岡田克也新代表あいさつ=全文
今日は歴史的な日です。日本の将来が、われわれにかかっています。「自由」「共生」「未来への責任」。この3つの言葉を結党の理念として、覚悟を持って民進党をスタートさせましょう。
結党宣言にあったように、戦後70年、日本は時代の大きな分岐点にあります。ここで、絶対に道を誤ってはならない。その危機感を、われわれは共有しなければなりません。安倍政権のもと、表現の自由、知る権利といった、憲法の保障する基本的な権利すら脅かされ、また憲法の根幹である平和主義がないがしろにされています。格差が拡大し、国民とりわけ子ども、若者が将来に希望が持てない状態です。
民進党は、安倍政権の暴走を止めなければなりません。困難を乗り越え、一人ひとりが大切にされ、安心して生活できる社会、そして平和な日本を強い決意を持って実現しなければなりません。
われわれは、政権与党として充分に期待に応えられなかったこと、大事な時に結束できなかったこと、離合集散を繰り返したことを、深く反省します。そのうえで、不屈の精神で挑戦しなければなりません。
民進党は、日本に政権交代可能な政治を実現するための、ラストチャンスであるという認識を持たなければなりません。その認識を共有し、力強く前に進もうではありませんか。
私が政治家になって、それ以前と大きく認識を変えたことが一つあります。地域で生活する、普通の人々の素晴らしさです。座談会、ミニ集会で、多くの人々と対話してきました。出会いがありました。自分だけではなく、地域全体のことを考える人々。今だけではなく、日本の将来、若い世代のことを思い、責任を果たすという強い思いを持った人々。これらの素晴らしい人々があるかぎり、日本は大丈夫だ、日本の将来は明るいと私は確信しています。
国民が持つこういう素晴らしさを引き出すことこそ、われわれ民進党の役割です。まず国民の声に耳を傾けましょう。国民と正直に、率直に語りませんか。そして、双方向で対話をしましょう。国民とともに進む。国民とともに進む、これが民進党です。
夏の参議院選挙、危機感を共有する多くの国民とともに戦い抜き、期待に応えましょう。ここで、政治の流れを変える。私が代表としてすべての責任を負い、必ず結果を出す。安倍政権が、衆参同日選挙をやるというなら、受けて立とうではありませんか。
日本の政治を国民の手に取り戻すために、全党一丸となって、国政選挙を勝ち抜きましょう。「自公」対「国民の良識」の戦いに勝利しましょう。今日をスタートに、国民とともに素晴らしい日本をつくっていく、そのことをお互い誓い合おうではありませんか。ありがとうございました。