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2012.04.19|夕刊フジ

夕刊フジコラム「ズバリ直球」12年4月19日号

北朝鮮が先週13日、人工衛星と称する長距離弾道ミサイルを発射した。直後に空中爆発を起こし、黄海に落下した。幸いなことに、日本の領土や領海、領空には届かず、国民の被害も報告されていない。

日本政府の対応に問題があったという指摘があり、国会でも議論になっている。政府としても検証することにしているが、現時点でコメントするとすれば、同日朝、米軍からのSEW(早期警戒情報)で発射自体は確認したものの、短時間で爆発・落下したため、それが短距離ミサイルなのか、長距離弾道ミサイルなのかを確認するのに時間がかかったということだ。

もし、短距離ミサイルならば、続いて長距離弾道ミサイルが発射される可能性もあった。日本政府としては、その確認と警戒に時間がかかった。実は、米軍も最終確認には数時間を要したと言われている。いずれにしても、様々な意見を謙虚に聞き、今後のために改善していきたい。

さて、「社会保障と税の一体改革」を進めるにあたり、民主党政権が2009年9月の政権交代以来、どれくらい財源を確保してきたかを、先日、行政改革実行本部において精査し、公表した。毎年度の財源確保額は、10年度は約14兆円、11年度は約10.9兆円、12年度は約7.7兆円となっている。

詳細を見ると、歳出削減(09年度比)は、10年度が約2.3兆円、11年度が約2・6兆円、12年度が約2.9兆円と上積みしてきた。中でも公共事業費は、10年度に約1.3兆円削減した後、同額の削減幅を3年間継続している。

税制改正では、年少扶養控除の廃止などで毎年度約1.1兆円を確保。税外収入では、10年度に約10.6兆円、11年度に約7.2兆円、12年度に約3.7兆円を確保している。

このほか、「身を切る改革」として、私が副総理に就任してからだけでも、60歳の定年延長をせず再雇用とする方針を決めたり、国家公務員の新規採用を56%抑制したり、中央省庁の定期刊行物を3割(4億円)削減したりした。国家公務員の給与を平均7.8%削減する法律も国会で成立した。

今後は、さらなる総人件費削減や規制・制度改革、国有財産売却、政府調達改革などの、取り組みを加速化していく。

野党議員や一部首長が「身を切る改革が進んでおらず、消費税増税はおかしい」などと指摘しているが、それは違う。今述べたように、政権交代以降、多くの改革が実現している。また、「すべての改革が終わらなければ増税は認められない」という声もあるが、これも単なる増税先送りと同じだ。行革は不断に行わなければならないからだ。

ともかく、社会保障と税の一体改革と行政改革は車の両輪だ。政府の責任者として、これからも確実に前に進めていく。




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