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2009.11.14|TALK-ABOUT [ブログ]

メコン川のイルカ-種の保存に日本が力を尽くせないか

今日はイルカの話をしたいと思います。イルカと言っても、日本が批判されているイルカ猟の話ではなくて、メコン川のイルカの話です。

先般、「日メコン首脳会談」を東京で開きました。メコン地域、つまりメコン川を中心とした5つの国――タイ、カンボジア、ミャンマー、ラオス、ベトナム――の首脳が来られて、鳩山総理あるいは私と様々な議論をしたわけです。
その中で、これは夕食会のときだったと思いますが、私の隣にいたベトナムの代表者の方とお話をしたときに、メコンイルカの話になりました。

イルカは普通海に住むものですが、川にも住んでいる。しかし、例えば揚子江イルカは、一時期いろいろと危惧されましたが、ほぼ絶滅したと言われているわけです。これは、揚子江の汚染の問題やダムの
問題が関係していると言われています。
そして、世界でも数少ない淡水イルカとして、メコンイルカがあります。ラオスとカンボジアの国境地帯に生息しているということです。
これを、いま手を差し伸べなければなければ、やはりメコン川も上流にダムが出来つつありますし、段々住民の生活レベルが上がってきますと、川の水質も悪くなり、やがて絶滅してしまうかもしれない。これを何とか出来ないかということです。
本来は、当事国であるラオスとかカンボジアに考えていただく話ですが、しかし、なかなかそこまで手が回らないとすれば、日本として役割を果たせないか、いま少し考え出したところです。
「生物多様性」と言いますが、どんどんどんどん種の数が少なくなってしまっているなかで、特に世界でも珍しい淡水イルカの保存のために、日本の力が尽くせないかということを、いま考え出したところです。
具体的な政策という形になるようであれば、またこの場で皆さんにお話ししたいと思います。

 

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