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トランプリスク―大逆転打は?

 11月3日の大統領選挙、トランプ大統領の劣勢が伝えられます。大逆転をねらうとすればどのようなことが考えられるか。頭の体操をしてみましょう。


 内政面では、ハイリスクな選択が既になされています。新型コロナウイルスの感染抑制を軽視し、経済活動を優先するという選択です。いまのところこのカケには失敗しつつあり、米国南部や西部を中心に新規感染者数は増え続けています。
 これが制御できず、今後感染爆発ともなれば大統領選挙にとって大きなマイナスです。それどころか、世界にとっても極めて大きな問題となります。世界経済は縮小し、米国経済に依存する日本にとっても深刻な事態を招きます。安全保障面でも米国のプレゼンスが小さくなり、各地で不安定化がすすむことになります。
 
 外交面で特定国をやり玉に挙げるとするとすれば中国、イラン、北朝鮮が挙げられます。8~9月にワシントンで予定されるG7サミットがその舞台となる可能性が大きく、日本としても調整に苦労することになりそうです。しかし、これらの国々にとって、よほどのことがない限りトランプ大統領の挑発に乗り、決定的な対立となることは避けるというのが賢明な選択でしょう。ひたすら大統領選挙が終わるのを待てばよいのですから。
 何らかの前向きの合意をアピールするとすればロシアか北朝鮮の可能性が高いと思います。
 ロシアは新START(新戦略兵器削減条約)の延長を求めています。米国は中国を巻き込まないままの延長に慎重姿勢ですが、新たな米露関係構築をアピールし、その象徴として新STARTの延長や新々STARTの締結はあり得ると思います。ただし、トランプ大統領とロシアの関係は既に民主党の攻撃対象となっていることから、この程度のことで大統領の得点となり得るか疑問です。

 シンガポール、ハノイに続いて三回目の米朝首脳会談をアピールすることも考えられます。その際トランプ大統領にとってアピールできる「名」が、金正雲委員長にとっては制裁解除という「実」が必要です。
 非核化実現と経済制裁解除、2019年2月のハノイ会談で合意できませんでした。非核化の内容が不十分だったことが原因とされています。しかし、より巧みにお化粧することで非核化実現や戦争状態解除を米国の有権者にアピールすることができるかも知れません。トランプ大統領と金委員長のいかにもテレビ向けにつくり込まれた会談場面に、世界は食傷気味ではありますが。
 北朝鮮はタフな交渉力を持つ国です。トランプ大統領は選挙を控え失敗は許されない立場です。非核化の先行きがあいまいなまま、そしてミサイルや拉致問題が置き去りにされて、経済制裁の重要な部分が解除される結果にならないように、十分注視する必要がありそうです。



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