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北方領土テレビ出演――鈴木宗男氏の熱意もわかるが・・・

6日夜にBS日テレ深層ニュースに鈴木宗男氏等と出演、北方領土問題について議論しました。
鈴木さんは北方領土問題に長く関わり、安倍総理にも助言する立場です。私はその発言にかねがね興味を持っていました。

鈴木さんは二島に加えて元島民の自由往来や一定範囲の漁業権を確保できれば合意すべきとの立場。私は交渉に満点はないものの、面積7%の二島で合意するくらいなら交渉を先送りすべきとの考えです。
また、四島に対するロシア政府の軍事力強化、インフラ投資そしてラブロフ外相の強硬な発言をみても、そもそもプーチン大統領は交渉を進める気がないのではないか。孤立するロシアにとって、安倍総理の存在そのものが一つのカードであり、北方領土はその材料にすぎないのではと私は懸念しています。(詳細は昨年2月12日予算委員会議事録をお読みください)
2019年2月12日 予算委員会議事録
    ⇒ https://www.katsuya.net/topics/article-8028.html

議論していておもしろかったのは、鈴木さんが、交渉は着実に進んでおり、5月9日のロシア戦勝記念日に安倍総理が出席すれば、その時の首脳会議で大きな進展があるはずと述べたことです。逆にそこで進展がなければ交渉は今後ともまとまらないとのことでした。疑問はありますが、そこまで言うなら5月を待ちたいと思います。
安倍総理はプーチン大統領と頻繁に会い、領土交渉や共同経済活動が進展するとの期待を国民に持たせてきました。しかし5月に具体的進展がなければ交渉そのものをリセットすべきです。

1993年東京宣言で四島に領土問題が存在するとロシアに確認させたにも関わらず、事実上二島に絞る日ソ共同宣言のみを交渉の基礎とするとした安倍総理の判断。私は日本外交の成果を自ら失い日本の交渉ポジションを弱めた失策だったと考えています。安倍さんの判断の是非が5月に改めて問われることになります。



コメント
  1. 木下晴雄 より:

    多くの国民は岡田さんの考えに最も近いと思います。

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