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岡田克也「無所属の会」代表記者会見(11月28日)

岡田克也「無所属の会」代表記者会見
2017年11月28日(火)16時00分~16時35分
編集・発行/民進党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。

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■冒頭発言
○予算委員会審議 森友学園問題について
○予算委員会審議 質問時間配分について
○国会内での野党連携の必要性について

■質疑
○衆議院予算委員会審議を終えて
○野党の連携について(1)
○「無所属の会」の名称について
○次期衆議院総選挙について
○同性婚をめぐる議論について(1)
○アベノミクスについて
○野田前総理のブログ記事について
○定例会見について(1)
○野党の連携について(2)
○森友学園問題 音声データの存在について
○野党の連携について(3)
○同性婚をめぐる議論について(2)
○定例会見について(2)
○野党の連携について(4)
○憲法論議について
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■冒頭発言

○予算委員会審議 森友学園問題について

【代表】
 私からは、まず予算委員会。先ほど我が党の原口一博さん、
篠原孝さんの質問がありまして、それを見届けてからこちらに
移動してきました。
 多くのことが論点になっていますが、やはり国民の関心も高
く、そして議論の中心の一つが、森友・加計の問題であること
は言うまでもないと思います。
 きのう・きょうの議論を見ていまして私が思うのは、(売買契
約を結ぶ前に近畿財務局と森友学園側が価格に関して協議した
際の)音声データの存在、これを財務省が認めたと。これも既
に随分前からそういうものがあるということは言われていて、
その確認がどうしてもっと早くできなかったのかということは
極めて不思議な気がいたします。
 当時の佐川理財局長の国会答弁と明らかに矛盾するような内
容になっているわけですが、財務省がその気になれば、担当者
に聞けば、それが本物かどうかということは直ちにわかったわ
けですから。それがはっきりしないという中で、例えば、官房
長官はかつて「一方的な報道だと思う」という言い方で来たわ
けです。財務省の職員にこれが本物かどうかという確認をすれ
ば直ちにわかるわけです。にもかかわらず、そこをあやふやに
して今日まで来たということは極めておかしな話だと思います。
どこかで止まっていたとしか思えない、そういうことでありま
す。
 それから総理の答弁で特に私が理解できなかったのは、自分
の答弁について、「私が調べて私が『適切だ』と申し上げたこと
はありません」という趣旨の答弁をされていることです。役所
が適切だと言うから自分はそのことを国会で答弁していただけ
だと、こういうことであります。
 しかし、役所が適切だと言って、それをオウム返しに総理が
答弁しているだけならば、総理の答弁の意味がないわけであり
ます。これは財務大臣も同じなのですが、やはり政治家として、
役所・役人の言っていることが本当かどうか、あれだけ国会の
中で質疑がなされているわけですから、それが本当かどうかを
自ら調べる責任が当然あるわけです。それを今になって、いや
役所が言ってきたからそれを私は読んでいただけだ、みたいな、
そういう無責任な発言は全く理解しがたいことだと私は思いま
す。その答弁自身が、もう自らの責任を放棄するものであって、
許されないことだと思っております。
 あれだけ国民の関心も高く、しかもご自身に関わる問題です
から、ちゃんと調べて、役人にこれは本当かと、問題はないの
かと。さまざま国会で議論されたわけですから、例えば本当に
ゴミはあったのかというようなことを直ちに調べさせることも
できたはずです。そういうことを全くせずに、役所が問題ない
と言うから私は問題ないと答弁していたというのは全く理解し
がたいことであります。

○予算委員会審議 質問時間配分について

【代表】
 あとちょっと感じたことは、先ほども議論が出ていました、
自民党の若い人が地元でいろいろ言われたりして、メディアに
も取り上げられる発言の機会をつくることが大事だと。これが
今回の質問時間の変更の根拠になっているわけですが、それな
らばもっと若い人に質問させたらどうかと。
 昨日の自民党の質問を見ても、加藤鮎子さんはともかくとし
て、後はベテランの方が中心で、わざわざたくさん時間をその
ために取ったと言うならば、時間が増えた分ぐらいは若い人に
質問させたらどうかと。それすらしないというのは、やはり単
に野党の質問時間を減らしたいためにやっていると、そう言わ
れても仕方がないのではないかと思っております。

○国会内での野党連携の必要性について

【代表】
 私自身がちょっと感じたことをもう一つつけ加えますと、今
回の森友・加計の問題、こういう疑惑の解明に関することは、
野党がなるべく協力しながらやったほうがいいと私は思います。
 政策についていろいろなヒアリングをするとか議論をするの
は、党が違うと重点の置きどころも違うので、別々にやること
は理解できますが、こういった疑惑追及というのは、たくさん
人がいればいるほどいろいろな視点というのが入ってきますか
ら、より充実した議論ができるわけです。
 残念ながら今回も、希望の党と我が党は事実上一体として役
所からのヒアリングなどを進めてきましたが、立憲民主党は別
という形になりました。
 しかし予算委員会を見ていても、まず衆議院野党第1党であ
る立憲民主党が質問をして、それを受ける形で希望、そして我
が党というふうになるわけです。そうであれば、やはり一緒に
議論して共通の認識を持っていたほうが、よりしっかりとした
議論ができるのではないか。特に参議院に行けば、失礼ながら
希望も立憲民主もほとんど議席はないわけなので、3党の中で
は我が党がほぼ一手に議論をすることになります。そういう意
味でも、衆議院・参議院、少なくともこういう疑惑解明のよう
な問題は3党が一体となってやったほうがいいのではないかな
と、そんなふうに感想を持ちました。
 この辺はこれから各党でよく話し合っていくべき点ではない
かと、そんなふうに思っています。

■質疑

○衆議院予算委員会審議を終えて

【朝日新聞・斉藤記者】
 総理の答弁等に対する所感があったが、「無所属の会」、民進
党と言ってもいいが、代表質問や予算委員会テレビ入りが終わ
って、会派の代表としてどういう立ち位置を国会で示していき
たいか伺いたい。

【代表】
 「立ち位置」というのは、どういう意味ですか。

【朝日新聞・斉藤記者】
 スタンスでも、政策でも。

【代表】
 これは政策によって違います。ただ、我々は民進党として今
まで議論して積み上げてきた政策がありますから、それに基づ
いて。加計・森友についても、前国会でも随分議論してきまし
た。その延長線上でしっかり議論しているということです。

○野党の連携について(1)

【フリーランス・上出記者】
 基本的な野党間のスタンスについて伺いたい。非常に複雑に
なっており、国民にはわかりにくいというか、民進党もこうい
う形で、岡田さんがここでやられると。立憲があって、希望の
党があって、何となくみんな民進党つながりでは一緒だと。
 今後の協力関係で、主に二つ。国会内外での行動、もう一つ
は選挙。特に選挙区については共産党も含めて協力するという
方針もかつて出ていたと思うが、特に希望と共産党に対しての
これからの協力関係というのは、どのようなスタンスをとるべ
きだとお考えか。あるいは、「無所属の会」としてはこうとると
いうあたりを、もうちょっと説明していただきたい。

【代表】
 まず、「無所属の会」としてという議論はありません。我々は
民進党の衆議院における会派であります。衆議院選挙を無所属
で戦いましたので「無所属」と名乗っておりますが、党籍は当
然ありますし、「無所属の会」所属の議員がそれぞれ党の重要な
役職についております。したがって、「無所属の会」独立しての
スタンスというものは特にありません。民進党と一緒です。今
の代表や会長がどういうふうに答えられているかということと
違うことを言うつもりは、基本的に私はございません。
 国会の中では、なるべく野党が協力していくことは重要であ
って、維新は若干スタンスが明確でないのでいろいろなところ
で他の野党と一線を画しているところはありますが、維新以外
の野党全体は国会の中ではなるべく協力していこうと。基本的
にそういうことであります。
 中でも、特に希望や立憲民主とは政策的にも近い関係にあり
ますので、国会対応もなるべく協力していったほうがいいと私
は考えておりますが、ただ一方で、選挙で戦ったという歴史が
ありますし、それは昔の話ではありませんので、それぞれの党
がスタンスの違いといいますか、何といいますか、我々と比べ
るとより自らの存在を際立たせたいという気持ちがあることも、
これは理解できることだと。多少、そういう意味では時間も必
要だと思っています。
 選挙については、私の個人的な考え方はかつて申し上げたと
おりで、ブログにも述べているとおりですが、現時点では、希
望も執行部がまだスタートしたばかり、そして立憲民主は独自
色を強調されていますから、そういう中で少し時間をかけて、
我々の共通の目標は何かと。やはり政権交代ある政治だろうと。
そのためには、いろいろなことを乗り越えて協力しなければな
らないと。私はそういうふうに考えているところです。

【NHK・霜越記者】
 代表が(冒頭発言の)最後のほうで、森友・加計は野党は協
力しながらやったほうがいいとおっしゃって、立憲民主とは別
という形になったと。現実、立憲民主党は加計・森友に関して
PTを一緒にやる気があまりないというスタンスのようだが、
これは「無所属の会」としてというか、民進党としては、今後
一緒にやっていきたい、一緒にやったほうがいいというふうに
おっしゃったが、一緒にやっていくためにどう働きかけていく
か。

【代表】
 そういうことは私達は常に申し上げております。一緒にやっ
たほうがいいということは今までも申し上げているし、この2
日間の衆議院における予算委員会の審議を見ても、やはり国民
の期待も、なるべく力を合わせてしっかりやってもらいたいと
いうことだと思いますので、そのことは働きかけをしていきた
いと思います。
 立憲民主党が独自にという、その理由もよくわからないので
すね、実は。先ほど言いましたように政策とかそういうことで
すと、立ち位置が若干違うという議論はあると思いますが、加
計や森友の疑惑を解明していくことはそれとはまた違う話なの
で、ことさらに別々に疑惑を追及していく必要が私には感じら
れない。
 先ほど言いましたように、参議院に行くともう民進だけにな
ってしまうので、そういう意味ではせっかく衆議院で立憲民主
党や希望の党がいろいろないいご指摘をされても、参議院では
ほとんどその議論の機会はない。全く参議院の方がいらっしゃ
らないわけではないのですが、人数からいっても時間はほとん
ど確保できないのではないかと思うのですね。
 そういう意味でも、うまくコーディネートして3党が力を合
わせたほうが国民の期待に応えることになるのではないかと私
は思っています。

○「無所属の会」の名称について

【「FACTA」・宮嶋記者】
 この会見でも、岡田さんは「我が党」と民進党をおっしゃっ
ている。それで国会が始まってみると「無所属の会」というの
が、国民的にはいかにもわかりにくい。党籍があるから、もち
ろん政党助成金も得るわけで。「無所属の会」という名前でやら
ないと、やはり有権者を裏切るという論理になるのか。やはり
「民進党衆院クラブ」とか。私はその辺がよくわからないが、
「無所属の会」と言わないと困るような事情の議員が何人かい
るということなのか。どうしてもっと国民にわかりやすくやら
ないのかというのを伺いたい。

【代表】
 まず、政治家にとって選挙をどういうふうに戦ったかという
のは非常に大きなことなので、我々無所属で戦ったことは間違
いありません。どの党の公認も推薦もなしで戦っています。そ
ういう意味で、素直に考えれば「無所属の会」ということにな
るわけです。
 しかし、我々は民進党籍があるし、民進党の衆議院における
会派と、そういう位置づけでもあります。そのことははっきり
申し上げておきたいと思います。
 ただ、選挙区において自分は無所属で、私は地元では「今回
は無所属」という言い方をしたのです。つまり無所属でないと、
民進党から出られませんでしたので。ただ、人によってはやは
り、「どの党の応援ももらわない。無所属でやります」とか、い
ろいろな言い方をされている方もいらっしゃいます。それから、
13人の中には党籍を離脱された方もいらっしゃいます。そう
いうことを考えると、当面は「無所属の会」という名前が適切
かなと思っています。
 ずっとこの名前で行くかどうかというのはわかりません。皆
さんと相談しながら決めていきたいと思います。

【フリーランス・宮崎記者】
 今の件だが、先日の両院議員総会で、福田昭夫さん、議院運
営委員だが、提案ということだろうけれども、通常国会から「民
進党・無所属の会」にしたらいいというふうな趣旨をおっしゃ
ったかと思うが、会派代表としてのお考えはいかがか。

【代表】
 いろいろな意見があるのはわかりますが、会派代表として会
派をまとめていかなければなりませんので、そういう意味で私
は今のことを申し上げているわけです。

○次期衆議院総選挙について

【テレビ朝日・村上記者】
 次期衆院選に関して伺いたい。以前、増子幹事長は、次の衆
院選に向けて民進党から候補者を擁立するとおっしゃった。岡
田さんご自身は次の選挙は民進党から出られるのか。

【代表】
 私自身ですか。現時点で言えば、民進党の公認で出るという
ことになります。
 無所属で当選した人、そして無所属で落選した人、その中に
も民進党の総支部長にして次の選挙に向かって準備していただ
く、そういう方々も、これから早急にやっていかないといけな
いと思います。十数人の方が無所属で立候補して落選されてい
ます。そういう方の中で健闘された方々については、民進党の
総支部長になるべく早くすべきだと私は考えております。

【テレビ朝日・村上記者】
 関連して。そのお考えを「無所属の会」全体でまとめるおつ
もりはあるか。

【代表】
 いや、党籍のない人もいますから、個々の判断になります。
 ただ、まだだいぶ先ですので。解散・総選挙がいつかはわか
りませんが、あまりあわてて結論を先取りする必要はなく、時
間が解決する問題もあるだろうと思います。

○同性婚をめぐる議論について(1)

【「フランス10」・酒井記者】
 ゲイレポーターの酒井祐人です。率直に伺いたいが、岡田議
員または「無所属の会」は、同性婚、またはフランスのPAC
Sのようなパートナーシップ制度の実現に賛成か反対か。

【代表】
 日本には日本の今までの流れもありますが、目指す方向は私
は同じです。

○アベノミクスについて

【「フランス10」・及川記者】
 安倍政権の経済政策の評価すべき点と、評価しない点につい
て、率直に伺いたい。

【代表】
 次元を超えた金融緩和ということで、その結果として円安に
なりました。円安になった結果、輸出関連企業が大きな利益を
上げた。それが景気の牽引車になった。雇用情勢も、いろいろ
な問題はあるにしろ、人手不足という状況が今起きている。そ
ういうことは評価すべきだと思います。
 ただ他方で、まず根本的な話をすると、市場メカニズムとい
うものが働かなくなっているのではないか。金融市場もそうだ
し、それからもちろん為替もそうです。株もそうです。いろい
ろなところに日銀やあるいは年金の資金もつぎ込まれて、人工
の仕組みができ上がってしまっている。だから、株が上がって
いると言ったって、なぜ上がっているのか。本当に需給関係で
上がっているのか、それともそういう公的なものが買い進めて
いることによって上がっているのか、わからない。
 やはり基本は市場メカニズムなので、それが人工的になって
しまっているということは、中長期的に見ると日本の経済の土
台を崩している。どこかでそれが大きな問題につながりかねな
い。そこがアベノミクスの最大の問題だと私は思っています。
 本会議の代表質問で申し上げたのですが、財政だって何とか
もっているのは、国債費が少なくなっている。それはやはり金
融の次元を超えた緩和によって、金利が下がっている。金利が
例えば3パーセント、4パーセントになれば、それだけでやっ
ていけなくなる。仮にプライマリーバランスが黒字化したとし
ても、財政収支そのものは、つまり国債費も含めた財政収支そ
のものは大きな赤字になってしまう。そういった状況ですね。
 だから、今はいいけれども、先々大変なことになりかねない。
そういう危うい経済政策だと思っています。

○野田前総理のブログ記事について

【「FACTA」・宮嶋記者】
 昨日の野田先生の「股くぐりの真相」ブログは非常におもし
ろい。なかなかよい内容かもしれないが、ちょっとらしくない
とも思った。率直にどうごらんになったか伺いたい。

【代表】
 これは、本人に聞いてください。
 あの話は、私、かなり前に聞きました。たしか細野さんが野
田さんのところに来られたのは首班指名か何かの時だったので
すね。だから、だいぶ前なのです。私もだいぶ前にその話を聞
きました。今それがなぜブログになっているのか、ちょっとよ
くわかりませんので、それはご本人に聞いていただいたほうが
いいのかなと思います。

○定例会見について(1)

【読売新聞・前田記者】
 今回、初めての記者会見ということで、記者会見について。
岡田代表は党常任顧問である一方で、衆院会派の代表でもある。
党常任顧問はこれまで民進党として定例会見はされてこなかっ
た。新たに定例会見を始めた意義、これは会派の代表だという
ことでよろしいか。

【代表】
 そのとおりです。ですから今までも、例えば参議院の小川敏
夫会長は記者会見をされていたと思うのですね。私は衆議院の
会派の代表として記者会見を行っているということです。

【読売新聞・前田記者】
 院内の会派室ではなくて、この民進党本部でやられる理由を
お聞きしたい。

【代表】
 どちらでもいいと思いますが、皆さんもこちらのほうが便利
なのではないですか。少なくともいろいろなメディア、私はオ
ープンでやることにしていますので、そういう方々にとっては
国会の中でやるというのは手続的にも一苦労。そういうことも
考えてこちらにしています。

○野党の連携について(2)

【日本経済新聞・加藤記者】
 次の衆院選に向けた戦い方について伺いたい。希望の党と立
憲民主党は、目指すものは政権交代のある政治だと繰り返しお
っしゃっているが、次の衆院選の政権の取り方として、現時点
でのイメージとしては複数の政党が連携して政権を取るという
のをイメージされているのか、今後あらためて二大政党的なも
のを目指すお考えなのか。政権の担い方のイメージについて伺
いたい。

【代表】
 これはちょっと先の話なので、わかりません。なるべく固ま
りはつくっていくべきだと私は思いますが、相手のある話だし、
現実はそう簡単な話ではありません。
 私が申し上げているのは、まず統一地方選挙や参議院選挙、
ここで大きな固まりというか、お互い協力して、候補者は選挙
区であれば一本化する。これは3党に限りませんが。候補者の
一本化、特に1人区・2人区ですね。それから比例の名簿は統
一したほうがいいと私は考えていますが、執行部としてはそこ
までまだ議論が至っていませんので、そこは私の個人的な目指
すところということです。
 バラバラに戦ったのでは、政権交代ある政治にはならないと
思っています。

【フリーランス・上出記者】
 もともと民進党ということで、3党を中心にという言い方を
されている。これは国会でいろいろ一緒に追及していくことも
含めて、それ以外の野党、自由党や社民党や共産党、このほか
の党との関係というのはどうあるべきか、もう少し具体的に伺
いたい。

【代表】
 これは国会の中ではなるべく協力するべきでしょうね。
 選挙をどうするかというのは、これは執行部の中でまだ議論
していませんので、私がこの場で断定的なことを申し上げるべ
きではないと思います。
 ただ、私はかつて代表として、参議院選挙で当時の野党を一
本化して戦った。それで現実に1人区で11議席、その前の選
挙でゼロだったものが11になった。それはやはり一本化した
からできたことだと、そういうふうに今でももちろん考えてい
ます。

○森友学園問題 音声データの存在について

【フリーランス・宮崎記者】
 この2日間の国会で、財務省の太田理財局長、半年前とは違
う理財局長で、音声データなども、自らというか、聞き取りを
したと答弁をしている。この太田理財局長、野田内閣の時の野
田総理の事務秘書官、その中でも年次が一番高い事務秘書官だ
った。財務大臣や国土交通大臣は半年前と代わっていないが、
局長が代わったというのも今回大きかったかなという気もする。
プロセスはわからないが、当然、内閣人事局で選ばれて理財局
長だと思うが、推測の範囲の話で恐縮だが、太田さんの態度に
関してはどうお考えか。

【代表】
 財務省というのは組織で動く役所なので、個人というよりは、
それは組織として、もうこれ以上しらを切るわけにはいかない
と判断したのだと思います。

○野党の連携について(3)

【テレビ朝日・村上記者】
 他党との関係について、特に共産党との関係についてお聞き
したい。大塚代表は希望・立憲3党は等距離とおっしゃってい
るが、共産党とは同じく等距離になるか。

【代表】
 私も、希望・立憲民主とは等距離と考えています。他の野党
は、それは友党である立憲民主や希望とは同じ距離だというこ
とではないと思います。

○同性婚をめぐる議論について(2)

【「フランス10」・酒井記者】
 確認のために伺いたいが、岡田議員は個人的には同性婚に対
してどう思われているか。

【代表】
 これは社会の受けとめ方ということもありますので、政治が
それを飛び離れてどんどん前に進めていくことについては慎重
さが必要だと私は思いますが、方向性としては、これは先進国
ほぼ共通していると思いますが、そういったことも認めていく
ということだと思います。
 どこまで認めるか、法的にも全く同じにするのかとか、そう
いう議論はこれから一つずつ積み重ねていくべきだと思います。

○定例会見について(2)

【フリーランス・宮崎記者】
 今回、衆議院13人の会派ということだが、個人的な話にな
るが、私は19年前、衆議院で14人の議員の会派を担当して、
定例の記者会見に出ていたことがある。新党友愛、中野寛成代
表の番記者をしていた。参議院を入れれば民進党のほうが多い
が、その当時担当していた半年間で定例記者会見がどれくらい
記事になったのかと調べたら、「中野寛成代表は記者会見で」と
いう主語が半年間で朝日と毎日に1回ずつしか出ていなかった
ようだ。今後、通常国会という形になっていろいろ環境が変わ
ってくるとは思うが、情報発信の意気込みというのはいかがお
考えか。

【代表】
 まず、党と会派は違いますよね。ですから、民進党という固
まりで見れば、我々は野党第1党です。その中の衆議院会派の
代表が私ということです。今、新党友愛の話をされましたが、
新党友愛というのは一つの政党であって、中野さんはその党首
です。置かれた状況が違いますので、あまり比較にはならない
と思います。
 ただ、民進党そのものの存在が、やはり衆議院選挙を戦わな
かったことによって、今だいぶ存在感が低下していて、それが
数字にも表れているということだと思います。やはり参議院だ
けでなくて衆議院も含めて民進党がしっかりと動くことで、そ
の存在感を高めていきたい。そういうふうに思っています。

【「フランス10」・及川記者】
 他党のことだが、野党は大体、代表・幹事長が定例会見を行
っているが、立憲民主だけは幹事長も代表も定例会見を行って
いない。それについてはどのようにお考えか。

【代表】
 それは枝野さんに聞いていただいたほうがいいと思います。

○野党の連携について(4)

【「FACTA」・宮嶋記者】
 野田(佳彦)先生は、立憲民主党については高揚感というか、
主張が尖っているとか、やや孤立主義というか、ちょっと苦言
を呈しているようなブログを書いた。枝野さんとはたぶん岡田
さんが一番近いのではないかと思うが、この間、枝野さんと話
したり、このままだと立憲は誤解を招くのではないかと少し危
惧の念を岡田さんは持っているのではないかと思うが、枝野立
憲についてどう思っているのか伺いたい。

【代表】
 選挙の直後は枝野さんとよく話しました。会って話したこと
もありますし。最近、ちょっと話していないのですね。
 少し時間が要るのだろうと思います。あれだけ厳しい状況に
置かれて、その中から衆議院においては野党第1党、結果を出
したわけですから。しかも、それを支えた人たち、有権者がた
くさんいるということですから。そのことを考えて、今いろい
ろ言われるような主張になっているのだと思います。
 もう少し時間が要るのかなと思っています。あまりあわてな
いほうがいいということです。
 ただ、枝野さんも「政権交代ある政治」という、目指すとこ
ろは同じだと思いますので。もちろん立憲民主で政権を取ると
いうお考えかもしれませんが、私はやはりもう少し幅広い、保
守からリベラルまでを包含したような、そういう勢力でないと
自民党と1対1で戦って勝つことはできないと思っております。

○憲法論議について

【産経新聞・廣池記者】
 憲法について、希望の党と立憲はもう既に憲法の議論を始め
ているが、民進党としては今後どのように進めていくべきだと
お考えか。

【代表】
 それは執行部なり足立信也政調会長がお考えになることなの
で、私は自分の感想はあまり言わないほうがいいと思います。
 もちろん野党第1党である以上、憲法についてもしっかり議
論すると。今までの党としての蓄積がありますが、人もだいぶ
かわったので、もう一度ちゃんとした議論をしたほうがいいと
思っています。
 個人的には、憲法改正にあまり重点を置いていない人間なの
で、これは一貫してそうなのですが、それよりはこの前代表質
問で申し上げた人口減少とか財政の健全化とか外交とか、そう
いったことにもっと日本の政治は集中すべきだと思っています
が、そうは言っても、安倍総理も熱心に言っておられることな
ので、我が党としての考え方をきちんと議論していくことは必
要だと思っています。




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