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オリ・パラ大会開催―菅総理の総理総裁続投と連動

菅総理の最近の発言を見ていると、オリンピック開催の可否についていまさら検討する余地はなく、必ず開催することを前提にしていることが明らかです。


 私は、安心、安全なオリンピック、パラリンピックが開催されることを期待しています。しかし、少なくとも世界中から集まる10万人近い選手や大会関係者から国民に感染が拡大するリスクについては、国の責任でしっかりと対処すべきです。例えば大会関係者のルール違反の行動を誰が、どう抑制していくのか、具体策が説明されないままです。観客を入れた場合に、日本全国から東京周辺に人が集まり、感染拡大のリスクが高まりますが、この点についても判断を先送りにしています。インドやベトナムの変異株のリスクもあります。感染ステージが高い状態での開催となったときの医療や国民生活への影響をどう考えているのかについても答えはありません。大きなリスクを抱えたままの開催になってしまいます。このままでは、とても賛成できません。


 菅総理は、なぜ開催ありきで突進するのでしょうか。低い支持率に苦しむ菅総理にとって、オリンピック中止は政権の存続を更に危うくすると考えているのでしょう。感染拡大のリスクはあっても、オリンピックをやりきることで、支持率を上げ、解散・総選挙に臨みたいということなのでしょうか。オリンピック開催を強行したあと、感染拡大があれば、解散の機会を失ったまま政権は失速することになりますが、そのリスクを覚悟した上で、総理・総裁続投を実現するために、オリンピック開催にかけているのではないかと思っています。しかしそれでは国民の命と健康はどうなるのでしょうか。自分の総理・総裁続投がそれよりも大切だということになりかねません。


 オリンピック閉会は8月8日、パラリンピックは閉会は9月5日です。いまや、大会を何とか成功させ、その高揚感の中で解散総選挙というシナリオが菅さんにとって唯一の残された選択肢。「野党やマスコミの多くが反対したが、私の信念でオリンピックを実現し、成功?させた」ことを訴えての選挙です。パラリンピック閉会後の解散というのが常識的ですが、高揚感や感染拡大の顕在化リスクを考えるとオリンピックが終わった直後の8月10日解散、パラリンピックをやりながらの選挙(投票日は9月5日又は12日)の可能性も大きいと思っています。3ヵ月後には投票日と思って十分備える必要があります。




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