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避難指示解除─復興に向けた大きな一歩だが、森林の除染など課題山積

福島県の浪江町、飯舘村、川俣町の山木屋地区に出されていた避難指示が、一部の地域を除いて一斉に解除されました。

4月1日の富岡町と合わせると、避難指示が出ている面積が大幅に縮小されることになります。帰れる地域が大幅に拡大したことで、復興に向けての大きな一歩だと言うことができます。

ただ、今回、避難指示が解除された地域も、除染がすべてなされたわけではありません。生活の場の除染は終了しましたが、例えば、森林の除染は手つかずのままなのです。

もっと言えば、住宅から20mまでは除染されましたが、たとえ住宅地近くの里山であっても除染はなされないまま、つまり、限定的な除染がなされたなかでの避難指示の解除ということです。今後、さらにどこまで除染を行っていくかということについて、しっかりとした議論が必要です。

また、生活の場として、インフラの復旧、あるいは、商店や診療所、介護施設など、生活をするにあたっての環境整備も、これから本格的になされなければなりません。

もうすでに、故郷に戻ることを断念した人もたくさんいるなかで、地域の本格的な復興に向けて課題山積です。



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