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2009.10.15|TALK-ABOUT [ブログ]

アフガン訪問-日本が何をすべきか、しっかり考えて答えを

しばらくご無沙汰していましたが、マスコミなどでご案内のように、中国からアフガニスタン、パキスタン、そしてインドネシアと、ほぼ1週間回っていました。この間のご報告を少しずつしていきたいと思います。

まず、中国で日中韓3カ国の首脳会談が行われて、私もそれに出席するとともに、バイ(1対1)の会談も中国の楊潔チ(竹カンムリに褫のつくり)外相や戴秉国国務委員や何人かの方と行ったわけです。

そして、その中国からドバイ経由で、アフガニスタンのカブールに入りました。今回のこの計画は、安全上の理由で伏せられていましたが、私が外相就任直後から計画していたものです。

つまり、アフガニスタンとパキスタンへの支援が、私が外務大臣として当面取り組むべき3つの課題の1つであると、私自身明らかにしていたわけで、その政策を組み立てるうえで、やはり一度は現場を見ておきたいという思いで、アフガニスタンとパキスタンに行ってきました。

今日はアフガニスタンの話をしたいと思いますが、アフガニスタンといえば、この30年間、戦争で本当に国民が苦しんできた、そういう国です。

まず、当時のソ連の侵攻があり、そして、それに対して戦ったタリバン。そこには、アメリカはじめいくつかの国々が、それを側面支援したということがありました。その中には、オサマ・ビン・ラディンも含まれていたわけです。

そして、やがてソ連が引き揚げたあと、タリバン政権が出来た。しかし、そのタリバン政権およびタリバン政権がかくまったアルカイダ、そしてオサマ・ビン・ラディン。

それが、アメリカの9・11テロの犯人であるということで、アフガニスタンのタリバン政権に対して、アメリカはじめ各国が攻撃を加えて、タリバン政権を倒した。そして、そういう中で、いまの新しい政権が選ばれたわけであります。カルザイ政権です。

しかし、この30年間、国民から見ると常に戦争があったなかで、国民は本当に疲弊してしまいました。

もともと、地理的な位置から、いろんな国の支配を受けてきた国ですが、しかし、アフガニスタン王国という時代もあって、聞くところによると、例えば、1971年に現在の天皇・皇后両陛下は、皇太子および皇太子妃の時代に、1週間くらいアフガニスタンに滞在された。そういう平和な時代もあったわけです。

そして、素晴らしい自然と農業を中心とした豊かな国。しかし、そういったものが破壊されて、今日があるというわけです。

もちろん、そのタリバン勢力を一掃するためにアメリカは作戦行動を展開していますし、国連でも各国が軍を出しあって活動をしています。

日本もインド洋に給油艦を出すとともに、あるいは、それよりはるかに大きなこととして、アフガニスタン国内での農業支援、あるいは警察官の給与を負担したり、職業訓練校を開設したり、あるいは道路や首都カブールの国際空港のターミナルを建設したりと、様々な支援をしてきました。金額で言うと、約20億ドルの支援をしてきたわけです。

そういうアフガニスタンですが、なかなか平和が確保できない。タリバンの勢いもむしろ増しているという状況の中で、しかし、世界がここでアフガニスタンをしっかりと安定させないと、テロの根源が除去できない。そういう中で、各国が兵士を送ったり、あるいは支援をしたりしているという状況です。

アメリカもオバマ政権になって、力でタリバンを駆除するだけではだめだと。結局、そこに働く家族をしっかり養えるような基盤を作っていかないと、貧しさの中で、給料がもらえるタリバンに人々が走ってしまう。したがって、民生復興支援が重要であるという考え方に、アメリカも変わってきました。

そういう中で、日本が平和に向けてどういう活動ができるか。そのことを、しっかりとこの目で見てきたいと思ったところです。

様々な活動がありました。日本のJICA(国際協力機構)が支援した職業訓練校では、男性も女性も刺繍や電気工事とか、そういったものに一生懸命取り組んでいました。そして、学校にも行きましたが、校舎は既存のビルを使っただけの本当に明かりもないような、あるいは雨が降りこむような、そういう環境の中ですが、子どもたちが一生懸命学んでいた姿も印象的でした。

アフガニスタンの国民には、基本的に罪はありません。国際社会の荒波の中で翻弄されてきたといっても、言い過ぎではないと思います。

この国をしっかり安定させ、テロの根源を絶ち、そして何よりも、そこに住む人々が本当に安心して、少しでも豊かに暮らせるようにする。そのために日本が何をなすべきなのか。しっかりと考えて、答えを出していきたいと思います。

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