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2010.08.13|TALK-ABOUT [ブログ]

中央アジア―地政学的にも資源の面でも、非常に重要な国々


8月11日に、カザフスタン、ウズベキスタンの出張から戻ってきました。今回行った最大の用務は、中央アジアと日本の外相レベルでの定期協議です。

これは、6年前に川口順子外務大臣の下で設定されて、2年ごとに中央アジアと日本と交互に開催ということでしたが、東京で4年前に開かれた後、なかなか外務大臣の都合がつかなかったということで、4年間空いてしまいました。そこで今回、ウズベキスタンに私が行って、会合を再開しました。

中央アジアというと、なかなかなじみが少ないという方も多いかもしれません。

しかし、まず第一に、この中央アジアの国々は旧ソ連邦の一員であり、ソ連崩壊とともに独立しました。北にはロシア、東には中国、西にはイランやトルコを越えてEUということで、ユーラシア大陸のど真ん中にあり、地政学的に非常に重要な国々です。ここがしっかり安定していることが非常に重要なことです。

しかし、先般のキルギスで発生した問題のように、決して予断を許さない状況にあります。

実は、日本は、この中央アジアの国々、特にカザフスタンやウズベキスタンに対して、独立当初から経済的な支援をしっかりとしてきました。

非常に苦しかった時期、つまり、ソ連邦に組み込まれていた時期に、経済はモノカルチャーで、全てモスクワを経由して全体の経済が成り立っていました。例えば、ウズベキスタンであれば綿花の栽培に特化していために、独立した瞬間に国が危機的な状況に陥ってしまいました。そういう中で、日本は見返りを求めることなく、しっかりと支援をしました。

そして、もう1つ特筆すべきことは、ソ連時代にカザフスタンは核の実験場であり、また核を実際に持っていたのですが、それを放棄すると決断した国でもあります。

私は、この地域に非常に興味を持っていまして、約15年前に当時の新進党の「明日の内閣」の外務副大臣として、この地域を訪れたことがあります。

今回、改めて行ってみて、当時と比べれば経済的にも立ち直っていますが、カザフスタン以外は、まだまだ経済的に低いレベルにあります。カザフスタンは、1人あたりのGDPは8,000米ドルですので、かなりのレベルにありますが、他の国々はまだ貧しい状況にあります。

今回、中央アジアの各国の外務大臣に来ていただき会合を持つとともに、カザフスタンそしてウズベキスタンについては、外務大臣や大統領とも会談の機会を持ちました。

最近、特に注目を集めているのは、そういう地政学的なことに加えて、資源です。特にカザフスタンの場合は、世界でも指折りのウランの生産地です。そして、レアメタルやレアアースなども注目されています。

日本企業もいろいろな合弁プロジェクトなどを始めていますが、本来もっともっと交流をしていい地域だろうと改めて思いました。そういう意味でも、日本にとって非常に重要な国々であると思います。

独特な文化を持った国でもあり、肉料理の連続でちょっと参ってしまいましたが、国民性は非常に紳士的で、「自分たちが苦しいときに真摯になって助けてくれた」と、20年前のことを知っているウズベキスタン、カザフスタン両国の大統領は、ともに日本に対する思い入れを持っていただいています。

そういう遺産がある間に、もう一歩深めた交流が必要ではないかと改めて感じた次第です。

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