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2011.11.04|TALK-ABOUT [ブログ]

現在対応中の2つの問題-予算委員会とTPP交渉参加


いま、私が時間を取って対応している問題が2つあります。1つは、予算委員会です。予算委員会は、7日(月)の午後から始まることになりました。その日程調整を与野党で行っています。

非常に大きな大事な予算ですから、しっかりとした議論をしたいと思っていますが、他方で、あまり時間をかけるわけにはいきません。内容的には、与野党間でそう大きな違いがあるわけではないので、7日の午後に予算委員会をスタートさせて、8日、9日、10日あたりで予算を成立させたいと思っています。

しっかりとした議論、しかし、迅速に議論していかなければいけないという思いで、野党の皆さんの協力もいただきながら、決めていきたいと思っています。

もう1つの問題はTPP(環太平洋パートナーシップ協定)交渉参加の議論です。私も、(党内でTPPの議論を行っている)経済連携プロジェクトチームの鉢呂座長を顧問として助け、議論に参加しています。立場上なるべく意見を言うことなく、聞くことを中心としていますが、今日(4日)、私としては2度目の発言をしました。

今日は随分長く議論をしていて、私も全部は出られなかったのですが、午後の2時から7時半まで、途中休憩も入れましたが、約5時間真剣な議論がなされました。

そういう中で私が申し上げたことは、まず、「我々が基本的に考えなければいけないことは日本の未来であり、そのために議論をしている。そして、日本の未来というときに、基本的な考え方として、これからアジアの時代がやってくる。そういう中にあって、アジアの豊かさを、我が日本の豊かさにする。そこは、日本の基本的な考え方でなければいけない」。私が普段申し上げていることです。

そして、アジアの豊かさを我が日本の豊かさにとするためには、やはり国を開いていかなければなりません。

反対論の中には2つの議論があります。つまり、日本の良さをしっかり守っていかなればいけない、そして、ルールなども外国に影響されてはいけないという議論です。

もちろん、日本の良さは守っていかなければいけませんし、そのルールが悪くなってはいけません。しかし、なるべく国際的に1つのルールにしていくなかで、経済活動を活発にするのは、国を開くことであり、アジアの豊かさを日本に呼び込むことです。

そして、もう1つの考え方は、「いや、国を開くことはいい。しかし、なぜTPPなのか」というものです。それに対して、「TPPはアメリカが主導するのだから、アメリカのスタンダードになってしまうのではないか。2国間協定や日中韓の協定をやるべきではないか」という議論です。

これに対して私が申し上げたことは、「2国間も大事。しかし、なかなか日本では2国間が上手く進んでいない。やはり、日本流のかなり解放度の低い2国間ではなく、より高いものが求められている。そして、日韓にしても日EUにしても、長く停滞していた。やはり国を開くという観点からは、そういった2国間ももちろんしっかりやっていかなければいけない」

「しかし、それは決して、2国間だから生易しいものではない。そして、その2国間をやりながら、目の前にTPP交渉参加があるのだから、そのTPP交渉にももちろん参加していく。日中韓もいまスタディをしているので、様々な事前のスタディが終われば、これにも参加していく」

「そして、ASEAN+3(ASEANと日中韓)とかASEAN+6(ASEANと日中韓、オーストラリア、ニュージーランド、インド)にも参加していく。つまり、あらゆる機会に参加して、国を開いていくことが、日本を豊かにしていくことにつながる。」

「もちろん、そういう中でどうしても我が国として呑めないものについては、しっかり交渉して相手に認めさせていく。交渉しなければそういったことを認めさせていくこともできない」と基本的に私は考えています。

党の中にはもちろんいろいろな意見があって、慎重論、反対論を述べられる方もいます。その中には、なるほどとうなずけることもあります。

来週は、昼は予算委員会がありますので、夜に連日しっかりと議論をしたいと思います。しかし、一方で野田総理がAPEC(アジア太平洋協力会議)の会議に参加して、APECの場で何を述べるのか、あるいは、アメリカやその他の首脳と首脳会談をして、そこで何を述べるか、アメリカ以外のTPP交渉参加国もあるので、そういうところで何を述べるのか、そういうことを党としてしっかりまとめていかなければいけません。

来週月曜日から、そういう議論をしていかなければいけない局面だと思います。いろいろとテレビでは報じられますが、最終的には、きちんと決断をする政治でなければいけないと思います。

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