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福島の除染─町中の小学校裏の里山もこれから、原状回復には程遠く

週末を利用して、福島に行ってきました。具体的には、会津若松市と二本松市、郡山市です。

二本松市では、小学校に埋められた汚染土を、もう一度掘り起こして、中間貯蔵地に移動させる作業を行っている現場を視察しました。

震災直後に南相馬市を訪れた際、校庭、つまり学校の敷地内に汚染土を埋める現場を見て、一体いつまで、それが継続されるのかと懸念したことを思い出しました。

6年の時を経て、ようやく安全な場所に汚染土を移動させることができたこと、そういった現場に立ち会えたことは、非常に感慨深いものがありました。

各地区で、市民の皆さん、市議、県議の皆さんとも意見交換をさせていただきました。被災3県の中でも、福島の復興が一番厳しい状況にあるのですが、例えば、以前にも申し上げた、森林の除染の問題。人が住んでいるところから20メートルまでは除染することが基本ですが、二本松市内でも、小学校のすぐ裏に里山があり、そこは除染されていないということを聞いて、まだまだ原状回復には程遠い気がしました。

もちろん、すべての森林の除染となれば、巨額のお金が必要となり、どこかで線引きはしないといけませんが、過去には子どもたちが遊んでいたような、町の中にある里山が除染されないまま、いつまでも残るということは許されることではないと思います。

現場に行くことで、改めて認識を深めることができることがあります。これからも被災地を訪れ、人々と意見交換することの必要性を改めて感じました。

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