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苦悩するヨーロッパ―日本が学ぶものは多い

ゴールデンウィークを利用して、ドイツと英国を訪問してきました。ドイツの ヴルフ元大統領など旧知の人々と会うとともに、メディアやシンクタンク関係者と意見交換してきました。

英国のEU離脱、左右のポリュリスト政党の躍進、移民・難民問題、深刻なテロ事件、格差の拡大など、多くの難題に直面するヨーロッパの状況を肌で感じてきました。ちょうど、英国の総選挙、フランスの大統領選挙も行われているなかでの、訪問となりました。

フランス大統領にEUの価値観を重視するマクロン氏が当選したことは、本当に良かったと思います。ぎりぎりのところで、人権、多様な価値観の尊重、法の支配といった民主主義の根幹は守られました。しかし、ドイツ、フランス、イタリアの総選挙が近く予定されています。まだまだ安心はできません。米国のトランプ政権にリーダーシップが期待できないなか、ヨーロッパの政治が安定することを強く願っています。

英国のEU離脱について、ドイツでは厳しい意見が圧倒的でした。2年以内とされている離脱交渉は、手続きも複雑で容易ではないと実感しました。英国に進出している日系自動車会社や金融会社は、その成り行きに強い不安を感じています。これに対して英国では何とかなるとの楽観論が強く、意外でした。英国のメイ首相は、離脱交渉をまとめるために、大きな苦労をされると思います。

ドイツも英国も、日本がこれから直面するであろう問題に一歩先じて対応を迫られているとの印象を持ちました。その中で、悲観的見方ばかりでなく、これからも民主主義的価値観を大切にするという強い意志を感じることができたことは、今回の一番の成果でした。日本とドイツや英国との関係強化がますます重要であり、議員外交が求められていると実感しました。

ヴルフ元独大統領







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