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2011.04.11|TALK-ABOUT [ブログ]

統一地方選前半戦-与党となった民主党の議席を増やせず


統一地方選挙の前半戦が終わりました。最後まで接戦を演じた私の地元の三重県知事選挙も、1万票差とはいえ、残念ながら負けてしまいました。大いに反省しなければいけないと思います。

敗因はいろいろとありますが、民主党が推薦を出したのが告示日の前日で、そもそも候補者の擁立も遅かったので、元津市長の松田直久さんとはいえ、北勢地域ではほとんど名前が知られておらず、浸透に時間がかかったことが言えると思います。

同時に、この大震災のなかの自粛ムードで、三重県には私が一度自分の選挙区に入った以外、外からの応援はむしろご遠慮いただきました。それが1つの姿勢を示すことではありましたが、広がりを欠くことにつながったかもしれません。

いずれにしても、全体として本来負けるはずのない選挙ですから、いろいろな意味で油断があったと言えると思います。そのことを真摯に反省して、しっかりと立て直しをしていかなければいけないと思っています。

松田さんは本当に頑張っていただいたのに、本当に申し訳なかったと思っています。

そして、各地区の県議会、政令指定都市の市議会選挙も同時に行われました。そのなかで、民主党は議席をやや減らすことになりました。

「やや」と申し上げたのは、県会議員の公認・推薦あわせて、当選者は413名ですが、前回451名でしたから38名減らしました。そして、政令指定都市の市議会選挙では、前回の当選者数は178名で、今回154名で24名減らすことになりました。

非常に大きく減らしたとは必ずしも言えませんが、本来与党になって増やすべきところを逆に減らしてしまったことは、明らかに敗北だと思います。ただ、一部のマスコミが言うように大きく負けたわけでは必ずしもないことも、事実として申し上げておきます。

敗因の1つは、やはり民主党の支持率の低迷だと言えると思います。そして、第2に、全体の自粛ムードのなかで、現職にとってはともかく、新人にとっては非常に厳しい戦いであったと思います。

大体現職は7割以上の当選率を示していますが、新人の場合は3~4割しか当選していません。やはり、知名度のない新人にとっては厳しい選挙で、民主党の場合、新人候補者の割合がかなり高いことも効いたと思います。

もう1つ特徴は、大阪府の維新の会、愛知県の大村知事や河村名古屋市長のローカルパーティの影響はかなりありました。例えば、府会議員や県会議員で言うと、民主党はさきほど38名減らしたと言いましたが、実は、大阪府で10名、そして愛知県で9名減らしています。

それから、政令指定都市で言えば、民主党が24名減らしたなかで、大阪市で10名、堺市で5名、つまり大阪エリアで15名減らしました。横浜市で9名減らしているので、これでほぼ全部説明出来ます。

大阪市、堺市は維新の会、横浜市はみんなの党との競り合いに、なかなか勝てなかったということです。

ローカルパーティがこれだけ支持を集めたということは、もちろん減税日本などは名古屋市以外ではかなり勢いがなくなっていますが、やはり民主党を含めた既存政党に対する不信感の表れです。ここはしっかりと分析し、乗り越えていかなければいけないと思っています。

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