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2015.03.23|TALK-ABOUT [ブログ]

リー・クアンユー氏死去─アジアの偉大な政治的リーダーを失った


シンガポールの元首相のリー・クアンユー氏がお亡くなりになりました。心からご冥福をお祈りしたいと思います。

私とリー・クアンユー元首相とは何度もお会いさせていただいていますが、最後にお会いしたのは、おそらく与党の幹事長をしていた2011年だと思います。

2013年に野党になってシンガポール政府のお招きをいただいて、シンガポールに少し長く滞在をして、大統領やリー・クアンユー元首相のご子息であるリー・シェンロン首相などと会談をさせていただきましたが、その時には体調が十分でないということでお会いできませんでした。今思うと非常に残念に思います。

シンガポールという国をいろいろ制約のあるなかで、それを乗り越えて、1人当たりの所得で言えば、日本を抜いてアジアで最も豊かな国にした。それはリー・クアンユー元首相の大変なご功績だと思います。


そして国主導で、例えば私も視察に行きましたが、大きな埋立地を造って、そこに日本の企業を含む石油化学企業を誘致した。あるいは最近では、シンガポール空港、大きなハブ空港ですが、これをさらに拡張する。

そしてシンガポール港、ヨーロッパとアジアの大きなハブ港湾となっているのですが、これを移設してさらに機能を拡大する。移設した跡地は再開発をする。

こういった国家プロジェクトを中心に動かしていって、いろんな制約のある狭い国土を乗り越えて繁栄している。そこは1つの発展のモデルがあると思います。

もちろん、日本とはいろんな意味で違うところもありますが、非常に限られた制約の中でここまで豊かな国にした、そのことは非常に大きな功績だと思います。

今まで、元首相と意見交換をさせていただいて、一番記憶に残っているのは、2009年、政権交代の直前に訪問したときのことです。「中国をどう見るか」という話になりました。

中国とシンガポールとの関係を重視していた。うまく関係を作っていかなければならないということに、非常に努力をしてこられた元首相。私はとても関心を持って聞いたのですが、「50年以上先の将来のことは全く予測不可能だ。しかし10年、20年で考えれば、やはり中国との関係をしっかりと構築していくことなしに、アジアの平和と安定はない」ということを強調された、そのことが印象的でした。

アジアの偉大な政治的リーダーを失った──。その思いを新たにしているところです。

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