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オリンピック ― 無観客実現を強く求める

 収容定員50%以内、1万人の観客を入れてのオリンピック開催。大会関係者や児童生徒を加えると、人数は更に増えることになります。無謀(むぼう)であり、観客ゼロを実現すべきです。



 「無観客が望ましい」という専門家有志の提言は無視されただけでなく、なぜ観客を入れる必要があるのか、政府、東京都、組織委員会から説明がありません。都合のよいときだけ専門家の意見をつまみ食いする菅政権の姿勢を、象徴的に示しています。



 オリンピック開催は、IOCも含めた協議の中で決まったことですから、その結論を変えることは困難です。私は、決まった以上、開催そのものに異を唱えることは控えたいと思います。そして、開催する以上、コロナに苦しむ世界の人々を勇気づける大会となることを期待しています。しかし、観客をどうするかは、今でも日本の判断で決定可能であり、国民の安全に責任を負う政府と東京都には、再考を強く求めます。



 オリンピックの観客数は限られており、東京における通勤などの人流と比べると限られたものだとの説明もありますが、暴論です。国民に対して県境を越えた不要不急の移動の抑制を強くお願いしてきたことは、何だったのでしょうか。観戦前後の直行直帰を要請するとありますが、観客は全国から会場のある東京近辺に集まります。深夜までのプレーも多く、当然、宿泊や食事も必要になります。実現不可能なことを求めるべきではありません。



 そもそも、インド由来のデルタ株をどう考えているのでしょうか。1回目の接種率が6割を超え、2回目も5割超の英国で、ひとたびおさまっていた感染が拡大しています。感染しないためには、2回接種が必要とされています。日本の2回目接種率は、現在1割を超えたところ。今後順調にいっても、オリンピック開催時にせいぜい3割に近づくレベルではないかと思われます。既に東京都では、感染拡大が始まっています。それに加えて感染率の高いデルタ株が急速に拡がる可能性があります。接種率の低い日本の現状で、人流を増やすことは極めて危険です。


 
 最初から無観客と決めておけば、ボランティアや医療スタッフの必要人数も大幅に減らすことができます。無観客ということになれば、5.3万人の大会関係者と言われる人々の会場入場も制限することが、より容易となり、結果として訪日も大幅に減ることになるはずです。決断を先送りしないことで、税金の無駄使いも減らすこともできます。



 オリンピック実施主体である組織委員会が観客ありにこだわるのはわかります。しかし政府は、国民の生命を守る立場から、これにストップをかけるべき責任があります。なぜここまで観客ありにこだわるのでしょうか、全く説明がありません。いったいどうなっているのでしょうか。



 負担の少ない無観客を決断するとともに、徹底的に感染抑制しながら、コロナで苦しむ世界の人々に勇気と希望を感じてもらうオリンピックを実現することが、いま日本に求められることだと思います。



コメント
  1. むろけん より:

    アスリートの為にも何とかオリパラを開催すべきであることは理解できました。しかし、コロナ感染状況に鑑みて観客を入れることが適切な判断とは到底思えませんでした。決定のプロセスには疑問や不満がありますが、ともあれ無観客開催が決定されたことは良かったと思います。

    衆議院の選挙が近いこともあって世論を無視できなかったというのが実情なのでしょうけど、国民からすれば結果オーライでしょうか。チケットを持っていた方々は残念でしょうけど、過半数の都民は胸を撫でおろしていると思います。

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