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2008.06.27|TALK-ABOUT [ブログ]

ブレア前英首相との質疑――温暖化問題


今日は気候変動問題、地球温暖化問題に大変関係の深い一日になりました。

朝、イギリス大使館で、アシュトン気候変動大使とともにミーティングをする機会がありました。彼とは去年の12月に、バリ島でのCOP13でお会いし、意見交換をして以来でした。

非常にクリアに温暖化問題についての対応が急がれることについて、説得力を持って語ってくれたと思います。


彼は話の中で、プーチン大統領を説得して、ロシアが京都議定書の枠組みの中に入る、そのことについて、死ぬまで言えないいろいろな役割を自分も関係して果たしたというお話がありました。ここは非常に関心があったのですが、それ以上聞くことはできませんでした。

いずれにしても、大変はっきりと気候変動、地球温暖化に対する対応の問題、特に中期目標をきちんと設定することの重要さについて語ってくれました。

そして先ほどは、イギリスの前首相トニー・ブレアさんのお話を聞く機会がありました。メディアも入っての、かなり大きな会場での集会だったわけですが、そこでブレアさんの話を聞いたあとで質疑の時間がありました。

私はこの中期目標の問題について、洞爺湖サミットではできる可能性は非常に低いと。つまり、アメリカのブッシュ大統領は後ろ向きだし、福田総理も来年にはつくるという言い方をしていると。どうしたらこの中期目標をしっかり設定することができるのか。サミットの主催者であれば、どういう対応をするのか。知恵があれば教えてほしいと質問をしました。

ブレアさんからは、やや冷静なお答えが返って参りました。

まず、今年のサミットで合意をすることは難しい。もちろん、多くの人がそうは思っているわけです。少なくとも、アメリカの大統領が代わらない限りは、先進国の間の合意は難しい。

したがって、実際に議論が始まるのは来年になってからだろうと。つまり、アメリカの大統領が代わったうえで、本格的な交渉は始まるのだろうと言われてはいるわけです。

ただ、このサミットで何らかの中期目標設定に向けて前進を見たいという立場から言いますと、ややお答えが率直すぎた感じがしないわけではありません。

そして、どうやったら温暖化問題に対応できるかという具体策を練るのが今回のサミットであって、そして、デンマークで来年の12月に開かれる予定のCOP15で中期目標を設定しなければいけない。こういうお話でした。

ただ、多くの人が懸念しているのは、アメリカの大統領が代わるまで呆然と待っているだけ、議論は来年から、ということになりますと、時間は1年ないわけです。

そして、それは先進国だけではなくて、その他の国々、例えば中国やインドも含めて何らかの枠組みを作らなければいけない。こういうことを考えていきますと、まず先進国だけはきちんとお互い合意し合って、先進国共通の中期目標を設定し、それを国別にブレイクダウンすると。

こういうことはかなり急がないと、来年のそのデンマークCOP15で合意を得るということはできないだろうということも言われているわけで、今日のトニー・ブレアさんのお答えは、非常にリアリスティック(現実的)でなければならないというお話を繰り返されたわけですが、それはそれとしてもちろんそうですが、しかし、温暖化問題への対応ということをきちんとしていくという観点から言うと、やや物足りなさの残ったお答えだったと思います。

もちろん、ご本人としてはいろんな思いが当然おありだと思います。だからこそ、いま熱心に取り組んでおられるのだと思います。

しかし、ここは日本ですから、日本政府に対する配慮その他もあったのかなと、そんな気がちょっとした、私の質問に対するブレアさんのお答えでした。



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