ホーム > トピックス > 活動レポート > その他 > 民主党代表選出馬表明  緊急記者会見

トピックス

2002.12.05|その他

民主党代表選出馬表明  緊急記者会見

  • 民主党は新しいリーダーを求めている。自分が党を立て直す先頭に立ちたい
  • 総理候補としてもう少し準備してから立ちたかったが、現状はそれを許さない
  • 結党以来4年間、主に政策づくりに心血を注いできた
  • 菅さんとの会談は平行線、幹事長ポストを打診されたが拒否
  • 選挙はフェアププレーで、投票で決めればスッキリする
  • 皆で大いに議論し、きちんと決める。決めたことはしっかり守る。それが大事
  • 野党結集—-鳩山代表が敷いたレールに沿って進める
  • 人事構想—-最も能力のある人を最も適任のポストに就けることに尽きる
  • 原理主義者と揶揄されることもあるが、むしろ誇りに思っている
  • 我々には、政権交代を実現して政治を変えるという歴史的使命がある

代表選挙への立候補宣言

岡田 遅い時間に申し訳ありません。10日に投票が予定されている代表選挙に、今日、私も候補者の一人として立候補させていただく決意を固めましたので、皆様にその決意をお伝えしたいと思います。

この党の現状というのは、結党以来の危機だと言っても過言ではないと思います。そういうなかで、今までのやり方ではなくて、新しいリーダーをこの党は求めている。そして、そのリーダーの下で党がまとまっていくことが、今、地に落ちているこの党に対する国民の皆さんの信頼を回復することになり、ひいては民主党が政権交代可能な政党に脱皮するきっかけになる—-。

そういうふうに思って、立候補を決意した次第です。

そういうふうに言いますと、数カ月前に「準備ができていない」と言っていたではないかというお叱りもいただきそうですが、基本的に私は、先の代表選挙で申し上げたこと、つまり民主党の代表というだけではなくて、日本国総理大臣ということを考えたときに、その準備が十分整っていないという認識は変わっていません。

じゃあ、何が変わったのかと言われれば、この党を取り巻く危機的状況が劇的に変わったと思います。私自身のことを考えれば、もう少しいろんな経験を積んだうえでリーダーに手を挙げるべきかもしれませんが、党の置かれた現状はそれを許さないと思いますので、是非、今度の代表選挙に立候補させていただき、皆さんにリーダーに選んでいただいて、党の立て直しの先頭に立ちたいと思っています。

私自身、国会議員としての経験は13年足らずで、平成2年の初当選ですが、平成5年に自民党を離党し、それ以来目指してきたのは「政権交代ある政治」です。

当時、宮沢内閣不信任決議案に賛成した羽田・小沢グループ35名のうち、「若手」といわれた議員でまだ残っているのは私だけです。

多くの仲間が途中で落選したり、志を遂げずに辞めたり、あるいは自民党に戻られたりしたなかで、自分としては筋を通して、とにかくこの国の政治を変えたいという思いで頑張ってきました。

そして、民主党結党以来、主として政策畑で政権交代可能な政治・政党、そしてそれに相応しい政策づくりに邁進してきました。心血を注いできたと言っても過言ではないと思います。お陰様で、政策では自由に議論でき、最終的にNC(ネクストキャビネット)で意見集約する仕組みもできたと自負しています。

しかし、政策以外のところで今日の事態を迎えているわけで、自分のことを言えば、先ほど申し上げたように、もう少し経験を積みたいと思いますが、そんなことは言ってられない。とにかく、この党を立て直すために先頭に立ちたい。そういう思いです。

そういった理由で立候補を決意させていただきました。

菅さんとの話し合い

記者 先ほど菅さんと会われていたようですが、どういう話し合いがあったんでしょうか。

岡田 皆さんにご通知はしてなかったんですが、実は今日の夕方にこういう記者会見を開く予定にしていました。仲間ともいろいろと相談し、あまり遅くならないほうがいいということで、そういう予定にしていたんですが、菅さんのほうから「その前に一度話し合いの場を持ちたい」というお話がありました。

私も尊敬する先輩議員ですし、今名前が挙がっているのは菅さんと私です。事前に何の説明もなく立候補というのもいかがかと思いまして、今日の6時半から約1時間半ほどお話をさせていただきました。結果は全くの平行線で、菅さんからは「菅代表・岡田幹事長がベストではないか」ということを言われました。

私は「平時ならそれもあるかもしれない。しかし、今の危機的状況のなかでは、新しいリーダーでなければ乗り切れない」と申し上げて、そこは平行線で終わってしまいました。

そこで私が「平行線なので、これから立候補宣言をしようと思う」と途中で申し上げたりもしました。しかし、菅さんが「明日もう一度話し合いをしようじゃないか」ということでしたので、明日の昼頃にもう一度会うことをお約束して、一旦別れました。

ただ、もう一度会う前提は、「それぞれ相談相手もいるので、もう一度相手の主張も伝えて、虚心坦懐に相談してみよう」ということでしたので、私はその後、8時過ぎから何人かの議員と話し合い、菅さんのアイディアもご披露したんですが、聞くところによると、菅さんのほうもお集まりになったようですが、そこで私の主張を説明する場面はなくて、菅さんご自身のご提案を伝えただけであまり議論もなかったということなので、それではもう一度開く意味もないと。

私は、こういう談合のような印象を与えるのは嫌いです。もちろん、これは談合ではありません。お互い立候補する前ですから、電話で話したり、会って話したりすることは当たり前ですが、それがあまり長くなると、いろんな憶測も呼びますので、それなら今日はっきりさせたほうがいいのではないか。そして、あとは投票で決めていただけばいいのではないかと。こう判断して、今日こういう形で立候補の宣言をさせていただいたということです。

選挙による党内亀裂

記者 党内には、今までゴタゴタが続いているので、ここで選挙にすべきでないという声もありますが、選挙になった場合、党内に亀裂が生じないでしょうか。

岡田 そうならないような選挙をしなければいけないと思います。フェアプレーでやるということだと思います。 私も話し合いで選挙を避けるという道もあるのではないかと考えて、今日、菅さんと話し合いもさせていただきました。

ただ、私としてはもう少しニュートラルに言われるのかなと思ってましたが、菅さんご自身が立候補の意向を示唆されて一歩進まれましたので、それならお互い投票で決めたほうがスッキリするだろうと判断しました。あとはやりようだと思います。

民主党再生の方法

記者 これからどういうふうに民主党を再生していくのか、国民に向けてメッセージをお願いします。

岡田 今回は、党内で10日に投票することになっていますので、その場で申し上げるべきだと思います。

ただ、やはり4年間やってきて、この党には自民党や他の党にはない優れたところがあるんですが、まだ政権を担える政党という存在にはなっていないことは事実だと思います。

大いに議論することは今も担保されていると思いますが、議論したあとはきちんと決める、それは基本的に多数決で決める。そして決めたことには皆が従うということを徹底することが、まず大事だと思います。そこが曖昧ですから、いろいろいい政策を作っても伝わらないんだと思います。

もう一つは、政権を担うんだという自覚を、一人ひとりの議員がもっとしっかり持つこと、そしてそれを外に表すことだと思います。

「今のままでいい」という考えの方がいらっしゃるとは思いませんが、もっともっと政権を取ること、そしてもちろん政権を取ることが自己目的ではなくて、その結果として「この国の政治を変えていく」という強い意志を、しっかり分かるように出していくことが大事だと思っています。

鳩山代表への報告

記者 鳩山さんには事前に出馬の意向をお伝えになりましたか。

岡田 今日は大分遅くなってしまいましたので、実はこれからです。ただ、あまり遅くなってしまうと皆さんにこういう会見が開けなくなってしまうと思いましたので、私からは直接していません。ただ、同僚議員からはお話させていただいていると思います。

野党結集

記者 野党結集についてはどのようにお考えでしょうか。

岡田 この場でそういう各論まで述べるべきかどうかと思います。それは、これから党内で大いに議論していけばいいと思います。

ただ、基本的には、鳩山代表が敷かれたレールに沿って進めていくということだと思います。党内に検討機関もつくって石井一さんがその責任者に選ばれたわけですから、党内的にはそこで議論していくと。

併せて、自由党との連携を深めるということは決まっていますので、そのラインでやっていくという以外にないと思いますが。

自分が菅さんよりも勝っている点

記者 自分が菅さんよりもここが勝っている点はどこだと思われますか。

岡田 そういう話をし出すと、もちろん国民の皆さんにメッセージを送ることも大事なんですが、党内の議員による選挙ですので、まだ菅さんが正式に出馬表明されていない段階で、私だけが相手候補者のことを言うのはいかがなものかと思います。

もちろん、先輩議員として、今日まで民主党をつくってこられたことについては、鳩山代表ともども非常に敬意を払っています。

幹事長ポスト

記者 先ほど、菅さんから提案された幹事長ポストを断ったということですが、その逆、つまり菅さんを幹事長にするという気はありますか。

岡田 私自身は、今日は私の考えをご説明したんですが、具体的なポストのことを言うべきではないと思っていますので、菅さんにもそういうことは申し上げていません。「私が代表になった場合は全力でお支えください」ということを申し上げていますが、具体的なことは言ってません。

従って、今のご質問に対してもお答すべきでないと思います。それは、代表に決まったときに、考えるべき問題ではないでしょうか。

菅さんとの明日の会談

記者 明日、菅さんと会われるというのはどうなるんでしょうか。菅さんとの今後のコミュニケーションの取り方は?

岡田 明日はもう会う必要ないと思います。菅さんがちょっと捕まりませんでしたので、留守電にはそういうふうに入れておきました。「残念ですが、もう会う必要はないと思います」と申し上げておきました。

もちろん、これから恐らく候補者対候補者ということになると思いますが、話をすることはあると思いますが、私はすでに候補者になってしまいました。そういう意味では決着は選挙でつけるという基本線のなかで、普通の会話はあると思いますが、候補者という身分に関わるような話し合いをするつもりはありません。

立候補の決意を固めた経緯

記者 立候補の決意を固められた経緯なんですが、いつごろから自分でなければ駄目だと思い始めて、どういう理由で決断されたんでしょうか。

岡田 鳩山代表がお辞めになるということを正式に言われるまでは、私自身はそういう気持ちはありませんでした。

そういう意味では、ここ1日、2日ということです。党の現状を見たときに、鳩山代表がお引きになったあと、それに代わって党の再生を行っていく人間は、今まで中心になって担ってこられた方以外の、新しいリーダーでないと難しいのではないかと。

結局、従来のリーダーでは同じような手法、同じような結果になりますので、新しいリーダーが新しい感覚で勇気を持って、党の改革も含めて、やっていかなければいけないんじゃないかと思い、同僚の議員からも励まされて、私自身大変未熟ですが、決意したところです。

今の心境

記者 ここ数日大変悩まれたと思うんですが、代表選に出る決意を固めて、今ここに立たれたお気持ちを一言お願いします。

岡田 あとは前を向いてどんどん進んでいくだけです。賽は投げられたわけですから。

基本的に、自分のために決めたわけではありません。それは捨てましたので。自分のことを考えれば、もう少し時間も欲しかったなという気もします。「こういうときに、あえて火中の栗を拾うべきではない」というご忠告もいただきましたが、「じゃあ誰がそのことをやるのか」ということを考えたときに、自分しかいないと判断しました。

人事構想

記者 前回の代表選挙後は人事の件で大変もめましたが、もし代表になられたらどういう人事のイメージをお持ちでしょうか。

岡田 人事については、能力を見て決めます。

記者 能力というと、具体的に?

岡田 こういう党の現状ですから、最も能力のある人を、最も適任のポストに就けるということに尽きると思います。その結果、どういうバランスになるというようなことを考える余地はないんじゃないでしょうか、今の党の状況は。

鳩山代表の責任

記者 鳩山さんが辞任することになったことについて、他党から「代表選で正規の手続きで選ばれたリーダーを降ろすのは良くない」と、小泉総理なんかもそう言われてるんですが、鳩山さんの責任をどう考えていらっしゃいますか。

岡田 それはこの間の会見のときにも申し上げましたが、私は「選挙で選ばれた鳩山代表を執行部の一人として支えるべきだ」と考えてきたし、申し上げてきました。

しかし、辞任表明をされる前の数日間の行動が、党の行く末を決めるような大きな話であるにもかかわらず、私も含めて、役員会その他に諮られることもなく進んだことについては、やはり問題があったと言われても仕方がないんじゃないかと思います。残念なことです。

原理主義者

記者 岡田さんが今まで言われてきた欠点はどういう点だと思われますか。それから、それをどうやって直していくつもりですか。

岡田 欠点と長所は裏表なんですね。私は「原理主義者」と言われることが結構あるんですが、これは誇りでもあるんですね。

やはりこういう政党のなかで、ルールに基づいてやっていくということは非常に大事ですし、政府に対しても民主党はそういうふうに言ってると思います。「裁量行政は良くない」ということはよく言うわけです。

ルールを作るときは大いに議論すればいいんですが、やはり作ったルールはしっかり守っていかないと、その場その場で現実妥当性を重視してやっていくと、結果的に非常に不公平になる可能性があるわけですね。

そういう意味で、やや杓子定規と言われても、ルールは決めた以上貫いていくということも非常に大事だと思っていますので、「原理主義者」と言われることは、ある意味では名誉なことだと思っています。ただ、そのことが非常に堅い印象を与えてるとしたら、反省もしなければいけないかなと思っています。

いずれにしても、非常に幅広いご意見のある政党のなかで、主として政策を担当してきまして、私がやってきた4年間、時々ギクシャクしたこともありますが、しかし大きな方向付けをできた。

あるいはこれだけきちんと個々の政策について議論している政党は、自民党を含めてありませんので、そういう一つの形を作り上げたということは、私自身自分では非常に誇りに思っているところです。

ただ、その過程で、党の政策について、自らのお考えと合わないということであまり愉快でなかった方もたくさんいらっしゃることは、よく承知しています。

危機的状況を乗り切るために

記者 先ほど、結党以来の危機的状況だとおっしゃいましたが、それを乗り越えるためにはどうすべきだと?

岡田 一番大事なことは、我々には歴史的使命があると。つまり、この国の政治を変える、そういう使命を自覚することだと思いますね。それは政権交代によって変えるということなんですが、そこを自覚しながら、小さな違いは乗り越えていくということが求められていると思います。

永遠の野党なら、常に自分の主張をしていけばいいわけですが、そういう政権を目指しての大きなエネルギー、発散ではなくて集中のエネルギーが一番必要だと思います。 今までは、それを作り上げることにあまりうまく成功していないということだと思います。もちろん、まず幹部間でお互いがしっかり同じ方向に向くことが大事ですね。




TOP