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2007.04.26|TALK-ABOUT [ブログ]

映画『ナイトミュージアム』『ナージャの村』『ツォツィ』


いよいよ、これから連休に入るということで、国会もそのムードになってきました。

もちろん、その後は参議院選挙を控えていますから、緊張感は抜けませんが、私自身もこの連休は海外に行く予定もありませんので、少し骨休めをしながら、次なる参議院選挙に備えたいと思っています。

また連休中のことは、次回のこの場でご報告したいと思います。

さて、今日は映画の話を少ししたいと思います。

最近、3つの映画を見る機会がありました。第1は『ナイトミュージアム』です。


これは妻と一緒に見に行ったのですが、アメリカ映画の1つの典型かもしれませんが、非常に笑える映画で、楽しく時間を過ごすことができました。

しかし、単なるコメディではなくて、その背景には親子の関係とか、あるいは夫婦間の問題とか、いろいろ社会的な背景も描かれていて、ちょっと考えさせられる、しかし大変楽しい、いい映画だったと思います。

そして、昨日、小さな映画館で見たのが、『ナージャの村』です。

これはかなり前に公開されたもののリバイバルですが、チェルノブイリの原発事故によって立ち退きを迫られた小さな村で、立ち退きをすることなく留まって生活している村人の様子を日本人の監督が淡々とドキュメンタリーで綴っています。

ただ、ちょっと惜しいなと思うのは、チェルノブイリの記憶が生々しいときにこの映画を観ると、その落差に非常にいろんな意味で感じるところが大きいわけですが、チェルノブイリの記憶が薄れてしまっていくと、この映画の意義というものがなかなかすぐにはピンとこないかもしれないなと思いました。

いずれにしても、普通の住民の日々の生活、田舎の貧しい地方の生活が淡々と描かれている。彼らに何の責任もないのに、突然村を追われることになった、あるいはそうなったにもかかわらず、留まらざるを得ないという現実を描いています。

彼らの中の何人かは、やはり放射線の影響で命を落としているわけで、そういうことは直接映画には出てきませんが、非常に考えさせられるところの多い映画だったと思います。

しかし、私の一押しは、これも最近観た『ツォツィ』という映画です。これは南アフリカのスラムで育った若者が、ひょんなことから赤ん坊を育てる羽目になってしまう。

それを育てているなかで、母子家庭といいますか、ご主人が亡くなってしまったなかで、女手一つで子どもを育てるミリアムという若い奥さんと出会い、そこで会話をしたり、ミリアムの子どもと自分の連れている赤ん坊を見ているなかで、次第に人間性に目覚めていくという映画です。

いまアフリカ映画のブームで、ハリウッド映画もいろいろ上映されています。私も去年は何本か観ました。

しかし、そういうものとはまた違う、やはり現場での、アフリカの現実を踏まえた、荒削りだけれど素晴らしい、非常にメッセージ性の高い映画だと私は受け止めました。

そして最後は希望です。そういうスラムの混沌としたなかで、赤ん坊をあずかるなかで、最終的に主人公が目覚めていく、そういったところが非常に最終的には希望を持って観ることができる素晴らしい映画だったと思います。

連休中また時間があれば、その他の映画も観たいと思っています。



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