、2
年前ですからまだ、戸惑いもあると思います。ですから、民主党の候補者について
しっかりと説明していくことが大事であると思っております。そのことを浸透させて
いきたいと考えています。

【記者】苦戦が伝えられている今回の選挙が、菅政権なり民主党への評価にどれだけ
影響が出るとお考えか。

【幹事長】それはわれわれが言うことではないように思いますけれども。しかも選挙
戦はまだやっている最中ですから、何か前提を置いてお話しすることは避けたいと思
います。いい結果が出るように全力を尽くしたいと考えております。

○「結束力」について

【記者】浮ついた質問で申し訳ないが、サッカーのアジアカップで日本が優勝して、
ザッケローニ監督が「結束することが大事だ」とおっしゃっている。民主党はかなり
結束力が落ちているのではないかと言われているかと思うが、今後、民主党が本当に
結束していくために必要なことは何だとお考えか。

【幹事長】私は挙党一致、本当の意味での挙党一致をぜひ実現したいと考えていま
す。代表選挙で党を二分するような形になりましたので、多少時間はかかると思いま
すが、しっかりと幹事長として舵取りしていきたいと思います。
とにかく今から2年半先の参議院選挙、それからおそらく衆議院選挙も遅くとも同
じようなタイミングであるということですから、ここできちんと結果が出るようにし
なければなりません。そのためには、今、現職の議員の皆さんがしっかりと勝利をお
さめることが大前提になりますので、そのために幹事長として全力投球したいと考え
ております。
いろいろな議論があるかと思いますが、党の中で、この前の両院議員総会でも「小
沢さんは敵なんですか、味方なんですか」と言った、当選1回生の参議院議員の方
だったと思いますが、いらっしゃいました。ああいう議論は、本当に私は間違ってい
る議論、まさしく国民のほうを向いていない議論だと思うんですね。昨日の鳩山前総
理のご発言もそれに類することかと思いますが、われわれ内輪でやっているわけでは
なくて、やはり国民のほうを向いてまさしく政党としてやっているわけで、私党では
なくて公党であります。そうであれば、やはりきちんと説明責任を果たすべきときに
は果たしていただかなくては困りますし、それが仲間、同じ党にいるからといって手
心を加えるとか、そういうことでは私は国民の皆さん、有権者の皆さんに決して理解
されない、そう思っております。
ですから、身内の議論に陥るのではなくて、内向きの議論になるのではなくて、
しっかりとそういったことについては国民に責任を果たしながら、しかし、そのこと
と挙党一致であるかないかというのは別の話ですから、しっかりと党一丸となって頑
張っていかなければいけないと考えております。

○マニフェストの検証について

【記者】国民に責任となると、衆議院選・参議院選のマニフェスト、つまり国民との
約束ということになると思うが、一部修正等も出てきている。これに関する説明責任
はどうお考えか。

【幹事長】今申し上げているのは、検証するということですね、マニフェストについ
て。100%、約束したことができるということは、それはあり得ないことでありま
す。ですから、お約束したことについて、どれができて、どれができないのか、でき
ない場合なぜできないのか、そういったことについてきちんと国民の皆さんに説明す
ることが重要だと思っています。もちろんその説明が十分でなければ、それは当然ご
批判をいただくわけであります。
ただ、この前、全国幹事長会議をやりました折に、お一人を除いて、意見を言われ
た幹事長すべての方が「早く見直しをするべきである」と言われました。いつまでも
引っ張っていると、ウソを言っている、正直じゃない、と見られていると。そういう
現場からの声もありまして、私は「なるほどな」と思ったわけであります。
もちろん今のマニフェストが全くでたらめだということではありません。われわれ
英知を結集してつくり上げたものであります。そして、そのかなりのものはすでに実
現しております。しかし、残念ながら実現していないものもある。そういうものも含
めて、やはりしかるべきときまでに見直しをして、検証して、そして必要な見直しを
行っていくことは、私は大切なことだと。有権者のほうを向いて政治を行っていく観
点からも大切なことだと思っています。
そもそも一回出したマニフェストを直しちゃいけないとなると、永遠に直せないこ
とになりますから、マニフェストのできなかったことのその責めは、次の選挙で有権
者の皆さんに判断していただくということだと私は思います。

【記者】「内向きの議論になるのではなくて、しっかりと責任を果たしていきたい」
とおっしゃったが、小沢元代表の強制起訴の件に関しても、党内での議論はそのよう
な姿勢で進めるお考えか。

【幹事長】言い方は非常に難しいのですが、政党としてきちんと、国民の皆さんから
理解される、そういったプロセスと、そして結果が重要であると思っております。

○格付け会社による日本国債の格下げについて

【記者】先週の会見でお答えいただいていたら恐縮だが、日本国債の格付けが下げら
れた件に対する評価と、今後の影響をどう見ておいでか。

【幹事長】先週お答えさせていただきました。日経新聞の記者の方のご質問に対し
て、お答えさせていただきました。
もちろんそういった格付け機関についていろいろな議論もあります。しかし、大変
残念なことであり、そして、しっかりと日本の国債の格付けについて疑義が持たれな
いように、財政の立て直しについて、われわれもすでに計画は持っているわけです
が、それが着実に進行していることについてしっかりと発信していかなければいけな
いと思っております。
先週は「小沢問題」ばっかりで、格付けの話はお一人でしたからね、違うテーマ
(笑)。よく覚えています。

【記者】格下げ直後に、総理がぶら下がりで「疎い」という言葉を使われたことに対
して、野党側などから総理の見識を疑う声が上がっているが、この事態について幹事
長としてはどのように受け止めていらっしゃるか。

【幹事長】それは官房長官なども何度も発言されていることかと思います。総理は財
務大臣もやられましたし、野党時代にもいろいろなご発言をされていて、格付けが下
がることの重要性は十分に認識されている。「疎い」というのは、総理自らも言われ
たと思いますが、「まだよく聞いていない」と、そういう意味で言われたと私も受け
止めております。そうでないと、総理ご自身が、一部報じられたような意味での「疎
い」と言うことは、従来の総理の発言から見てあり得ないことだと思っております。

【記者】先週の谷垣自民党総裁の会見で、「情報だったら、自分のところに本会議中
にメモが入った。自分のところには早く入ったのに、どうして総理のところには入ら
なかったのか」とおっしゃっていたが、この件についていかがお考えか。

【幹事長】それはメモを誰が入れたか、ですけれども、そういった民間の格付け機関
の結論について、そこまでするべきなのかどうかと。それは一つ判断の問題だと思い
ます。

【記者】そもそも日本の国債は95%が国内で償還されていて、残り5%が外国人。
外国人も円建てで買っているとなると、そもそも格付けは関係ないと。国内で循環し
ているし、円建てで外国人が買っているのだったら、国外の信用はあってもなくても
関係ないという議論は成り立つのではないかと思うが、いかがか。

【幹事長】それは違うと思いますね。もちろん外国人にも開かれているわけですの
で、当然、買うべき人が買わなくなることはあり得るわけですし、私はもっと今の日
本の国債の発行の状況というのは深刻な事態であると考えております。「日本人が
持っているから問題ない」、極端な議論だと、日本人が持っているわけですから、
「所得が日本人の間で移転するだけだ」と、そういう議論もありますが、私はそれは
全く違うと思います。そこは真摯に受け止めなければいけない、そう思っています。
ただ、先ほどの谷垣さんの話ですが、こういう状況をつくり出したのは一体誰なの
かと。どの党なのかと。それはもちろんわれわれも責任を免れるつもりはありません
が、その大半は自民党時代に国債の大量発行によって今日の事態を招いているわけで
すので、そのことは十分踏まえてご議論いただければありがたいと思います。

【記者】今回の格付けに絡めて、プライマリー・バランスの今後の改善計画を改めて
見直すお考えはあるか。

【幹事長】それは政府の話です。ですから、私がお答えすることは適当でないと思い
ますが、今のところそういう話は聞いておりません。




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