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2011.07.26|TALK-ABOUT [ブログ]

福島視察-依然として厳しい原発災害、新たな問題が次々と

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日曜日(24日)に福島県に行ってきました。私としては、3月11日以降3回目の福島県入りになります。

今回、民主党の中で震災の問題を議論する「復旧・復興検討委員会」で、私とともに議論してもらっている参議院議員会長の輿石先生をはじめ、何人かの国会議員と一日かけて回りました。かなり強行日程で7か所行きましたが、いろいろなことを考えさせられました。

1つは、家屋の除染活動を行っている現場へ行きました。伊達市では、一部の家屋の放射能濃度が高いということで、除染活動をしています。屋根や壁、地面などで、地面はコンクリートを少し削ったりしており、かなり専門の業者も含めて、しっかり除染活動をされていました。

将来的には、こういう活動が非常に幅広く必要になってきます。現時点で、いろいろな経験を重ねて、どうやったら効果的な除染ができるかということの知見の積み重ねが、非常に大事なことだと思いました。

その後、伊達市の小国地区で学校の皆さんと意見交換をさせていただきました。PTAの皆さんを中心にお集まりをいただきましたが、やはり小さな子どもを抱えた親の皆さんのご心配は、私もそのことはよく理解できます。何とかしなければいけないということを改めて感じました。

そういった除染活動を、点ではなくて面でやっていかなくてはいけない。もちろん、それは非常に膨大な費用と時間がかかる話ですが、もう一度そこに住んでもらうためには、必要なプロセスであることは間違いありません。

そして、子どもたちになるべく放射能の影響がないようにするために、例えば、地域のコミュニティが壊れないように配慮をしながら、夏休み中は地域の外に出て生活をしてもらったりということも必要になってくるのではないかと思います。

いずれにしても、多くの保護者の心配の声を真剣に受け止めさせていただき、早く除染の作業を進めていかなければいけないと改めて感じたところです。

その他、福島県は桃が有名ですが、桃の農家を視察し、おいしい桃をいただきました。風評被害に大変苦しんでおられますが、現在、福島県の桃は何の問題もありません。是非、全国の皆さんにも食べていただきたいと思います。

仮設住宅もお訪ねしてきました。富岡町の皆さんが大玉村に仮設住宅を作り避難しておられ、そこで意見交換をさせていただきました。

やはり、仮設住宅に移ってほっとしておられる一方で、将来の見通しが立たず、いつになったら帰れるのかということについて、多くの方が口々に不安を言われました。むしろ、それならこれだけの期間戻れないと言ってもらったほうがいいという意見もありました。

現時点でまだ原発は安定しておらず、将来の見通しを語るには材料不足ですが、どこかの段階で、どのくらいの期間経てば戻れるのかということについて、しっかりと情報提示をすることも必要だと思います。

いずれにしても、福島はまだ大震災の結果である原発の状況が安定していません。そして、それに加えて、今回の牛肉の稲わら汚染の問題をはじめ、次々に新しい問題が発生して、大変厳しいなかにあると改めて感じてきました。

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