米大統領選─大方の予想を裏切る結果、今は冷静に見守るしかない
アメリカ大統領選挙でトランプ氏が勝利しました。
最後は何とかクリントン候補に勝ってもらいたいという、希望的観測を見事に裏切った結果でした。
トランプ大統領が誕生した場合にどういうアメリカになるのか、どういう政策が行われるのか、大きな懸念がありますが、今は冷静に見守るしかないと思います。
共和党も、トランプ氏が従来から主張してきたことをそのまま行えば、アメリカにとっても、アメリカ国民にとっても、極めて大きな損失だと分かっているはずですから、いろいろな意味で、軌道修正が行われることを信じたいと思います。
なぜ、クリントン候補が伸び悩んだか。理由はいろいろあります。オバマ大統領が2期務めたあと、しかも、夫のクリントン大統領も2期務めた。そういう中で変化を求められたにもかかわらず、クリントン候補がそういった声に応えられなかったということも一つの理由でしょう。
アメリカの中での格差の拡大、グローバル化に対する反発。さまざまなアメリカにおける大きな亀裂を改めて認識させられた選挙でもありました。
そして、「ガラスの天井」を打ち破れなかったのは、なぜなのか。やはりアメリカにおいても、まだまだ女性にトップを任せるには不安があるという考える人たちが一定数いるということなのかもしれません。
以上の点も含めて、大統領選挙の分析が行われていくと思います。それにしても、私自身も含めて、大方の予想を裏切った大統領選挙の結果でした。
