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2010.05.24|TALK-ABOUT [ブログ]

日米外相会談―韓国の哨戒艦からイランの核問題、普天間まで


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韓国の哨戒艦が沈没した事案について、北朝鮮が関与しているという調査結果が出ました。魚雷の破片が出てきて、これは疑いの余地なく、北朝鮮の関与は明らかだと思います。

なぜ、こういうことが行われたのかということは、推測の域を出ません。しかし、現実に北朝鮮の潜水艇から魚雷から発射され、結果的に46名の韓国の軍人が亡くなったのですから、その事態は極めて深刻であると思います。

もし、同じことが日本で起こったらと考えると、その深刻さも、より明確に認識していただけると思います。これに関して、日本は韓国をしっかり支持することを明言しました。そして、韓国側がこれから取っていく措置について、例えば、国連安保理での議論など、安保理の非常任理事国として協力していくことも、鳩山総理が明らかにされたところです。

その関連で、金曜日(5月21日)に、クリントン米国務長官が中国に行く途中、短い間でしたが日本に滞在されました。私との間で1時間強、意見交換を行いましたが、この韓国の哨戒艦の沈没事案への対応を、日本とアメリカが協力しながら、しっかりと韓国を支えていくことをまず確認しました。

その上で、その他の件についても、話し合いをしました。大きな議題になったうちの1つは、やはりイランの問題です。イランの核疑惑は、いままさに安保理で議論が始まったところですが、一応、常任理事国の間では、制裁があるという取りまとめが行われました。そういう中で、非常任理事国も含めてこれから議論が行われます。

1つ波乱要因として考えられるのは、イランのアフマディネジャド大統領が、トルコのエルドアン首相とブラジルのルラ大統領と会って、1つの合意に達したことです。

これは、前からあった、イランの低濃縮ウランを国外に持ち出して、医療用のアイソトープのための加工を施してイランに戻すというもので、イランの持っている低濃縮ウランを減らす効果があります。

この話はずいぶん前から行われてきまして、日本としてもそれに関与した経緯もありましたが、今回、ブラジル、トルコとの間で合意ができました。

ただ、「トルコとブラジルが努力をして、低濃縮ウランの一部の国外排出が合意されたことは素晴らしいことです。そして、必ずこれは実行してもらいたい。ただ、だからといって、ここまで煮詰まったイランに対する制裁の動きが止まるということではない。これはこれでしっかりやっていかなければいけない。少なくとも、イランがいま行っている20%濃縮活動がストップしない限り、制裁は避けられない」と、私はトルコ、ブラジルの外務大臣に電話会談の中で申し上げ、そして、クリントン長官にも日本の考え方として伝えました。

このイランの問題も、日米でしっかり協力していかなければいけない問題だと思います。

そのほか、クリントン長官との間では、これから中国に行かれて戦略対話をされるということなので、中国をどう見るかということについて、様々な意見交換をしました。

もちろんその中には、北朝鮮の今回の事件に関して、中国も日本やアメリカのラインにしっかりと立って、議論してもらうように説得してもらうということについて、私からクリントン長官にお願いし、そして同時に、温家宝首相が日本に来られるので、そのときに、鳩山総理からこの問題についても話し合いを持つことを確認しました。

普天間の問題も、現在進展している現状についてのレビューを多少行いました。

私がクリントン長官と会うと、常に「普天間、普天間」と、それ一色になるのが、いまのマスコミですが、北朝鮮の深刻な状況を踏まえて、今回は多少この北朝鮮などの案件でも話し合たことが報じられたのは、喜ばしいことだと思います。

いずれにしても、長官としっかりと方向性を合わせる議論、内容の濃い議論ができたことをご報告しておきたいと思います。

また、鳩山総理とクリントン長官との対談も、非常に良い雰囲気の中で行われたことも申し上げておきたいと思います。

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