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2008.12.17|TALK-ABOUT [ブログ]

タイ新首相――控え目な方だったが、リーダーシップに期待

今日はタイの政治について、一言申し上げたいと思います。

いろいろな混乱の末、アピシット新首相が選ばれました。このアピシットさんという人は、非常に若く、そしてご覧いただくと分かるとおり、非常に知的でハンサムな、ちょっと政治家というよりも映画俳優という趣の人ですが、実は私、二度この方とお話をする機会がありました。

1つは金融危機のときですから、いまから10年前になりますが、タイでお会いしました。そのときは首相府の大臣をしておられて、官房長官のような役割で、まだ30代と非常に若いにもかかわらず、そういう重要な役割をこなしておられたわけです。

その後、政権交代で野党になりまして、4年前に私が民主党代表としてASEAN諸国を訪れた際に、やはりタイに行ってお会いしました。そのときには、アピシットさんはタイの民主党の副党首になっておられました。そして、私は日本の民主党の代表ということで、お会いしました。

非常に謙虚な方で、野心ギラギラというタイプとは全く対極で、当時はタクシン首相が全盛期でしたが、控え目に、しかし、自ら民主党政権をつくるという思いを語ってくれたわけです。

いままでのタイの政治家と比べると、だいぶタイプが違うわけで、こういった人が、これから大変ご苦労されると思いますけれども、タイの民主化のために頑張ってもらいたい。

タイというのは、日本にとっても非常に縁のある国で、親日的でもありますし、タイの王室と日本の皇室との関係も深いものがあります。

そして、日本の自動車メーカーをはじめとする多くの企業がタイに進出をして、そして、タイを拠点にしてASEANの中で活動している、そういう企業が多いわけです。私の地元でも、タイに進出している企業はいくつかあります。

そういった、私も大好きな国ですが、最近の混乱を少し心配していました。これを機にタイが正常化をして、議会の中で民主主義をさらに深めていってもらうとありがたい。アピシット新首相がそのリーダーシップをしっかりと発揮されることを、心から期待したいと思います。

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