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2007.01.30|TALK-ABOUT [ブログ]

代表質問――事務所費問題で攻め込んだ小沢代表はさすが


いよいよ国会が本格化しています。昨日、今日と各党の代表質問が行われました。

昨日は我が党の小沢代表、そして松本政調会長、今日は野党サイドでは共産党の志位さんと社民党の辻元さん、それぞれ持ち味を活かした良い質問だったと思います。

小沢代表につきましては、すでに詳しく報道されていますが、生活重視、格差の問題といったところに重点を置いて、しっかりと対案を出しながら議論をされたと思います。


自らの事務所費の問題については、領収書も含めてすべて出す準備があるということを言われて、与党に対して、同じようなことができるのかと攻め込んだ姿はさすがだったと思います。

松本政調会長も政策論、松本さんらしい切れ味のある質問をされたと思います。今日の志位さん、辻元さんもそれぞれ特徴のあるものでした。

これに対して安倍総理は、非常に精彩を欠いていたと思います。基本的に棒読みです。

例えばイラクの問題は、これは小泉さんのときから同じ答弁、なぜイラク戦争を支持したのかという問いに対して、それは正当性があったという答弁を棒読みするだけです。しかも、極めて説得力のない答弁を繰り返しています。

そして経済の問題は、「上げ潮路線」つまり高めの経済成長を目指す、これが安倍さんの考え方ですが、その根拠たるものは非常に脆弱です。

そして各党が質問した、消費に結び付く、つまり国民生活の豊かさあるいは所得の増といったところに、いま景気回復の成果が及んでいないことについて、各党代表が質問したわけですが、安倍さんの答えは、経済成長していくなかで、それが国民生活にも良い影響を及ぼしていくという答弁を繰り返されました。

これは上げ潮路線の基本的な考え方ですが、ただ、それでは済まないということが、ここ10年あるいは15年ぐらい各国で言われているわけです。

アメリカでも経済成長はあるなかで、二極化がどんどん進んでいった。つまり、グローバル化というなかで、ヨーロッパでもアメリカでも、そしてこの日本でも、同じように所得の格差の拡大ということが起きているわけで、これは景気が拡大したからその格差が自然になくなっていくという性格のものでは残念ながらありません。

そこについて、政府が果たすべき役割というものが当然あるわけですが、安倍さんが言われるのは要するに他人頼み、つまり景気が良くなっていけば良くなるだろうということを繰り返しておられる。これでは、国民生活の充実、あるいは格差の縮小ということは望めないわけです。

こういったことについて、これから大いに予算委員会で議論していきたいと思っています。

そして、最後に各閣僚の失言。

久間さんのイラク戦争に対する発言は、どちらかと言うと、自民党の中の多くの良心的な議員たちが、小泉さんがイラク戦争開始に賛成をした、支持をした、そのときに、これは行き過ぎだと実は思っていたということが、今回はっきりしたということだと思います。明らかに「支持」は行き過ぎでした。

少なくとも、従来であれば「理解する」ということで、問題があるということを言外に臭わせたはずです。

それを全面的に支持してしまった小泉政権、それを引き継ぐ安倍政権。それに対して自民党の中ですら、しっくり来ないと思っている人がたくさんいるということを今回の久間発言は示していると思います。

柳沢厚生労働大臣の「女性は子どもを産む機械、装置である」という発言は全く論外です。大臣の罷免は免れない。早く自ら辞められることを求めたい、望みたいと考えています。



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