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民進党の改革と統一会派の結成─ようやく見えてきた方向性

党の改革をめぐる議論も、地方レベルを含めて、丁寧に議論を重ねてきました。来週26日に、地方代表者と国会議員との合同会議で着地させようということで、年末を前にして、ようやく方向性が見えてきたと思います。

大きな論点は2つです。

1つは、党自身を改革していくという方向性は共有しつつ、当面は民進党のまま改革をする、名前を変える、そして3番目は新しい党にする、いずれを選ぶかという議論です。当初は、このままでは戦えない、したがって新しい党をつくる、ということが、地方議員や国会議員の中にはありましたが、議論の結果、当面、民進党のままで改革をしていくということで、ほぼまとまってきたと思います。

私は、「民進党のままでは参院選は戦えない」という意見に対して、「今、名前を変えたり、新党にしたら戦えるのか。状況はそんなに楽観的ではない。むしろ、参院選に向けて大きな塊を作っていくべきだ」と主張してきました。今や、多くの方が共通の認識を持っていただけるようになったのではないかと思います。

そして、大事なことは、党の改革です。ここの議論があまりなされていないのが極めて残念です。今までの民主党、民進党時代の党運営を反省し、より一体感を持って、民進党が活動できるようにしなければなりません。決めたことは守る、代表をみんなで支える、衆参一体で国会対応することなどについて、2月4日の党大会での規約改正も含めて、議論が必要です。

2つ目の論点は、統一会派の問題。立憲民主、希望、双方に統一会派の結成を持ちかけるということです。本来であれば、党の幹部同士が話し、方向性を出したうえで、統一会派結成をアナウンスすべきと思いますが、もうすでに報道が先行してしまっています。

簡単なことではありません。わが党の政策や基本理念の大きな枠組みはあります。それを簡単に変えてまで統一会派を組むことはできないと思います。憲法改正に対する考え方や、安全保障法制、そういった問題については、我が党の考えに歩み寄ってくれないと統一会派はできない。もちろんお互い歩み寄りは大事です。

ぎりぎりの努力をしながら、仮に通常国会冒頭までに統一会派を形成するまでいかないにしても、最低限、国会で一体として戦えるように、3党がきちんと足並みを揃えて巨大与党に対峙できる、そういう状況をつくり出す責任が我々にあると思っています。



コメント
  1. 佐藤喜美雄 より:

    事実上、つい先日事実上、分裂誕生したばかりの各新党、この時点でいきなり統一会派は無理でしょう。各党、理念と基本政策を確立明示して当面、野党の政策共闘の実績を積み上げていけば自然に統一会派の方向性が見えて来ると思う。まずは野党共闘の実績を一つ一つ積み上げて行って欲しいです。

  2. てらさん より:

    私は立憲支持ですが、岡田さんの意見も理解できます!分かりやすい発信ですね!

  3. 木下晴雄 より:

    岡田さんの言っていることはいつも正論で、賛成して来ました。
    しかし、その言が通らないところに問題がある。
    バラバラ集団、インテリ集団のイメージがどうしても払拭できない。

    民進党の政治家が地方で活動している姿を見たことも、聞いたことあろません。
    常日頃の選挙区での活動が、地方組織を強くし、結果選挙に強くなるのでは。

  4. 野村和信 より:

    ではなぜ会派名が「無所属の会」なのでしょうか?

    ご記載の内容を主張したいのであれば、会派名を「民進党」に戻すことをご検討お願いします。

  5. kou より:

    できる限り早く安倍政権を倒す方法を選択してください!彼のままでは、日本は戦前思想に戻ってしまいます。
    彼の元では、思想的にも経済的にも日本は滅びます。
    岡田さんが架け橋になった、取り敢えず安倍を倒してください!彼以外なら誰でもいいです。
    小林秀雄曰く「取り敢えず、悪いものは壊せ!そこから必ず新しいものが生まれる」
    どうか、後戻りできなくなる前に、早く安倍を壊してください!
    よろしくお願いしますm(_ _)m。

  6. ムシマロ より:

    一強多弱の様相は 巨大戦艦にプロペラ機で体当たりするようなもの、矢張り 塊で一矢む報えるところに 勝機ありと
    考えます。

  7. 悲観論者A より:

     ご苦労さまです。
     反自民、非共産の政治勢力結集をなお目指す努力に、エールを送ります
    と、同時に、深刻な憂慮も抱えています。90年代以降、旧民主の流れをくむ勢力の中で、何度、党改革が叫ばれたのか。
    そのたびに、方針や、提言が出ているが、政局や選挙に巻き込まれ、事実上、ほったらかしになっているのが現状ではないでしょうか。そのこと自体が、もともと支持者だった人が、離反していくことにつながっているのではないでしょうか。
     私が記憶している限り、もっともシビアな総括は、党改革創世会議だと思います。
     この通りにする必要はまったくありませんが、民進党の人たちは、一度、虚心坦懐に報告書を読み直すべきではないでしょうか。選挙目当ての、口先だけでの党改革では、地域に根を張る自民、公明には決して勝てません。大阪には補完勢力である維新もいる。名前を変えても、解党しても、そのままでもいい。真摯な姿勢を今一度、持ち直すことではないでしょうか。支持者や支援者からの提言に対し、「そんなことは分かっている」と言い放つ議員だらけの民進党(民主党)からの脱皮を今こそ、やってください。
     政治不信をこれ以上高めないためにも、よろしくお願いいたします
    http://n-kan.jp/wp-content/uploads/2017/11/dpjpolicy20140725.pdf

  8. sinoda_isamu より:

    ブログの趣旨の 1.参院選に向けて大きな塊を作る 2.党改革とは規約を作る 3.統一会派をつくる を読んで今だに全く危機感のない主張をしていると思う。このような靴の上から足を掻くようなことは過去に何度も議論して、挫折してきたはずでは。
    民進(民主)党内の議論は議論のための議論ばかりで、本当に目的が達成できるかの議論や総括がいつも全く欠落してきた。
    殆どの民進党議員は大局感を持とうとせず、安易な組織論、意識論と執行部批判ばかり繰り返してきて支持率が低迷していることに早く気付くべきでは。
    このようなことを考えると今後の進むべき道は、解党して各議員が憲法、安保法制、野党(共産)共闘の3分野でについての信念を明確にし、各議員自身が直接、立憲、希望と交渉するしかない。(どちらにも行けない議員は新党or無所属)。 こうすれば、基本政策で党の方針と合わないとか、事があるたびの執行部批判が絶対できなくはず。
    もちろんこの方法は非常に刺激的だから、事前に執行部内で十分に議論し、合同議員総会でその他の方針の議論が紛糾した後の切り札的方策だ。間違っても、執行部一任で決める話ではなく、全議員でとことん議論する必要がある。
    確実な大きな塊を作る方法はこの方法しか選択肢は残されていないと思う。

  9. Carlo Iustizia より:

    12/23.民進党として再び統一された政策理念で活動を続けて欲しいと思ってます。
    統一会派ですが希望の党はいま暫くどのような政策を国民に訴えてくるか観察したほうがいいのではと思います。
    維新あたりと組んでPopulismusに進む危険はないのか.自民党を補完するような政策を展開すrかまだ分からぬ政治結社と
    見ています。小池女史は表面上国政を離れた形とはなっていますが。都知事という行政官でありながら政局つくりに
    精を出し結局何も生まなかった点をまだ忘れてはいけないと思いますね。
    市党の呼び方ですが与党=政府党。野党=非政府党と改められては。野党.夜盗.野盗よりもっと格調高い呼び名で政治を
    進めましょう.

  10. 風は西から より:

    前代表の希望への合流方針、そしてその希望が極右「こころ」の中山氏まで取り込んだこと、その中山氏が我が九州ブロックの比例の一位に登載されたこと。さらに希望が維新にシンパシーを感じていること等々、絶望的な展開に立憲が立ったことは一筋の光でした。そういう状態でまた希望、立憲を結び付けようという動き、どうしても納得できません。岡田先生も言われているように、憲法、安保等、基本理念が違う政党の連携は無理があり、国民にも分かり難いと思います。どうか、私たち政治的難民(?)がようやく立憲という行き場を見つけたのですから、それを壊さないで下さい。現在の政治状況はこれ以上安倍政治を許すのか、転換するのかの選択にあり、安倍政権ときちんと対峙できる状況を作ることだと思います。そういう意味で、希望や維新が安倍政権と対峙できるとは到底思えません。条件闘争に堕してしまいます。
    岡田先生、民進党の良識、良心を代表して党内をまとめ、こころある党員を立憲党に導いて下さい。信じています。

  11. 太田光雄 より:

    民進党自体が改革を訴えても、改革の中身が何たるかを知らせないで「改革」と言う聞こえの良い言葉にして見ても意味は無い。党そのものの基幹である綱領(呼び方は色々あるだろうが)を作り上げ、その旗を立ててのち、他党との共闘が訴えられるものかどうかを自己点検すべきでろう。凡そ、「希望」「立憲」を並列におき統一会派を呼びかける等は、いまだに民進党の引き起こした野党共闘の破壊に対する謙虚な自己批判が出来ていない証だと思う。悪しき自民党でさえ党内派閥の争いも、他党や国民の支持を失わぬ範囲でまとめている。民主党政権の倒壊からも、今回の敗北にも切り込めない姿勢のままで、他党に共闘を呼び掛ける立場ではないはず。巨大野党を作らせてしまった原因を「希望」にだけ押し付けても意味は無い。巨大与党に果敢に挑むなら、先ず自らが戦う姿勢と組織を鮮明にすることが先であろう。

  12. JF より:

    野党の皆さんは、自分の保身を第一に行動し、国民の為に何をするか政策が見えてこない、これでは支持率は上がらない。本気で、今の与党と違う 先の日本をどうするのか、政策議論して野党が結集して欲しい。

  13. 安藤操(小西ひろゆき後援会) より:

    お考えに賛成します。大問題ごとに統一会派を組むことも考えて下さい。その場合は全野党に近いとよいでしょうが、維新と日本の心の残党は難しいでしょう。

  14. てるさん より:

    岡田さんの言われる党で決めた事は守る。代表を支える。これは当たり前の事で、絶対必要な事と思います。しかし、民主党時代からそれが出来なかった。
    私はサラリーマンOBですが企業では反対者は即刻首とまでいかなくても在籍しずらいでしょう。
    岡田さんが代表の時、参議院選結果で、責任を取れと発言した議員がいたとの発信を見ました。
    本当に苦労されたのですね。私はそんな負けたという記憶がないのですが。そんな時こそ代表を支えようという気概、それが巨大与党に対峙する同志だと思うのですが残念な事です。
    先の選挙で辻元さんはリベラルを支持する国民は必ずいる言われて無所属で出馬しようとした。私も入れる政党が無くて困ったなと思った時、枝野さんが立憲民主党を作ってくれた。やりたい放題の安倍1強から、まっとうな政治に飢えているあれだけの聴衆を集め、票数につながったと思います。
    政策の事は分かりませんが、巨大与党に対峙する選挙協力に是非知恵を絞って下さい。(連合会長も与党に漁夫の利を与えない方策をと言っていましたね)私は共産党と選挙協力していれば、あんな漁夫の利を与えられなかったと思っています。

  15. もりちゃん より:

    与党は、自民党内の「リベラル派的集団」「右翼的集団」「業界代表者関係」+「公明党」と野合の塊です
    なぜ統一しているのか?「権力の旨味を十分知っている」からではないでしょうか?
    一方 野党は「民進党」「立憲民主党」「希望の党」「自由党」「無所属」「共産党」に分断し、国民の切なる要望の
    実現に「統一候補」での「選挙戦」を組めないのが不思議でなりません。
    まず「安倍一強・自民党」から政権を奪取することではないでしょうか?
    8党連立政権→民主党政権の経験を活かし、国民本位の政治を2~3年続け成果を示してください
    その後国民に「選挙で信任」を問えばよいのでは、ないでしょうか
    不信任ならば、再度「政権運営の問題点を明らかにして」改善の一歩としなくては、ならないと思います
    「岡田かつや」さんなら、「3党の統一会派」ではなく「反自民統一会派」を目指す行動に期待したいと思います

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