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2011.10.31|TALK-ABOUT [ブログ]

ヴルフ独大統領との交流-個人的な人間関係が国政にも影響

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今回、ドイツのヴルフ大統領と東京や三重で何日かご一緒させていただきました。前回お話しした通り、四日市に来ていただいたあと、伊勢神宮にも大統領に行っていただきました。

大統領が四日市の「エボニック社」に興味を持っていると聞いて、私は、「四日市まで来ていただくのであれば、日本を理解する1つの手だてとして、伊勢神宮に来ていただければありがたい」とドイツ側に申し上げておりました。それが実現叶って、伊勢神宮まで来ていただきました。

伊勢神宮の1つの考え方、木を切って20年に1回遷宮(せんぐう。注:新しいお宮を造り大御神にお遷りいただくこと)をするのですが、そのときに出た木材を今度は鳥居に使ったり、伊勢神宮の鳥居の後は、私の選挙区も含めて三重県のいろいろな神社の鳥居に使ったりして、最後は表札になります。

つまり、1つの木を20年単位で3回、4回と使い回していくという、1つのエコの発想です。将来は、この使う木を伊勢神宮の持っている森で賄おうということで、植林を行っていること。そういった発想は現代に通じるもので、大統領にとっても、非常に興味深かったのではないかと思います。

今回、私が大統領にご一緒させていただいた経緯は、少し前にさかのぼります。2005年に私が民主党代表だったときに、ヴルフ大統領は、ドイツのニーダーザクセン州の州首相でした。日本に初めて来られて、私は野党の代表としてお会いしました。そのときに話が弾んだこともあって、私が代表を辞めたあと、副代表のときにも日本に来られ、食事をともにしました。

その後、外務大臣としてドイツを訪れた昨年、異例ですが大統領にお会いいただき、歓待をしていただきました。そして、今年の9月に、大統領が中心となっておられ、20人くらいの有識者が議論する場がありますが、大統領官邸でそれが行われた際に、私は招かれ議論に参加させていただきました。

当時も2人だけで朝食をとり、いろいろと日本についてのお話もさせていただきましたが、今回も三重に行くにあたって、「大統領専用機で中部国際空港経由で行くから、一緒に乗らないか」と言われ、ご一緒させていただきました。

エアバスの最新鋭機で、なかなか素晴らしい大統領専用機ですが、そこで短い朝食をともにしながらお話をさせていただきました。

今回よくわかったことですが、大統領は非常に準備をされる方です。いろいろな挨拶の原稿に何度も目を通され、あるいは、伊勢神宮参拝の際の手順があるのですが、それを何度も確認され、しっかりと準備をされていました。

ずっとご一緒させていただきましたが、大統領はドイツから防弾ガラスの入った大統領専用車を持ってこられたのですが、大統領はそれには乗らず、10人乗りくらいのミニバンにご一緒させていただき、いろいろな話をさせていただきました。やはり、お互いハイレベルの地位に就く前からの友情は、非常に大事だなと改めて感じました。

私も、30代、40代、あるいは50代前半のときにお付合いをした各国のいろいろな政治家が、トップやそれに近い地位に就いたりすることも出てきました。

そういった、お互い人間としての信頼関係や交流が、やがて国の政治にも非常に大きな影響を及ぼすことを改めて感じた次第です。

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