新薬承認―政治の前のめりは危険
レムデシビルが新型コロナウィルス治療薬として特例承認されました。他に有効な治療薬がない中でスピードが求められることは当然です。しかし、申請からわずか3日で承認された事には驚きました。承認ありきの手続きだったとしか思えません。
特例承認したものの様々な条件が付されています。これまでも急性腎障害や肝機能障害が副作用として指摘されていますが、これに加えて「現時点では有効性、安全性に関して得られている情報は極めて限られていることから、慎重に投与の可否を判断すること」「本剤の投与経験が極めて限られており、これまでに報告されていない副作用(重篤なものを含む)が生じるおそれがある」としています。その上で、例えば妊婦や小児等に対しては「治療上の有効性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること」とされています。
有益性と危険性について十分な情報がないと承認した側が認める中で、現場の医師はどのようにして判断できるのでしょうか。厚労大臣としては、承認はしたものの自信がなく責任を回避しているようにも思えます。困るのは現場です。
