北朝鮮問題─不用意な発言が無用な緊張を生む
トランプ大統領が「米国と同盟国を守らなければならないとき、北朝鮮を完全に破壊するほか選択肢はない」などと国連で演説し、菅官房長官はこの演説を「高く評価したい」と発言しました。
また、安倍総理は「必要なのは対話ではない、圧力だ」と演説しました。
今、北朝鮮に対して圧力を強めなければならない局面であることは、私も認識を一にします。しかし、トランプ大統領の「完全に破壊」は北朝鮮人民に大きな犠牲を強いるとのメッセージと受け取られかねず、不適切です。決して高く評価すべきことではありません。
また、対話ではなく、圧力だとの安倍総理の発言も、何のための圧力なのかを見失っています。あくまで、核開発を止めるための圧力であり、意味のある対話を持つための圧力であるはずです。対話のための圧力のはずが、圧力のための圧力になってしまっています。
最後は話し合いによって、核開発を断念させるとの強い決意。そして、その過程において、偶発的な武力行使によって、日本国民の生命が失われるような事態は断固として避けるとの覚悟が、果たして菅官房長官や安倍総理にはあるのでしょうか。大きな疑問を感じざるを得ません。
