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2011.03.03|記者会見

民主党幹事長としての記者会見(3月3日)

岡田克也幹事長/記者会見要旨
2011年3月3日(木)16時00分~16時35分
編集・発行/民主党幹事長室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://asx.pod.tv/dpj/free/2011/20110303okada.asx
http://www.ustream.tv/channel/dpj-channel
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■冒頭発言
○第5回沖縄協議会の開催について
○ニュージーランド地震の救出活動打ち切りについて
○全国知事会会長からの要請について
○政治改革推進本部役員会について
○佐藤ゆうこ議員の離党願について

■質疑
○宮古島訪問について
○佐藤ゆうこ議員の離党願について
○全国知事会会長からの要請について
○収支報告書の連結について
○内閣官房参与の人事に関して
○予算案の参議院受理日について
○自民党で検討されている「国旗損壊罪」について
○東京都知事選挙について
○全国幹事長会議について
○「政治とカネ」の問題について
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■冒頭発言

○第5回沖縄協議会の開催について

【幹事長】まず3月6日の沖縄訪問につきまして、お手元に配付させていただいた日
程で宮古島を訪れることにしております。第5回の沖縄協議会の開催であります。土
曜日の夜遅く沖縄本島に行きまして、そこから日曜日の朝、宮古島に行きます。宮古
島市長、多良間村長、そして市民の皆さんとの対話などを行い、サトウキビをはじめ
とする農業関係、さらに観光業なども見てきたいと考えております。

○ニュージーランド地震の救出活動打ち切りについて

【幹事長】ニュージーランドで続いておりました救出活動が打ち止めとなり、今後、
遺体の収容や、あるいは復興作業に専念するということであります。大変残念なこと
でありますが、現実を受け止めなければならないところもあると思います。日本政府
としても、外務省を中心に現地でもしっかりと家族の皆さんのサポートをしていただ
きたいと思っております。

○全国知事会会長からの要請について

【幹事長】今日、麻生渡全国知事会会長がお見えになりまして、仙谷代表代行ととも
に、知事会からの要請についてお受けをいたしました。社会保障と税の一体改革の協
議に関して地方の意見を聞いてもらいたいということでありますとか、地域主権関連
3法案について早期に成立させてもらいたいというお話とともに、メディアも入って
いるところでのお話でもありましたが、予算関連法案について、地域経済・地域社会
に大きな影響を及ぼすので、これを速やかに成立させてもらいたいというお話があり
ました。
それは全く私も同感でありまして、税制関連の法案でありますとか、あるいは子ど
も手当について知事はおっしゃったわけですが、私のほうからそれに加えて特例公債
法案も、40兆円というお金があるわけですから、これが通らないと地方に対しても
影響が及びかねないことも含めて、地方の声もしっかり上げていただきたいとお願い
したところであります。

○政治改革推進本部役員会について

【幹事長】政治改革推進本部の役員会を開催いたしました。今日は収支報告の連結に
ついて議論をいたしました。これはわれわれ、マニフェストの中でもお約束をしてい
ることで、政治資金規正法の一部改正という形になりますが、連結総括報告書(仮
称)を提出することや、あるいは保存・閲覧期間を延長することについて、役員会レ
ベルでは合意が得られたということであります。来週のどこか適当な時期を選んで総
会を開催し、今までの全体の役員会で積み上げてきた議論、これを報告し了承をいた
だきたいと考えております。企業・団体献金の3年後の禁止など政治資金規正法の改
正作業も順調に進んでおりますので、3月の適当な時期に国会に提出したいと思って
おります。
なお、議員歳費の1割削減につきましては、長妻さんが各党の政治改革責任者と意
見交換を一渡りしていただきまして、積極論あるいは消極論、いろいろありますが、
われわれとしては議運で議論し、そして適当な時期に法案の形で、単独ないしは賛成
していただける政党と一緒になって国会に提出し、4月1日から実現したいと、そう
考えております。

○佐藤ゆうこ議員の離党願について

【幹事長】最後に、先ほど愛知1区の佐藤ゆうこ議員がお見えになりました。離党願
を持ってお見えになったわけであります。1時間近くお話ししたと思いますが、いろ
いろなお話をいたしました。
私からは、佐藤さんは河村たかしさんの後継者として前回当選されたわけですけれ
ども、支持者は河村さんとかなり重なっている中で、前回の知事選挙・市長選挙につ
いて、党所属の議員として、市長選挙で支持者の方は多くは河村さんを応援したと思
いますが、彼女は中立を保った。知事選挙については御園さんを応援してもらった。
そういったことについて、私はかねてから、非常に厳しい中で頑張ってもらったこと
を評価していたわけですが、そういった話。それから、この間いろいろ支持者や県連
との間であったことについて彼女のほうからお話しになりまして、自分としては減税
日本の候補者を明日から応援したいので、けじめとして離党願を持ってきた、ぜひ受
理してもらいたい、ということでありました。
私からは、昨日まで一緒だった民主党の候補者、市議会議員の候補者ですね、大変
今、苦戦をそれぞれしておりますので、ぜひそういった人たちに対する配慮もしても
らいたいと。したがって、離党願については、受理はできないことを申し上げまし
た。そして、そういった減税日本の候補者の応援は控えてもらいたいことを申し上げ
たところであります。
彼女のほうは、彼女の考え方を変えるつもりはないと言われましたが、私のほう
で、13日が市議会選挙の投票日ですので、13日までは離党願を預からせていただ
くと。13日が過ぎたところでもう一回話し合いましょうということで、とりあえず
今日のところは終わったわけであります。私としては、市議会議員選挙を終えた上
で、もう一度彼女とよく話し合いをし、そしてそういった離党願を撤回していただく
ことを期待しているということであります。

■質疑

○宮古島訪問について

【琉球新報・仲井間記者】沖縄には離島がいくつかあるが、今回、その中で宮古島を
選んだ理由、視察の目的など、もう少し詳しく伺えるか。

【幹事長】理由といいますか、宮古にするか石垣にするかという選択肢はあったので
すけれども、今回1日しかありませんので、そういう意味では石垣ですと石垣プラス
与那国とか離島もということも考えられるわけですが、そのためにはちょっと時間的
に足らないということで、今回は宮古を選ばせていただきました。また、これからも
何度か行くつもりですので、機会を見てほかのところも訪れて、それぞれの地元の皆
さんと意見交換したいと考えております。
今回の宮古日程はお渡ししたとおりでありまして、この前JAの皆さんと那覇で意
見交換したとき、やはり農業の現実を見てもらいたいということで、サトウキビ、そ
してその関係の工場なども見させていただくということであります。その他にも宮古
牛の繁殖農家、改良組合も訪問する予定にしておりますし、それからエコアイランド
の象徴になっております日本最大の地下ダムとか、あるいは伝統工芸品の宮古上布の
製作現場なども、非常に限られた時間ですけれども、見てみたいと思います。
それからもう一つ楽しみにしておりますのは、島民の皆さんと、150名規模ぐら
いになると思いますが、意見交換をさせていただく機会をつくっていただきましたの
で、そこで限られた時間ですが、率直に皆さんのご意見も聞かせていただければあり
がたいなと思っております。

【琉球新報・仲井間記者】土曜日の夜に那覇に入るということだが、そのとき、沖縄
本島で仲井間知事とかその他どなたか関係者と面談する予定はあるのか。

【幹事長】土曜日は、もう少し早ければその日のうちに宮古まで行けたと思うのです
が、全国幹事長会議がありまして、そこに少し時間をゆっくりとってありますので、
土曜日の夜たしか22時ぐらいに那覇に着くのではないかと思います。したがって、
それ以降の予定は特にしておりません。
ホテルは、巨人軍の選手が泊まっているということですが、ロワジールホテル。い
つも泊まるホテルは女子ゴルフの宿舎になっているそうで、どちらがいいかなと思い
ましたが、空港に近いほうを選ばせていただきました。

○佐藤ゆうこ議員の離党願について

【毎日新聞・野口記者】佐藤議員の離党届の件だが……。

【幹事長】離党願。

【毎日新聞・野口記者】離党願、はい。今回の佐藤議員の離党願は、16人の会派離
脱問題や政権の姿勢を批判している松木政務官の辞任問題など、先月から立て続けに
起こっている問題と一貫したものだと考えているのか、それとも今回は全く別次元の
市議選を争点にしたものだと考えているのか。

【幹事長】今日、佐藤さんといろいろお話ししましたが、彼女は、16人とは全く別
のものである、これとは関係がないと言われておりました。ただ、彼女の置かれた立
場からいって、どこかで離党しなければならないと思っていたけれども、いよいよ選
挙戦が本格化する中で、今日がギリギリのタイミングであったと、そういうことを言
われていました。

【朝日新聞・南記者】佐藤さんは離党届を出された理由の中に…‥。

【幹事長】離党願。

【朝日新聞・南記者】離党願を出された理由の中に、河村さんとの関係だけではなく
て、今の民主党が増税路線に走っているのではないかという点も指摘されているが、
この辺の政策的な点については、幹事長はどのように理解されているか。

【幹事長】離党願の文書はきわめてシンプルなもので、そういうことは書かれており
ません。ただ、意見交換する中で、そういう減税・増税の話もいたしました。私は、
住民税の減税はそれはともかくとして、やはり国政レベルではマニフェストで減税と
いうことを言っているわけではないし、中小企業の減税とかそういうのは言っていま
すが、全体としての減税を言っているわけではないし、やはり将来の社会保障という
ことを考えれば、財源的な手当てというのは必要ではないかと。いずれにしても、そ
れは私が言ったことなのですが、例えば河村さんの言っている自治体レベルでの減税
の話と、国レベルの増税の話、あるいは負担を増やさなければやっていけないという
話は矛盾するものではないはずだと、私はそう申し上げました。それに対して特に何
か意見があったわけではありませんでした。

【TBS・細谷記者】佐藤議員は、明日から「減税日本」として候補を応援したいと
おっしゃっている。これは倫理規則でいうと、「選挙において他党を利する行為」に
当たると思うが、そのようなことをすると言っている議員を、離党せずにとどめ置く
理由は何か。

【幹事長】離党願を出してこられたので、それを受け取るか、もう少し様子を見て、
私としては彼女も非常に苦しい立場にあることはよくわかりますので、一晩考えても
らいたいと、そういう思いもありました。他党の候補を応援すれば、単なる離党願の
受理ということにはとどまらない可能性もありますし、いろいろなことが考えられる
のですが、私としては、今のこの熱いときにあわてて結論を出すよりは、やはり選挙
が終わった上でお互い冷静になって考えたほうがいいと判断いたしました。

【産経新聞・水内記者】仮に「減税日本」の候補を佐藤さんが応援することになった
ときには、処分の対象にするお考えを幹事長は今お持ちか。そこはあくまでもファ
ジーなまま臨むということか。

【幹事長】処分ということになると、これは常任幹事会で決定することになりますの
で、私が独断で何か決めるわけではありません。

【毎日新聞・野口記者】名古屋市議選の位置づけだが、「減税日本」の候補と民主党
の候補が争っていて、これは4月の統一地方選の前哨戦として影響はあるとお考え
か。

【幹事長】影響があるかないか、それは抽象的なお答えですので。ただ名古屋、「減
税日本」という政党が大量に候補者を出しているという意味では、全国的には非常に
珍しい。現時点ではですね。そういう状況ですので、それが統一地方選全体にどうい
う影響を及ぼすかは、必ずしも明らかではありません。
ただ、三重県では四日市市長をはじめ首長が中心になって、新しいローカルパー
ティーを立ち上げていくことになって、「減税日本」とは一線を画した、新しいそう
いうものをスタートさせるということであります。いろいろな動きがこれから出てく
るのかなと思っております。何という名前だったかな、「日本の原点」ですね。伊勢
神宮がある三重県にふさわしい名前だと思います。

○全国知事会会長からの要請について

【読売新聞・中島記者】先ほど全国知事会会長との会談の際に「地方からも野党に働
きかけを」というお話をされていたと思うが、地方からそういった声が高まった場合
に、野党の姿勢に変化が出るとお考えか。

【幹事長】それは私に聞かれてもわかりません。ただ、地方に限らず、やはり国民生
活あるいは経済に非常に大きな影響を及ぼし得る話でありますので、そういうことを
野党の皆さんもお考えになる一つのきっかけにはなると思います。

○収支報告書の連結について

【日経新聞・恩地記者】本日の政治改革推進本部の役員会において、収支報告書の連
結について了承されたと思うが、これは法案提出前に各党に協力を呼びかけるのか。
その際、野党から協力は得られるとお考えなのか。また、連結ということで、行政や
議員側の手間が増える懸念もあるかと思うが、そこはいかがお考えか。

【幹事長】大して手間は増えないと思います。それから各党に事前に呼びかけるか、
法案を出してから協議するかは、今、決めておりません。
ただ、実態をなるべくあらわすという意味では、そういう連結ということは必要だ
と思います。われわれマニフェストにもそのことを書いたし、かつて21世紀臨調の
提言の中にもそういうことはあったと思います。
私自身は、私関連の政治団体は持たない。資金管理団体一本にしておりますので、
そういう連結は必要ないわけですけれども、できれば一本にしたほうがいいし、でき
ない場合もそういう形でそれぞれの実態をきちんとあらわす、そういう仕組みはつ
くっておいたほうがいいと思います。

○内閣官房参与の人事に関して

【フリーランス・安積記者】本日、菅首相が五十嵐敬喜法政大学教授を内閣官房参与
に指名した。幹事長は就任されて以来、全力をもって菅内閣を支えていくとおっ
しゃっていたが、民間人が参与として入ったことは、これまでの与党の政治家の支援
が足りなかったところがあったとお考えか。

【幹事長】そういうふうには考えませんが、(民間の方々には)政治家には足らない
それぞれの専門性がありますので、五十嵐先生には五十嵐先生、菅さんとはもともと
大変親しい方だと私は承知しておりますが、われわれ政治家にはない新しい視点で
しっかり貢献していただけると、そう思っております。

【フリーランス・安積記者】確かに五十嵐敬喜先生は公共事業についてはご見解をお
持ちで、旧民主党の時代というか、96年あたりに、旧河川法改正なども民主党の立
場というか近いところでお出しになったと思う。菅内閣が発足した6月以降1ヵ月ぐ
らい、2人ともほとんど交渉を持っていない。最初にお会いになったのは発足から
1ヵ月たった後だと記憶している。菅政権の政策的な特色を生かすための招聘ではな
く、今年の2月から急に頻繁にお会いになったということで、やはり支持率の低下と
リンクしているのではないかと思うが、そのことについていかがか。

【幹事長】ちょっと私はわかりません。五十嵐先生と会うことが支持率アップにつな
がるというのはどういうことなのかちょっと。教えていただければと思いますが。お
答えのしようがありません。

○予算案の参議院受理日について

【フジテレビ・橋本記者】予算案が3月1日未明に衆議院を通過して、その後、1日
たって3月2日になってから参議院で受理された。この1日あいたことについて、幹
事長はどうお考えか。

【幹事長】これは政府も、それから横路衆議院議長も言われておりますけれども、や
はり従来の考え方が簡単に変わるのはおかしいと思うんですね。ですから、われわれ
も努力して早く成立を、予算を通過させたわけでありますので、それが、ちょっとよ
くわからない状況の中で1日あいてしまうのは理解に苦しむところです。1日だけな
らいいのですが、参議院側が受け取ったとみなさない限りどれだけでも遅らせること
になりますと、これは大変な問題になりますので、従来の慣行といいますか、築かれ
てきた考え方は尊重されるべきだと思います。

【フリーランス・安積記者】この予算案の受け取り拒否については、参議院の拒否で
はなくて、参議院議長の拒否と理解されているわけだが、参議院議長の拒否というの
はたしか法律で規定がなかったと思うが、これは憲法に関して疑問があるとお考え
か。

【幹事長】ちょっと後でよく議論を整理したほうがいいですね。議長がそうおっ
しゃっているということですが、それが院の意思になるのかどうかですね。いろいろ
な議論はあり得ると思いますが、私はちょっと違うのではないかなと思っています。
いずれにしても、これは各党がそれぞれ言うことではなくて、どこかできちんと、衆
参で調整したほうがいいと思います。

○自民党で検討されている「国旗損壊罪」について

【世界日報・早川記者】昨日、自民党の石破政調会長は記者会見で、日の丸を傷つけ
たり汚した場合に、「国旗損壊罪」を新設するという憲法改正案を今国会中に出した
いと……。

【幹事長】刑法改正案。

【世界日報・早川記者】刑法改正案ですね。刑法改正案を出したいと語られた。こう
いう罰則を設けることについて、幹事長はどのようにお考えか。

【幹事長】ちょっと法案自身見ていませんし、説明も受けておりませんので、あまり
軽々に言わないほうがいいと思います。ご説明いただけるということであれば、民主
党としても説明を真摯に受けて、その上で判断していきたいと思います。

○東京都知事選挙について

【朝日新聞・南記者】幹事長は2月17日の会見では、現職の国会議員は極力控えた
ほうがいいという見解を述べておられる。今、都連などで待望論が上がっている蓮舫
行政刷新担当大臣については、出馬の可能性は現時点ではないとお考えなのか。

【幹事長】都連の中でもいろいろな意見があるのかもしれませんが、私の頭の中には
ありません。

【読売新聞・中島記者】きょう石原知事が自民党に、次の知事選に出ないことを伝え
たようだが、石原さんが出ないことによって民主党の擁立に何か影響はあるか。

【幹事長】それが最終的なものなのかどうかも、私、確認しておりませんが、ただ、
現職の石原知事が出ないことになれば、やはりかなりの候補者が乱立して活発な都知
事選挙になるのではないかと思います。そういう中で民主党の擁立作業も、もうあま
り時間がありませんので、そう時間をかけるわけにはいかないと思っております。

【朝日新聞・南記者】神奈川県の松沢知事が既に出馬表明しているが、これを民主党
として支援するお考えがあるのかどうか。また、都連所属の長島昭久議員がツイッ
ター上で松沢知事を支援したいと表明されているが、これについてはどのようにお考
えか。

【幹事長】個別の議員がどういう意見を言われたかについて、幹事長としていちいち
コメントはいたしません。都連の中でどういう議論になるのかということが、まだ
私、全く聞いておりませんので。知事を選ぶときにも、都連がどう考えるかというこ
とがまず重要ですから。もちろん、それに対して党本部としていろいろ意見を申し上
げることはあると思いますが、頭越しに党本部として決めることは基本的には考えら
れませんので、今、何かコメントするつもりはありません。ただ、都連として、政策
はやはり重視されて判断されるのではないかと思っています。

【時事通信・近藤記者】松沢知事の件で、今「政策を中心に選ぶ」とおっしゃったが
……。

【幹事長】松沢さんであれ、誰であれ、ね。

【時事通信・近藤記者】松沢さんは以前、民主党の議員だったというところで、近い
と見る方もいるし、子ども手当の件など異なるかなと思われる部分もあると思うが、
幹事長としては政策面で松沢さんについて「近い」とお考えか。

【幹事長】私が政策面と申し上げたのは、やはり党レベルでの政策ということが重要
だと思います。いずれにしても個々のことは、私は今の時点で申し上げるつもりはあ
りません。

【中日新聞・関口記者】政策面について「個々のこと」というのは、新銀行東京の話
とか、築地移転のことを含むのか。

【幹事長】いや、いろいろ誘導質問がありますが、私は都連でまずきちんと議論され
るべきだと思いますので、私が頭越しに言うつもりはありません。

【中日新聞・関口記者】松沢さんの、神奈川から東京への俗にいう「お国替え」は、
有権者から理解が得られるどうか。

【幹事長】それは私が判断することではないと思います。まさしく有権者が判断され
ることです。

○全国幹事長会議について

【中国新聞・荒木記者】土曜日に開かれる全国幹事長会議だが、統一地方選の関係だ
と思うが、このタイミングで開く狙いを教えてください。

【幹事長】それは、前回の幹事長会議の後の会見に出席された方であれば当然ご存じ
のことだと思いますが、こういった会議を選挙までにもう一度開いてもらいたいとい
うのが地方の皆さんのご意見でした。それを受けて、統一地方選挙を前にして、最終
的にみんなが気持ちを一つにしてこの厳しい選挙を戦っていく、そのことについて、
気持ちを一つにするための意見交換の場であると考えています。

○「政治とカネ」の問題について

【テレビ朝日・平元記者】前原さんや野田さん、蓮舫さんに関するいわゆる「政治と
カネ」の報道が出てきているが、幹事長はどのように受け止められているか。また、
党としてこのことを調査する考えはおありか。

【幹事長】まず報道について、それが事実であれば残念なことだと思います。ただ、
それぞれ大臣が自らのこととしてきちんと説明される、そのことを期待しておりま
す。
党として、今回のことに何らかの関係があるのかないのかということについては、
今、財務委員長に命じて調査を行っているところです。

【テレビ朝日・平元記者】その調査結果は、報道に公表されるお考えはあるか。

【幹事長】具体的に言うと、こういった関連の会社から献金を受けたりパーティー券
を買ってもらったりしていたことが、党としてあるかどうかと、こういう問題であり
ます。現在調査中で、調査した結果については、先ほど私が「各大臣が自ら説明され
ることを期待する」と申し上げましたが、党としては党のことについてはきちんと説
明する必要があると考えております。現時点ではまだ調査に入ったところですので、
何も申し上げるところはありません。




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