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2009.09.18|TALK-ABOUT [ブログ]

大臣命令で「密約」を調査-外交への信頼感を取り戻す


090916
昨日(9月16日)と言いますか、むしろ今日(17日)ですが、夜中の1時頃に、外務省に外務大臣として初めて入りました。それまでは、総理官邸での記者会見などがあったわけです。

そして、外務大臣として最初の仕事が、いわゆる「外交密約」について。これは大きく言えば4つあるわけですが、徹底的に外務省の中の資料を調査するように、そして、11月末までにその結果を報告するように、そういう外務大臣としての命令を事務次官宛てに出す。これが私の最初の仕事でした。


官邸での記者会見でも申し上げたのですが、やはり外交というのは国民の信頼、そして支持、これによって成り立っているもので、沖縄返還時あるいは安保条約改定時に密約があったと。

つまり、国会などで総理ないし外務大臣が説明していることと、アメリカに対する約束が違っていたのではないか、こういう問題、これが密約ですが、そのことについて、しっかりと事実関係を洗いざらい調べ直すように、こういう命令を発したわけです。

やはり、外交に対する信頼感を取り戻すことで、外交の基盤というものを強めたい、そういう私の思いで、従来からこの外交密約の問題をしっかりと明らかにするべきだと。そして、それは政治家としてのリーダーシップの問題であると。

官僚は、総理や外務大臣が「そういうものはない」と言えば、そのことをオウム返しに言うしかない。結局は、総理や外務大臣が自らきちんと判断する。そのことが必要だと申し上げてまいりました。そういう従来の考え方に沿って、命令を発したわけです。しっかりと状況をウォッチしながら、答えを出していきたいと思っております。

まず、事実関係をはっきりさせること。そして、もし密約が見つかったとすれば、なぜそういうことになったのか。そして、今後もちろん外交機密というものは、これは必ず必要な場面はありますが、しかし、一定の年月が経ったものについて、なるべくオープンにしていく。そのための仕組みづくり、様々な課題があります。しっかりと取り組んでいきたいと思います。

今日は外務大臣として2日目ということになりますが、マスコミの取材、あるいは挨拶回り、そういったことに一日終わることになりそうです。

そして、今日の閣議決定でおそらく、副大臣や政務官が決まって、もちろん、私の望む人は官房長官に伝えてあります。それが、なるべく叶えられることを期待していますが、これからは、2人の副大臣、3人の政務官とともに、チームとしてしっかりと外交を進めていきたい。

もちろん、外交官、官僚の皆さんの支えの中で頑張っていきたいと思っているところです。

○いわゆる「密約」問題に関する調査命令について
→ http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/gaisho/pdfs/g_0909_08.pdf

※ブログの動画版はこちら



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