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参議院自民党の横暴―次の選挙で結果を出す

参議院議員選挙制度に関する公職選挙法改正案が、衆議院倫理選挙特別委員会で、野党が反対するなか、採決されました。

とんでもない話です。前回の参議院選挙前の公選法改正で、定数の10増10減を行いつつ、「選挙制度の抜本的見直しについて引き続き検討を行い、必ず結論を得る」としたにもかかわらず、今回、定数を6増やすことが抜本改革だと自民党は主張しているのです。

特別委員会の審議で、「なぜこれが抜本改革なのか」という私の質問に対し、参議院自民党の法案提出者は答えることができませんでした。自民党は、「1票の格差問題」について、憲法改正で対応すると主張しつつ何も進展せず、参議院選挙まであと1年というときになって、いきなり出してきたのが6増案です。きちんと説明することができないため、参議院において6時間15分、衆議院に至っては、わずか3時間の審議で採決を強行しました。

前回決まった合区(鳥取と島根、高知と徳島)の不満に対処するため、新たに「特定枠」を設け、そのために比例区を4議席増やすなど、全く自民党内の都合のみを考えた改悪です。国民の代表を選ぶ選挙制度について、ここまで自分たちの都合を優先したかと、あきれるばかりです。

まさしく、自民党の自民党による自民党のための改悪です。

多数があれば何をやってもよいという、自民党の横暴に対し歯止めをかけるためには、次の参議院選挙で結果を出すしかないと、改めて思っています。




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