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自民党総裁選挙―単なる選挙の顔選びではない

 自民党総裁選挙が始まりました。既にメディアは過熱しており、29日の投票日まで集中的な報道が続くことになりそうです。その結果、自民党支持率が回復・上昇。次期衆議院選挙で勝てる候補が新総裁に選ばれ、国民の期待も高まったところで早期に解散。このままでは、野党にとって厳しい戦いになりそうです。
 しかし、衆議院選挙を間近に控えた自民党総裁選挙です。以下の点について十分に留意する必要があります。もちろん、どんな状況の下であっても、それを乗り越え、議席を積み上げる努力が我々には求められています。
 第一に、メディアには公平な報道を求めます。総裁選挙に集中した報道は、野党を埋没させることになりかねません。直後に解散・総選挙があることが決まっていることを考え、バランスの取れた報道を強く求めたいと思います。
 第二に、総裁が首班指名を受けた後に、国会における十分な議論が必要です。新たな総理の考え方が国会の場で議論されないまま、国民が総選挙で投票せざるを得ない状況は避けなければなりません。
 第三に、今回の総裁選挙候補者、いずれも安倍政権における主要閣僚を長く担ってきたことを忘れてはなりません。例えば森友学園や桜を見る会における安倍総理の信じられないような公私混同に対して、それを是認してきました。それをどう総括するのでしょうか。表紙が変わったからと言って、自民党が変わるわけではありません。少なくとも安倍・菅政治の総括が必要です。
 第四に、今回の総裁選挙は、次の総理を選ぶ選挙でもあります。総裁選の有権者の皆さんには、次の選挙の顔として誰がよいかではなく、これから数年間、日本にとって本当に大切な時期を託する人物として最も適切な人を選んでもらいたいと思います。



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