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英国EU離脱へ─アベノミクスの宴は終わった、今こそ政策転換を

イギリスがEUから離脱することになりました。非常に残念な事態だと思います。これから世界経済に及ぼす影響、そして、ヨーロッパの統一がこれを機にどうなるのか。大変深刻な問題です。

もうすでに、一時的に為替や株式市場が激しく動いています。それはそれとして、しっかり対応することが必要ですが、より重要なのは中長期的な対応です。

安倍政権のもとでこの3年半、超金融緩和も一助となり、円安が続きました。それによって輸出関連企業の利益が大きく増え、株価も上がり、それが税収などにもはね返ってきました。

しかし、この金融緩和、あるいは財政出動という一時的なカンフル剤に頼って、肝心の構造改革が先送りされてきた。2度にわたって消費税の引き上げも先送りされました。基本的に重要な問題は何ら対応がなされないまま、3年半が経ってしまったのです。

年初から、アベノミクスの牽引車であった「円安・株高」が逆回転し始めていました。今回のイギリスのEU離脱の問題はそれに拍車をかけ、更に円高が進む可能性が高い。アベノミクスの宴(うたげ)は終わったのです。

気がかりなのは、国民の年金資金です。安倍政権は、リスクの高い株式の運用比率を50%に倍増しましたが、昨今の株価下落ですでに5兆円程度の損失が出ていると言われています。

さらに今回のこの株の動きの中で、場合によっては年金支給額の引き下げにもつながりかねない事態になるのではないかと、強く懸念しています。速やかに運用実績を公開し、もう一度、株式の運用割合を元に戻すという決断が必要です。

いずれにしても、今なすべき対応として重要なことは、中長期的に持続可能な経済成長の道筋を描くことです。

「人への投資」、「所得の再分配」と「格差の是正」、あるいは「働き方革命」、そういった分配と成長を両立させる政策に大きく転換し、安心して生活できる、将来の不安が少ない社会をつくっていかなければなりません。

「分配と成長の両立」。そのことを、改めて強調しておきたいと思います。



コメント
  1. しげじいちゃん より:

    民進党の今回参院選での躍進を心より祈っている団塊世代の者です。いつも何故きちんと反論しようとしないのか不思議に思うことですが、安倍首相はアベノミクスの手柄として有効求人倍率の成果ばかりを強調し、国民の誤った評価を導く手段にしています。団塊世代が非生産年齢となり職場から消えてゆき、少子化が進む中、有効求人倍率があがって当然だということを是非民進党の皆様にも国民に訴えて頂きたく思います。
    今回の参院選は安全保障問題のまさに分水嶺となる大切なものです。心より平和を守って頂くよう民進党の健闘を祈っております。

  2. Mack Ohkawachi より:

    全く同感です。唯、政治に理解が少ない国民に対しては、自民党への攻撃としてパンチ不足だと思います。そこで、過去の自民党政治に於ける次のような大きな問題点にも焦点を、当てて、国民にアピールすることも必要と思料します。
     a) 第一次安倍内閣での消えた年金問題で、安倍氏は、””一円たりとも、全て半年後にはクリアーする””と啖呵を切ったに  も拘わらず、何も解決しなかった。つまり、国民を愚弄しており首相としての資質に欠ける
     b)今回の消費税のニ度にわたる延期問題。あれほど国民に力強く約束したにも拘わらず、いとも簡単に反故にする。一  国の首相としての言葉の重さ(約束)を、知らない。
    等々、有ります。要は、自民党の体質を、あぶりだして、広く国民に知らしめる事が、必要だと考えます。

  3. 年金生活者 より:

    取りあえず具体的にどうするのか?お題目はもう結構だから具体的に分り易く教えてほしい。

  4. BUSINESS LIBERALISMこと 松崎宣明 より:

    今回の岡田代表のブログ記事、きわめてタイムリーかつ的確な内容と存じ上げます。「英国EU離脱へ─アベノミクスの宴は終わった、今こそ政策転換を」というタイトルが、まさに本質をついていると思います。「アベノミクスの宴は終わった」という岡田代表の表現を、新聞・テレビを始めとする各メディアがこぞって伝えました。

    岡田代表がおっしゃられる通り、アベノミクスは、金融緩和・財政出動による一時的なカンフル剤でしかありませんでした。円安による輸出関連企業の利益増が株高を生んだというのが実態でした。

    そのアベノミクスが行き詰まってきていたところに、今回のイギリスのEU離脱です。急速な円高と金融市場の混乱という状況の下、エンジンを吹かせるどころか、アベノミクスは完全に破綻したといって良いと思います。

    岡田代表がおっしゃられる通り、経済政策の根本的な転換が必要であると思います。「人への投資」「働き方革命」「再生可能エネルギー産業・医療介護産業・観光産業等を中心とする成長戦略」、という分配と成長を両立させる政策に大きく転換し、安心して生活できる、将来の不安が少ない社会をつくっていくべきであると思います。

    また、岡田代表が指摘されている通り、年金資金の運用もきわめて大きな問題であると思います。有権者の多くを占める高齢者のみなさんを直撃する問題です。運用損失は拡大していると推測されます。安倍政権は、株価を下支えするため、年金資金で、さらに株を買い増しすると言い出すかも知れません。損が損を生む、悪循環に入りつつあります。一体誰が、どう責任を取るんでしょうか?。高齢者のみなさんにとって、非常に関心のある問題であり、その投票動向を大きく左右する問題であると思います。選挙戦後半へ向け、大きく取り上げるべきテーマであると存じ上げます。

    これらの最重要な問題を国民のみなさんの前で議論するため、まさに党首討論を数多く行う必要があると思います。岡田代表におかれましては、27日に、自民党の安倍総裁に対し、党首討論開催の申し入れをいただき、本当にありがとうございます。ぜひ、党首討論において、アベノミクスと年金運用の破綻を明確にするとともに、民進党の掲げる新しい経済政策への転換を力強く訴えていただきますよう、お願い申し上げます。仮に安倍首相が参加を固辞する場合、安倍首相抜きで、あるいは、副総裁、幹事長などの代理参加を求めた上で、他の党首による討論を実施いただけますよう、お願いを申し上げます。


    ところで、岡田代表は、26日の街頭演説会において、三重選挙区において民進党の候補者が破れるようなことがあれば、次の代表選には参加しないと発言されました。このご発言から、今回の参議院選挙に必ず勝利するという岡田代表の強い覚悟、並びに、各候補者・運動員を鼓舞激励する意志、そして、盟友の芝参議院議員を思う気持ちが伝わってまいりました。岡田代表の意志を受け、三重選挙区だけでなく、他の多くの選挙区でも、民進党は必ず勝利すると思います。

    ただ、私は個人的に、万々が一、三重選挙区において所期の結果が得られない場合でも、岡田代表には、ぜひ代表職を続けていただきたいと思っています。アベノミクスに代わる新しい経済政策を国民に提案し、実現・推進して行くという戦いは今始まったばかりです。また、憲法違反の安保法制を廃棄し、日本国憲法の平和主義を確立するという戦いも始まったばかりです。リベラル派を中心に、保守派を含む、党内の多様な意見をまとめ、民進党を前進させることが出来るのは岡田代表しかいません。また、次の衆議院選挙へ向け、野党協力を維持・充実させて行くことが出来るのも岡田代表しかいません。

    岡田代表に代表職を続けていただきたいというのは、民進党内の多数意見であると思います。また、芝参議院議員ご自身も、ご自分の当落に関わりなく、岡田代表に代表職を続けていただきたいと感じていると思います。そして、何よりも、安倍政権の暴走を止め、平和で持続的に成長する日本を実現するということが、岡田代表の国民に対する義務であり、責任であると思います。

    岡田代表が民進党をまとめ、野党協力を推進しつつ、蓮舫代表代行、長妻代表代行、山尾政調会長らとともに、強力にメッセージを発信し続けるという体制が、政権交代を実現させる上でも、最善と存じ上げます。

    引き続き、民進党主導による野党協力並びに政権交代を支持、応援させて下さい。

  5. 野党きようとうを推進する会、広島 より:

    さつそく、期日前投票、いきました、
    勿論、民進とうです、友達から友達にも期日前投票を勧めています。
    是非、阻止、自公、圧勝です。

  6. コーシン より:

    代表!頑張って下さい。

  7. コーシン より:

    頑張れ

  8. yoshiyuki Katakura より:

    連日の応援演説お疲れさまです、体調に充分にご留意して下さい、居住の選挙区(埼玉区)での自公の議席を減らすため民進党の「政策パンフレット」を持って投票の支持をお願いに奮闘しています、次世代の子孫に少しでも希望のもてる世で引き継いで人生を終焉するために・・・<いちサポーター>

  9. フジカ より:

     株価を維持するために、国民年金資金を株式に投入するという博打まがいの施策が、株価下落に加え、イギリスのEU離脱による株価暴落で、20兆~30兆円もの損失を出すとみられている。この金額は消費増税延期による福祉関係予算不足の解消どころか、消費税を当面5%に引き下げても余りが出る金額である。また、仮にアベノミクスが何がしかの果実?を生んだとしても、全てすっ飛ばしてしまう金額である。
     参院選挙戦では、アベノミクスの欺瞞(大企業と資産家のための施策で、一般大衆に金は回らず、格差を一層拡大させる)と、この博打による大損の責任を宣伝して欲しいです。 
     

  10. 八重三 より:

    安倍政権をこれ以上続かせはなりません。野党共闘は今まで死に票となっていた反自民の票を結集して、生きた票にしていく最も確実な方法である。民進党がリーダーシップを取って勝っていただきたい。自民支持者よりも野党の合計では勝っている選挙区は多くに見られた。ただの野合ではないということを頭の固い人たちにわかりやすく説得力のある、言葉で訴えていただきたい。岡田さんは清廉潔癖な方とお見受けしている。そのほか、枝野さん、馬渕さん、長妻さん、他の方ももっとマスコミに登場して、岡田さんだけでなく層の厚さをアッピールしてほしい。自民党は、弱者切り捨て、大企業優遇、オリンピック開催(時期尚早)などで、東北の原発事故を少しでも印象を薄くしていくことしか考えていない。また原発を40年から60年に、使用年数を20年も延ばした。もともと40年使うことで設計建設されたものを20年も延長してどうなるのか、その許可も工事をしたとして合格とした、…らしい。勉強不足ですが、日頃思っていることを初めて投稿いたします。民進党の大躍進を願っています。両党の結集は私の日ごろからの願いでした。

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