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2014.08.20|TALK-ABOUT [ブログ]

台湾訪問―政治家や学生と意見交換、台頭する中国への不安感も

140815_1今日は台湾についてお話ししたいと思います。


前回、香港では、昨年1年間で10人に1人が日本に来ていただいているという話をしましたが、台湾もほぼ同じです。台湾の人口は2300万人ですが、昨年1年間で220万人の人たちに日本を訪問していただいています。台湾においても、日本は非常に人気があるということです。

あわせて、東日本大震災の折に、187億円の義援金や緊急物資をいち早く支援していただいたことは、我々は忘れられない思いです。今回台湾で多くの政治家にお会いする機会がありましたが、そのお礼を改めて申し上げてきたところです。


さて、台湾では、学生たちが国会を長期にわたって占拠するという事件が起きたばかりです。これは、中国と台湾の間で結ばれている経済協力の取り決めの中で、サービス貿易協定の審議を与党側が乱暴にやったのがきっかけです。

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立法院長(国会議長)である王金平さんにも久し振りにお会いして、意見交換をしました。馬英九総統や野党の議員の皆さんとも意見交換をしましたが、こういった協定の必要性というものは多くの人が認めながら、同時に学生を中心に広がる不安感に対して、一定の配慮をしていかなければいけないという見解を示す方が多かったということです。

国会占拠に関係した学生の皆さん4人とも意見交換をしました。背景にあるのは、中国の存在があまりにも急速に大きくなったことによる不安感です。

台湾から中国に企業がどんどん出て行って、出資をしたり子会社を作ったりして、台湾の企業が成長しました。しかし、いまや台湾と中国の経済規模を比べると、あまりにも差がついています。そういうなかで、中国の存在感が急速に大きくなったことに対する不安感というものが、台湾の皆さんの中にあると思います。

馬英九政権になって、いろいろな意味での中台関係をさらに親密にしようということで、様々な政策を講じてきましたが、そのことに対する反発も考えられます。

これは非常に難しい問題ですが、台湾にとって中国がなくてはならない存在であるということは大前提にしつつも、あまりにも急速に近づいてしまうことに対する拒否感や心配も、台湾の人たちの間にかなり強く出てきているというのが現状だと思います。

この問題は簡単には決着できませんが、台湾は日本にとって非常に重要な存在です。経済面での交流も非常に深く、親日的な人たちも非常に多い。大事にしなければならない、そういう台湾だということを改めて感じました。

中国の存在に対する若者の焦燥感といいますか、距離を置きたいという気持ちは、ある意味日本にも共通するものがあるかもしれません。もちろん、その根の深さという意味において、台湾と日本はかなり違いますが、共通するところもあるのかなということも、改めて感じたところです。

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