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2011.06.25|夕刊フジ

夕刊フジコラム「ズバリ直球」11年6月25日号

通常国会の会期が70日間延長された。菅直人首相と3日間で延べ約6時間の調整を行い、自民党、公明党などとの与野党折衝に当たった民主党の岡田克也幹事長が本紙連載「ズバリ直球」の特別インタビューに応じた。菅首相の退陣時期ばかり注目された一連の騒動の、知られざる事実を語った。

--国会延長が決まった
 「当初、本格的な被災地復興に向けた第3次補正予算の成立も視野に、120日間延長を野党側に提示した。その後、霞が関の官僚諸氏が震災対応で疲弊しており、『第2次補正と第3次の間で一区切り付けるべき』との指摘があった。いい予算案を編成するためにも70日間になった」

--自民・公明両党には50日間延長も提案していた
 「50日間も70日間も大きな差はない。被災地のため、国民のために、国会で十分議論できる時間を取った」

--19日から21日、首相公邸で激しいやり取りがあったと聞く
 「この間、さまざまな報道があった。『党幹部が、菅首相に退陣時期を明示するよう迫った』という記事もあったが、違う。誤報だ。私は、時期ではなく『首相として何をするのかを明らかにしてほしい』と求めた。それでこそ、首相の求心力が出るという判断だ」

--菅首相は何と
 「首相は『特例公債法と第2次補正予算を迅速に成立させ、再生可能エネルギー特別措置法の成立を目指す』といわれた。そうなると、『70日間ぐらいの時間的余裕がないと、自公両党に協力してもらえない』という考えだった。私は、自公両党との信頼関係を構築すれば、50日間で足りると考えたが、最後は首相の考えを尊重した」

--「菅首相が激高した」「怒鳴り散らした」という報道もあった
 「それはない。ただ、厳しい議論のやり取りはあった」

--民主、自民、公明3党で合意した「新たな首相のもとで第3次補正予算案編成の検討を本格化させる」との表現を「新たな体制のもとで」と書き換えた理由は
 「首相の『はっきり書くと、求心力が失われる』という考えだ。多くの人が『本格的な被災地復興(の第3次補正予算案)は新首相で』と考えている。私もそういう意をくみ、自公両党に提案した。自公両党は『信頼関係が失われた』といい、合意は白紙になった。しかし、野党の協力なくして法案の成立は難しい。もう一度、野党との信頼関係を再構築したい」

--菅首相は、再生可能エネルギー特措法が成立できない場合、「脱原発」を掲げて解散・総選挙に打って出るとの見方もある
 「まったくの憶測だ。再生可能エネルギー特措法は成立する可能性が高い。自民党は分からないが、公明党以下、他の野党は賛成意見が多い。採決になれば成立すると思う」

--先月から続いた一連の騒動で、民主党は信頼感を失ったのでは
 「結果を出すしかない。被災地のため、国民のために、特例公債法や第2次補正予算を早く成立させる。私自身の仕事としては、何とか野党との信頼関係を再構築するために努力したい」

--民主党内で菅首相への不信感も高まっている
 「それは分からない。党内にも、いろんな意見がある。ともかく、一致協力していくことが大事だ」




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