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2014.09.29|TALK-ABOUT [ブログ]

臨時国会開会─成果を誇示するも、薄味で中身の少ない総理所信


いよいよ国会が始まりました。長い間、国会の審議がなされない異常事態が続いていましたが、今日から国会が始まるということでしっかりと対応していきたいと思っています。

議論すべき問題はたくさんあります。集団的自衛権の問題や地方の再生、そして雇用の問題、それぞれしっかり議論していきたいと考えています。

私自身は今回、国政選挙担当ということになって、そちらの仕事もかなりありますので、当面予算委員会での質問は予定していませんが、枝野さん(幹事長)や前原さん(予算委筆頭理事)がしっかりと議論してくれると心から期待しているところです。


安倍総理の所信表明演説もありました。聞いていて、安倍さんらしいなと思いました。

「安倍さんらしい」という意味は、いろいろ成果が出てきたものは、すべて自分のお手柄。例えば、観光立国ということで、外国人観光客が急速に増えているわけですが、これは民主党政権時代の成長戦略の中で、ビザの発給緩和や様々なことを整えてきた結果でもあるわけですが、そういうことはおくびにも出さず、自分が総理になって増えたと誇っておられるだけです。

あるいは、待機児童ゼロについても、民主党政権時の社会保障と税の一体改革の中で、保育制度の改革や、あるいは学童保育の対象が増えることなどはすでに決まっていたわけですが、安倍さんは、この2年間で従来の2倍のスピードで保育の受け皿の整備が進んでいると。

それは一体改革の中で実現したもので、安倍さんが準備したものではないわけですが、すべて自分のお手柄だと言っておられるわけです。

他にもあちこちで、もう少し謙虚になられたらどうですかという表現が登場します。できなかったこと、駄目なことは人のせいに、そして、できたことは自分の手柄だというのは1つの安倍スタイルではありますが、私は、総理大臣であれば、もう少し謙虚に、そして懐深く、物事を考えたほうがいいのではないかと思います。

これは性格ですから、いくら言っても変わらないものは変わらないかもしれませんが、私はかなり違和感を覚えながら安倍さんの演説を聞いていました。

もう1つ、全体的には具体策がほとんどない、そういう演説だったと思います。成長戦略1つとっても、具体的にどうするという話はありません。自らが何をしたいのかということが見えなくなってきているのかなという気持ちすら抱くような、非常に薄味の、そして言葉は元気ですけれども中身が非常に少ない、そういう演説だったと思っています。

元気だけで物事が良くなるなら、それは素晴らしいことだと思いますが、やはり必要なことについて国民にきちんと説明をし、説得をし、理解を得ながら1つずつ物事を進めていくと、そういった姿勢がなければ、一時的なバラマキで物事が終わってしまうということになりかねない。そういうところを非常に心配しているところです。

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