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2008.05.15|TALK-ABOUT [ブログ]

ドイツ訪問(2)――水素、燃料電池、電気自動車

h2_station_germany


今日はドイツ訪問の話を前回に引き続いてお話ししたいと思います。

今日は自動車の話です。ドイツでベルリンの水素ステーション、つまり水素を供給するガソリンスタンドにあたるような、水素ステーションに行き、そこで水素を作っているプロセス、これはプロパンから作っていましたが、それを自動車に供給する、そういうところを見学しました。


ここでは、メルセデス・ベンツ社が燃料電池車、つまり水素を車の中で分解して、電気をおこし、その電気でモーターを回らせて走る、そういう燃料電池車。そして、BMW社が水素を直接燃焼させる、したがってこれはエンジンです、そういう車を用意してくれていました。

私は水素といえば燃料電池車だと思っていましたので、BMW社がガソリンでも使えるし、水素でも使えるエンジンを開発して、実験をしているというのは、実は初めて知ったことでした。

そして、それ以外にも日本で三菱自動車が開発した電気自動車、これは夜の間に充電して、その電気でモーターを回して走るという電気自動車、そして、現在私が乗っているハイブリッド車。様々な車があるということがわかりました。

私はBMW社の本社も訪れましたので、そこで、「一体何が、どの方式が有力なのか」と聞いたのですが、返ってきた答えは「まだよくわからない」と。「おそらく、街中を走るものと長距離を走るもので違う形態になるかもしれない」という話が1つありました。

そして、私から「水素というけれど、結局プロパンといったものを分解して水素を作るということであれば、その時点でCO2が発生する。そういう意味では、水素を使う燃料電池車や水素を直接燃焼させる方式のBMW社のやり方よりは、電気自動車のほうが将来的には有力なのではないか」と申し上げました。

もちろん、水の電気分解によって水素を作るというやり方もあります。その電気分解するときの電気を新エネルギーなどでやれば、これは二酸化炭素が出ないわけです。

ただ、それは一度水を電気分解して水素を作り、その水素でもう一度反応させて電気を作るということですから、そういうプロセスの中で、かなり効率が落ちる可能性があるのではないか。素人的にはそういう気もします。

個人的には充電式の電気自動車が、電池の安いものが開発できれば、将来的には一番有力なのではないのかなと思ったところです。

いずれにしても、ドイツでは、車をぶっ飛ばすという文化は変わらないようで、アウトバーンを200キロ以上で走っている車もありました。私も160キロくらいまでは経験しました。

どんなに省エネだと言っても、80キロで走るのではなくて、180キロで走る、200キロで走る。この辺のドイツ人気質というのは、多分これからも変わらないのかなと思いました。



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