ホーム > トピックス > 発言・報道 > 記者会見 > 岡田克也代表定例記者会見(8月25日)

トピックス

岡田克也代表定例記者会見(8月25日)

岡田克也代表記者会見
2016年8月25日(木)14時00分~14時22分
編集・発行/民進党役員室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。

***********************************************************
■冒頭発言
○第2次補正予算案について
○日中韓外相会談について
■質疑
○リニア新幹線建設前倒し促進のための財政投融資について
○臨時国会の開会日程について
○「安倍総理 核先制不使用反対を米に伝達」報道について
○党代表選挙について
○岡田代表に関する蓮舫代表代行の発言について
***********************************************************

■冒頭発言

○第2次補正予算案について

【代表】
 私からは冒頭2点、申し上げます。
 まず第1は、昨日、閣議決定されました補正予算案について。
 大型の補正予算案ということですが、中心は建設国債に裏打ちされた公共事業ということです。中身はこれからしっかり精査しなければいけないと思いますが、人手不足も言われ、資材の高騰も言われる中で、この時期に大型の公共事業を組む必要がどこまであるのかということは議論しなければならない点だと思っております。
 官房長官は、「赤字国債は発行しないことにしておりますので、そこは全く問題ない」という言い方もされていますが、後から申し上げますが、実は赤字国債を事実上発行しているに等しいのではないかと思います。そのことは横に置いたとしても、従来、財政健全化の指標というのはプライマリーバランスを均衡させることが目標で、国債に赤字国債と建設
国債を色分けして財政健全化を議論してきたわけではない。ここになって急に「赤字国債は発行しないから問題ない」と言うのは、政府の基本的な考え方とも違うのではないか、苦し紛れの答弁ではないかと思います。
 あわせて、先ほど申し上げた「赤字国債は発行しない」ということであります。しかし、公共事業以外の財源にしている(一般会計の追加歳出)全体で約4.1兆円、建設国債に裏打ちされた公共事業が2.8兆円ですから、1.3兆円分は財源をやりくりしてやっているわけですが、そのうち国債費の減額で0.4兆円、熊本地震対応の予備費の振りかえで
0.4兆円ということであります。しかし、実はこの熊本の予備費も、前回の補正の際に国債費を減額してそれを財源にしているわけで、そういう意味では0.4兆円と0.4兆円、合わせて0.8兆円は国債費から持ってきていると言えると思います。
 国債費は、もともと当初予算で計上されたものがマイナス金利の中で余るということで、それを取り崩しているわけですが、そもそもの予算の中ではこれは赤字国債で発行されているものですから、赤字国債が形を変えて国債費になり、それをまた、過大な国債費を減額しているわけですから、「赤字国債でやっている」と言われても仕方がないものです。
そういう意味でも非常に問題のある補正予算ではないかと思います。
 あわせて、一度申し上げたが、財投(財政投融資)についても今回積極的に活用するということですが、財投も財投債という国債を発行して、行うわけです。普通の国債と区別されるのは、それ(融資)が確実に返済されるという前提があってのことですが、はたしてそのためのしっかりとした精査が行われたのか。
 例えばリニア新幹線は、JR東海という一企業が自らのリスクでやるということならば、これは国として何か言うことはあまりないと私は判断しておりますが、ここに財投債によって調達された財投資金を投入するということになりますと、やはりリスク判断というものを国がしっかりしなければいけない。もし、これがうまくいかない、例えば難工事で時間がかかるとか、あるいは採算がとれないとかいうことになれば、最終的にははたして返ってくるのかどうか。最後は税金投入してこれを補わなければならないということも考えられるので、そういう意味で確実に返ってくるかどうかの精査は政府としてしっかりやる必要があると思います。
 これだけ大規模な事業について政府がどういうリスク判断を行ったのかということは全く知らされていない。むしろ安倍総理の「鶴の一声」で決まった感がありますが、後々これが禍根を残すことにならないか。そういったことも予算委員会の審議の中でしっかりと質していかなければならないと思っております。

○日中韓外相会談について

【代表】
 次に、日中韓の外相会談ですが、日中韓の外相会談が行われたこと自身、評価したいと思います。いろいろな困難はありますが、やはり定期的に毎年1回、近隣のこの3ヵ国の外相が会って議論する。3ヵ国でやることもあるし、その合間を縫ってバイでやるわけですが、そういった機会は非常に貴重ですので、途切れることなく困難を乗り越えてやっていただきたい。それが今年、日本で行われたことは評価できると思います。
 内容的にはいろいろ報じられているとおりですが、ぜひ首脳会談もやる必要があるし、そして来年以降の3ヵ国外相会談も引き続きやっていただきたいと考えております。特に日中間にさまざまな課題は残しましたが、我が国にとっても、尖閣の問題等、しっかりと相手国に対して指摘をし、あるいは抗議をしなければならない点は多いが、同時に、共通点を見出して話し合っていくことは非常に重要なことなので、そういう姿勢でこれからもやっていただきたい。

■質疑

○リニア新幹線建設前倒し促進のための財政投融資について

【「FACTA」・宮嶋記者】
 JR東海に対し促進のためのお金を貸すというのは、難工事ということもあるが、旧国鉄のことを考えたら、どこに駅をつくれとか、沿線を含めて、政治が介入する側面が懸念されるとも思う。そういうことで議論もなく特定の民間会社に、結局政治介入ということになるのではないかという懸念は、やはり野党がチェックしていただかないといかんのではないかと思うが、いかがか。

【代表】
 この財投資金が入ったことで政治が介入しやすくなることは事実ですね。そのことについて、これはもともとは国民の税金、あるいは国債ですから、変な介入にならないようにチェックする、それはおっしゃるように野党の重要な役割だと思います。
 同時に、JR東海側もそのことはある程度覚悟して財投を受け入れされたのだと思いますが、そういう問題もありますが、より重要なことはやはり確実に返済されるという、その判断を誰がどう責任を持ってやったのか、これは政府に聞かなければいけない。国交大臣なのか、財務大臣なのか。閣議決定していますから、最終的には内閣全体としてということになるわけですが、そういったことの説明は全くなされていないということについて、私は、常に疑問を持っています。
 もちろん、民間企業としてJR東海がリニアをやられること自身に何か問題があると言っているわけではなくて、民間企業が自らのリスクで自らの判断でやられることは大いに結構なことだと思いますが、国民の税金を入れるという時には、やはり国として最低限の責任を果たさなければならないと考えます。

○臨時国会の開会日程について

【NHK・花岡記者】
 臨時国会の開会日程について伺いたい。昨日、公明党の山口代表と総理が会談し、総理が早期開会に非常に強い意欲を持っていることが明らかになった。一部報道で、自民党のほうからは9月16日という案も浮上しているようだが、この案について、早期開会についても含めて、代表の受け止めを伺いたい。

【代表】
 具体的に16日とか何日とかいう日程が正式に提案されているわけではないので、そのことについてはコメントは控えたいと思います。
 ただ、我が党は代表選挙を行うことになっていて、新たな代表が決まれば人事もやり、国対委員長、政調会長、もちろん幹事長、その他人事があって、その上で代表質問とか予算委員会の審議ということになりますので、そこに横やりを入れる形での開催ということは、普通は今までなかったことだと思います。自民党の二階幹事長もいろいろ発言されていますが、そういう従来の考え方も踏まえて発言されていると思いますが、総理があまりそういったことを無視して「とにかく早くやれ」というふうに言われると、はたして与野党
でしっかりとした議論をする場として国会を考えているのかどうかと、総理の姿勢に疑問符がつく。最初からけんか腰みたいな話ですから。

○「安倍総理 核先制不使用反対を米に伝達」報道について

【朝日新聞・中崎記者】
 核の先制不使用の件について伺いたい。前回の会見で、「そのようなことがあったのかどうか政府として明らかにするべきだ」と代表はおっしゃったが、その後、総理はぶら下がりで、ハリス米太平洋軍司令官に対してそのように要請したことはないとおっしゃっている。それを受けて、今回のことについて、核不拡散の流れを踏まえた上で、どのようにお考えになるか伺いたい。

【代表】
 総理が言われたのは、自分が発言したということはないと言われているのですが、日本国政府として事務方も含めて、アメリカ政府側にそういったことを言っていないのか、そういうことについてもはっきりしないわけです。そこはちゃんと、総理が自ら述べられなくても、官房長官でもいいのですが、述べられたほうがいいと思います。あれだけ報道がされるということは、総理が直接述べておられなくとも、外務省なり何らかのルートを通じて懸念を表明している可能性はかなりあると思います。
 そして同時に、じゃあ総理はどう考えておられるのかということは言われたほうがいいと思います、この先制不使用の問題について、どうお考えかと。それは、案としてあり得ると考えているのか、それは抑止力が弱まるからだめだとお考えなのか。
 私が一番聞いてみたいのは、抑止力が弱まるという議論に対して、はたして先制使用しないということがどうして抑止力が弱まることにつながるのかということの説明を誰からも聞いたことがない。抑止力というのは基本的には、攻撃された時にそれに対して報復できる能力を残すことで攻撃を抑止するということだと思いますが、先制使用する(ことがある)ということが、なぜ抑止力の強化につながるのかという説明。そういうことも含めてきちんと説明していただく必要があるのではないか。むしろ、先制使用があるということ
になれば、相手方もさらにそれに先立って使うということで、核の使用の垣根が下がってしまうリスクもあると私は考えておりますが、そういうことについてどうお考えなのかということです。
 もちろん先制不使用の問題は、じゃあアメリカがそれを宣言したからといって、他の核保有国が同じように先制不使用を言っているからといって、はたしてそれが守られるのかという根本的な疑問がある。こういう宣言政策というのは、いざという時に本当にそれが守られるかどうかという疑念はあります。冷戦期のソ連は先制不使用を言っていましたが、冷戦終了後の資料を見ると、そんなものは全く考慮していなかった。それで先制不使用の議論というのはだいぶ値打ちが下がったのですが、私は、仮に他の国が先制不使用と言いながらそれを守る気がなかったとしても、アメリカが先制不使用と言うことは、全体として核使用の可能性を低くすると思っております。
 いずれにしても、そういう議論をきちんと政府は説明すべきだし、我々も国会の場で議論しなければならないと思っています。


○党代表選挙について

【朝日新聞・中崎記者】
 代表選について伺いたい。先ほど、前原誠司さんが記者団の取材に応じ、代表選への出馬を表明された。これで蓮舫さんと2人。あと長島昭久さんも意欲を示されているが、選挙戦になる形がほぼ確実になったと思う。代表選について望まれることとか、どのような論戦を繰り広げてほしいかとか、そういったことを伺いたい。

【代表】
 代表選になるかどうかというのは、(9月2日の告示)当日にならないとわかりませんし、どういう構図になるのか、候補者が今言われている蓮舫さん、前原さんの2人なのか、あるいはもう少し増えるのかということがわかりませんので、そういう具体的なことは、私、申し上げるつもりはありません。
 ただ、前原さんが手を挙げていただいたということは、確実に代表選が行われる可能性が高まったということですから、歓迎すべきことだと思います。従来から申し上げてきたように、やはりさまざまな考え方が党の中にもありますから、それぞれの候補者がしっかり主張し、そして議論を深めることは非常に意味のあることだと思っております。
 代表選挙のやり方についても、単に自らの考え方を述べる、あるいは会場からのいろいろな質問に答えるだけではなくて、候補者同士の討論もやったほうがいいということを、私、従来から申し上げており、最終的にはこれは代表選挙管理委員会の神本美恵子委員長のところで考えていただくことではありますが、ぜひ中身のある、いい代表選挙をやっていただきたいと思っています。

【北海道新聞・津田記者】
 代表選の争点について伺いたい。先ほど、詳しいことは控えるという話もあったが、野党共闘が代表選の争点になると見られていたが、前原さんが雑誌「世界」の中で、「政策議論を深め、共闘のフェイズをさらに進化させる」と書かれている。蓮舫さんも出馬会見で「政策議論なくして連携なし」とおっしゃっていて、次期衆院選での選挙協力も含めた野党共闘というのが代表選の争点になるのかどうか、この点のお考えはいかがか。

【代表】
 それはやってみないとわかりませんよね。それぞれがどういうふうに具体的にお考えかというのは、簡単なコメントとは違いますので、そこも深めてもらったらいいと思います。
 ただ、参議院選挙の時も当然、大きな政策の合意をした上で4野党で連携しているわけですから、政策なく野放図にやっているわけではないということです。

○岡田代表に関する蓮舫代表代行の発言について

【日刊スポーツ・中山記者】
 代表選に絡んで、蓮舫代表代行が、数日前の外国特派員協会での会見で代表のことを、冗談だと思うが、「つまらない男」と発言され、それをツイッターで「後悔しています」と綴っている。この件に関して、蓮舫さんと何かやりとりがあったか伺いたい。

【代表】
 当日、電話がありまして、「自分はユーモアのつもりで言ったのだが、そういうふうには伝わっていないようで申しわけない」というお話がありました。私のほうは、「全然気にしていないから」ということで電話でお話を、その日の夜だったかな、したところです。

【「FACTA」・宮嶋記者】
 一回りも若い美女から、「大好きだけどつまらない男ね」と言われたら、多少悔しくなって、私だったら今度ディナーでも誘いたくなる。やはり男として、岡田代表はどういう形でか“かたき”を討たなくてはいかんのではないかと思うが、どうなのか。奥様などは何とおっしゃっていますか。

【代表】
 妻に言われれば、それはショックは受けるでしょうが、別に蓮舫さんに言われたから、本人は冗談のつもりでおっしゃったわけだし、そういう本人の性格は私もよくわかっていますので、何かそれでショックを受けたりということではありません。

【テレビ朝日・原記者】
 「妻に言われればショックは受ける」ということだが、今までにどなたかから「つまらない男ね」と言われたことはあるか。

【代表】
 皆さんいろいろ聞かれるのですが、あまりこの話題、反応しないほうがいいと思うのですね。それは彼女の本意とも違うわけですから。ですから、もうそれ以上のコメントはいたしません。

【テレビ朝日・原記者】
 蓮舫さんのコメントにはもう反応しないほうがいいということだったが、反対に岡田代表は蓮舫さんのことをどのように思われているか。代表選の候補者としてということでも構わないし、一人の議員というか、一人の女性というか、どのように思っていらっしゃるか。

【代表】
 蓮舫さんは私のもとで代行を1年半やってもらいました。その時に私自身も確認しておりますが、非常に優れた政治家で、リーダーにふさわしいと判断しております。

【テレビ朝日・原記者】
 大変僭越だが、今の質問に対してそのようなお答えをしてしまうところを評して、蓮舫さんは「つまらない男」と言ったのではないかと思うが、その点についてはいかがか。

【代表】
 特にコメントしません。




TOP